「私は裁判を行いたいとは思っていなかった」江差高等看護学院学生パワハラ自殺問題 裁判で初弁論 函館地裁
HTB北海道ニュース / 2024年10月29日 18時45分
江差高等看護学院の男子学生が教師からパワハラを受けて自殺した問題。遺族が道に損害賠償を求めている裁判の初弁論が函館地裁で行われました。
男子学生の母親)
「どうしても言っておきたいことは、私は裁判を行いたいとは思っていなかったということです」。
前田愛奈記者)
「男子学生が命を経っておよそ2年が経ち母親が初弁論のため地裁へと向かいます。これから意見陳述を行う予定です」。
2019年に道立江差高等看護学院の男子学生が自殺した問題。去年5月、第三者委員会は教師によるパワハラがあったと認定し学校の学習環境と自殺との「相当因果関係」を認めました。
これを受けて道は遺族に謝罪しましたが、その後、「法的責任は別」として自殺の賠償に応じない考えを示しました。
北海道・鈴木知事(去年)
「誠意をもって対応していきたい」
亡くなった学生の母親(去年10月)
「誠意なんかないですよ、一切。逆に踏みにじられているとしか言いようがないじゃないですか」。
当初、提訴の意向がなかった遺族側も、自殺の賠償に応じないことからおよそ9500万円の損害賠償を求めて道を提訴、29日の初弁論を迎えました。
男子学生の母親)
「裁判所が認めない限り息子の自死の賠償は認めないという道の対応に誠意など感じるはずもありません」。
母親は法廷で声を詰まらせながら意見陳述書を読み上げました。
男子学生の母親)
「道が息子の自死が教員のパワハラが原因であることを認めない限り息子の無念は決して晴れません。息子の死の原因がなんであったのか適切に判断していただければと思います」。
道側は29日の初弁論に誰も出廷しませんでしたが、請求の棄却を求めて争う姿勢をみせています。
男子学生の母親)
「代理人が来なかったのを見ると本当に道にとっては大した問題にしてないのかなっていう思いしかない」、「息子が帰ってくるわけではない。だからこそ、きちんと人の命が奪われたってことは認めてもらわないと、本当にそれこそ報われない」。
次回の裁判は12月24日に行われます。
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