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【衆院選】政治とカネ 「裏金議員」の戦い 北海道5区 北海道9区

HTB北海道ニュース / 2024年10月25日 11時0分

(c)HTB

【北海道5区】

4期目の当選を目指す自民党の前職・和田義明さん。背水の陣を余儀なくされています。

「本当に崖っぷちに立っているという状況ですので、本当に厳しいなと思っています」

和田さんへの逆風、それは「政治とカネの問題」。過去5年間で、所属していた安部派の政治資金パーティーのキックバック、およそ990万円を政治資金収支報告書に記載していませんでした。

道内の候補者の中で唯一の「裏金議員」。党の公認は得たものの、比例での重複立候補は認められませんでした。

「大変厳しい判断であったとは思うものの、自分の不手際があったということは事実。

厳粛に受け止めて与えられた環境の中で、ベストを尽くす。これしかできない」

これまでの選挙に比べると、街頭演説を聞く人の数も明らかに減っているといいます。

「今回の選挙は逆風選挙でございます。私の責任で厳しい厳しい選挙でございます」

先週の金曜日。「裏金議員」への処遇を決めた石破総理が、和田さんの隣で演説をしました。

■石破茂 総理大臣

「大勢の方々の御怒りを買っております。自由民主党として厳しい処分という言い方は

私は嫌いなのですが、処分もいたしました。つらい決断でもありました。しかし、私は本当に自由民主党が変わるんだということを国民の皆様方に分かっていただかなければならない」

その和田さんと4度目の対決に挑む、立憲民主党の元職・池田真紀さん。

「許しちゃっていいのでしょうか。今回ばかりは勝たせてはいけない選挙なんです」

和田さんとの直接対決に、これまで3連敗中。リベンジに燃える今回の選挙、演説では和田さんらが関与した「裏金問題」を批判します。

「自民党の長年にわたる政治とカネの問題。『組織的に、だから自分は悪くない』じゃないと思うんです。自ら変えていく、その行動ができなかったわけですから、しっかりとここはNOを突きつける必要があると思います」

選挙戦に入る前から、ほぼ毎日街頭に立ってきたといいます。公示の2日前、移動中に1本の電話が。

「逢坂さんだ、ちょっと電話していいですか、もしもし…」

この日、立憲民主党道連は、池田さんら2人を比例北海道ブロックの名簿順位1位で

優遇することを発表。

ただ、今回は比例復活に甘んじるつもりはありません。

「ここで小選挙区で勝てないって言ったら、本当にもう民主主義崩壊という感じですよね」

党の大物も応援に入り、裏金問題への審判を有権者に訴えかけます。

■立憲・枝野幸男最高顧問

「裏金問題を起こした人には、それなりに有権者がペナルティを与える、そういう選挙にしなければならない」

■立憲・元・池田真紀候補

「小選挙区で勝つというよりは勝たせてはいけない選挙です。自民党に勝たせてはいけない選挙です」

朝6時、きょうも日課の筋トレから1日が始まります。64歳にして、ベンチプレスで125キロの重さを上げられる、共産党の鈴木龍次さん。

「ストレス発散というか。あと、やると気持ちがすっきりする。衆議院議員選挙、日本共産党躍進のためにがんばりマッスル」

鈴木さんも政治とカネの問題を激しく批判。自民党政治に待ったをかけるべく、18日には田村智子委員長も応援に駆け付けました。

■共産党・田村智子委員長

「それぞれが自民党を追い詰める。それぞれの野党が頑張りぬくことで何としても

勝利していきたい」

■共産・新・鈴木龍次候補

「本当だったら議員辞職しないといけないものだと思う。選挙で終わりにはならない、

国民も私たちも許さないということを率直に言いたい」

【北海道9区】

■堀井学・元衆院議員(1月)

「5年の不記載となっていた総合計は2196万円となります。誠に申し訳ございませんでした」

胆振と日高の北海道9区を地元としていた堀井学元衆議院議員。収支報告書への不記載だけでなく、選挙区内の有権者に自分の名前が書かれた香典を秘書らに持参させたとして有罪が確定しました。

自民党の松下英樹さん。堀井元議員の後任の候補として公募で選出されて、まだ1か月も経っていません。銀行員を経てコンサルタント会社を設立した民間出身です。

「今、政治に厳しい目が向けられていますやはり当たり前のことを当たり前にする。反省すべきは反省する。その初心をもってしっかりと頑張ってまいりたい」

知名度ゼロからの挑戦。まずは顔と名前を覚えてもらえるよう、支援者回りやSNSでの発信を続けてきました。

「正直逆風というのは私自身は感じていないんですよね。新しい候補者が政治には必要だということを、選挙戦を通じて感じています」

4期目を目指す、立憲民主党の山岡達丸さん。

「今の政治を変えるんだ、緩んだ政治に緊張感を取り戻す、信頼のある政治をつくる。大きな形として結果につなげてまいりたい」

裏金問題や公職選挙法違反の舞台となった北海道9区。

今回の選挙、手ごたえは感じながらも油断はしていません。

「楽観的なものではなくて、確かに今は手応えがすごくありますが、皆さんが投票所に足を運んでいただいて、その結果が最終的な形になると思っていますから」

9期36年、洞爺湖町・旧虻田町の町議を務めた共産党の立野広志さん。

「この北海道9区からは金券腐敗の政治や政党助成金の反対し続けてきた日本共産党の立野広志へのご指示、ご支援を心からお願いします」

2000年の有珠山噴火では毎日、避難所を訪れたという立野さん。

医薬品不足などの困りごと、学校を再開して欲しいといった要望を聞き取り、町や国に対応を要請してきました。

「地方の行政やそこで暮らす住民の暮らしを守るために私も頑張ってきましたから。今の政治は住民にとっては問題だらけだ、負担ばかりだということを訴えていきたい」

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