【衆院選】北海道4区8区 「裏金逆風」と重鎮の「覚悟」 野党競合で混戦模様
HTB北海道ニュース / 2024年10月17日 18時5分
【北海道4区 札幌市手稲区、西区の一部、石狩市、後志管内】
■自民・前・中村裕之候補
「今回は今まで一番厳しい環境の選挙です。自民党というだけでそっぽを向く人がたくさんいる」
北海道4区から立候補している自民党の前職、中村裕之さん。
道連の会長=北海道の自民党トップにも「裏金問題」の逆風が。
「落選しないように、勝てるように道連会長頑張れよっていう風には言われますけども、プレッシャーですよね。1つね」
これまで4回連続、小選挙区で当選。
分刻みのスケジュールで地元を回り、食事も移動中の車内で済ませます。
選挙戦では、これまでの12年間の国会議員としての実績を強調します。
「国営農業事業、高速道路の延伸、それだけでもためになっているでしょ。だから、頼みますよ。中村裕之が国政の場にいる後志の方が必ず発展します」
衆議院が解散した日。
羽田空港に向かう車内で「ライバル」への警戒心をのぞかせました。
「非常にすばしっこい人ですから、強敵ですね。やっぱり恐ろしい存在」
中村さんが恐れる存在、それは、立憲民主党の前職・大築紅葉さんです。
前回の選挙では、中村さんが696票の僅差で勝利。
大築さんは比例復活の当選でした。
■立憲・前・大築紅葉候補
「相手はベテランで自民党も『道連会長を落としちゃいけない』っていう声もよく聞く。最後の最後まで、この3年間どっちが(地域の)話を聞いてきたかっていうのを、しっかりと皆さんたちに判断をしていただきたいと思います」
前回の選挙から共に戦うスタッフも増えたといいます。
「こうやって仲間が増えるってありがたいですね。皆と一緒に最後まで戦っていきたい」
フジテレビで政治部の記者だった大築さん。ポリシーは、「徹底した現場主義」です。
「子育ての悩みも聞いてきました。学校現場の話も聞いてきました。私に寄せていただいた声は次、もう一度国会に送りだしていただけたら、必ず皆さんたちの代弁者となって、もう一度国会へ皆さんたちの声を届けていきます」
前回は中村さんと大築さんの一騎打ちでしたが、今回、道4区には4人が立候補しています。
共産党の佐々木明美さん。
立憲民主党と共産党の間で候補者一本化が実現せず、小選挙区で立候補となりました。
■共産・新・佐々木明美候補
「集団的自衛権行使容認の憲法違反が残っているわけですから、そこを止めないと軍拡路線まっしぐら。そこの危険な部分は(立憲民主党と)一致させて頑張りたかったと思っています」
手稲区選出の元札幌市議。病院事務員や保育士として働いてきた経験があります。
「34年間病院や福祉施設で仕事をしてまいりました。何よりもこどもたちが夢に向かって安心して育つことができる社会を作っていきたい。そのためには何よりも平和な社会を作っていきたい」
元静岡市議で無所属の斎藤佳代さん。新たな活躍の場を求め、友人が住んでいる道4区からの挑戦を決めました。
キャッチフレーズは、「静岡のお茶で北海道に元気を」。
■無所属・新・斎藤佳代候補
「1杯のお茶で和めるような環境が作れれば、お話も聞きやすいし、いいもので体が元気になっていけばお互い一石二鳥というか」
災害対策や安全保障など、問題解決の糸口は1杯のお茶から。
しがらみに縛られない政治の実現を訴えます。
「明るい透明性の高い政治を進めてまいります」
【北海道8区 渡島、檜山管内】
立憲民主党の前職・逢坂誠二さん。
道連のトップで、党の代表代行も務めた重鎮です。
重視するのは有権者との「対話」。
今回の選挙には、ある「覚悟」を持って臨みます。
「道連の責任者として私自身は比例にはエントリーしないという判断をした」
立憲民主党は比例代表北海道ブロックで女性2人を1位で優遇します。
女性議員を増やす狙いですが、他の候補にとっては比例復活の枠が減るため、不公平を訴える声も。
トップとしての責任を取るため、自身は重複立候補をしません。
「あらゆる選挙は選挙区で1番になるんだという思いでやっている。」
「Q背水の陣ですね
Aその言葉が適切かどうかわかりませんけれど、『覚悟』を持って戦うという
ことです」
逢坂さんに挑む、自民党の新人・向山淳さん。
商社勤務とハーバード大学大学院修了のキャリアの持ち主です。
■自民・新・向山淳候補
「この地域に漂うこの閉そく感、停滞感、そして諦めにも似た気持ち、これをどうにか
変えていきたい」
向山さんは小学1年生の娘を育てる1児の母です。
きのうは家事を片づけ、朝6時に事務所に現れました。
去年7月に公募で道8区の自民党候補に選ばれた向山さん。
生まれは埼玉県、函館に住み始めてまだ1年ほどです。
「挑戦者なので体当たりで行くしかないなと思っています。」
1人でも多くの人に顔と名前を覚えてもらおうと、外に出ている人を見かけたら街宣車から降りて駆け寄ります。
「こうして応援していただけると本当に最後まで勝ち抜かなければならないという思いを強くします」
■共産・新・本間勝美候補
「日本共産党としてですね。この小選挙区、8区に立候補するのは実に10年ぶりということになっております。」
元函館市議で共産党の新人・本間勝美さん。
公示日には、党本部から小池晃書記局長が応援に駆けつけました。
■共産党・小池晃書記局長
「国民には1円単位で税の申告と納税を求めておきながら、裏金議員は税金すら払わない。国民には増税、自民党は脱税。こんなこと許すわけにはいかない」
■共産党・新・本間勝美候補
「核共有・非核三原則の見直し、石破首相はいったい、あなたは、どこの総理大臣なんですか」
選挙戦を通じて政治とカネの問題を追及する構えです。
「逢坂さんと戦うというよりはお互い、裏金の問題で自民党を責める選挙になる。(票の)引き算じゃなくて足し算の選挙にしたい。」
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