「1年後に別れること切り出され…」容疑者の供述から当時の状況少しずつ明らかに 江別市大学生集団暴行死

(c)HTB

八木原容疑者）

「1年後に別れることを切り出され、その相談のために会った」。

北海道・千歳市の大学生・長谷知哉さんが激しい暴行を受けて死亡した事件。容疑者の供述から少しずつ事件の背景がわかってきました。

森唯菜アナウンサー）

「容疑者の少年が警察署からでてきたようです。ブルーシートに覆われて中の様子をうかがうことはできません」。

長谷さんに暴行を加え死亡させたとして、札幌市白石区に住むアルバイト従業員の18歳の男と16歳の少年が31日に送検されました。

この事件では長谷さんの交際相手の大学生・八木原亜麻容疑者と、その友人で長谷さんとも以前から交流があった川村葉音容疑者ら4人も逮捕・送検されています。

中川宙太記者）

「警察官が川村容疑者の自宅の入り口をブルーシートで覆っています」。

江別市内にある川村容疑者の自宅では、31日午前、警察が容疑者立会いのもとで家宅捜索を行いました。長谷さんは26日朝、江別市内の公園で発見された際、全裸の状態で倒れていました。捜査関係者によりますと、長谷さんの衣服や所持品などは容疑者らが川村容疑者の軽乗用車で現場から持ち去ったということです。その一部とみられるものはすでに警察が発見・押収し、特定を進めています。

長谷さんと容疑者6人との間に何があったのでしょうか。

捜査関係者への取材で、八木原容疑者が「1年後に別れることを切り出され、その相談のために会った」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。大学3年生の長谷さん。大学の友人は長谷さんが就職を機に道外に出ることを考えていたといいます。

大学の同級生）

「パソコン使って作業するような仕事のインターンに行ったりしてたぶん東京ですね。北海道にこだわってる感じは特にしてないと思います」。

八木原容疑者は長谷さんからの別れ話について複数の友人に相談を持ち掛けていたそうです。その1人が中学時代からの友人でもある川村容疑者でした。

25日午後11時すぎ、2人で会っていた長谷さんと八木原容疑者は現場の公園へ向かいます。捜査関係者によりますと八木原容疑者から「長谷さんと別れ話でもめている」と連絡を受けた川村容疑者も、当時一緒にいた容疑者の少年らとともに自らの軽乗用車で公園に行き、2人と合流。長谷さんに暴行したとみられています。

川村容疑者は警察の調べに対しこのように供述しています。

「八木原容疑者に対し長谷さんに謝ってもらおうと思った」

八木原容疑者はどんな人物なのか。今年7月まで八木原容疑者と交際していたという男性に話を聞くことができました。

八木原容疑者と過去に交際していた男性）

「最初の印象はふつう暴力とかがちょっと多くて基本的には殴る蹴るひっかくですね。それこそ寝てる最中にいきなり蹴られたりもありましたし」。

なぜ長谷さんは暴行を受ける状況になったのでしょうか。警察は容疑者らのスマートフォンなどを解析するなどして当時の状況を詳しく調べています。