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シシャモ不漁で創業45年の老舗すし店が閉店へ 生のシシャモ寿司が人気も休漁で客が1/3に 北海道むかわ町

HTB北海道ニュース / 2024年11月13日 18時1分

(c)HTB

北海道のむかわ町の名物といえばシシャモですが、記録的不漁をうけて、2年連続で休漁となっています。この影響で、生のシシャモ寿司が人気の町内の寿司店が閉店を決めました。

いまが旬のシシャモの天ぷらに…漁がある10月と11月にしか食べることができないシシャモのお寿司も。

むかわ町で45年にわたり営業している「大豊寿司」。シシャモ料理を求め道内外からお客さんが訪れる名店です。

東京から)

「北海道まで来ないと生で食べれない。さっぱりしていておいしいです」。

千歳から)

「僕ら焼いたものしか食べたことない。寿司目当てで来ました」。

この寿司店ではこれまでむかわ町産のシシャモを使って料理を提供して来ましたが、いま仕入れているのは道東で水揚げされたシシャモです。

大豊寿司 鈴木佑介さん)

「やっぱりシシャモがとれなくなった」

近年深刻となっているシシャモの不漁。2017年に72トンあったむかわ町のシシャモの漁獲量はおととし65キロにまで減少。資源量を回復させるためむかわ町では昨シーズンに続き今シーズンもシシャモ漁を休漁しています。

「はいシシャモ」

休漁の影響は大豊寿司にも…先代から2015年に店を引き継いだ鈴木佑介さん。シシャモの休漁後は客が3分の1まで落ち込んだことなどから今月17日で閉店することに決めました。

大豊寿司 鈴木佑介さん)

「地域の高齢化で団体需要も縮小したので売り上げが思うように向上していかない。このまま継続してやりたかった。やっぱり長い道があったので」。

こちらはむかわ町で100年以上シシャモの販売や加工を行っているカネダイ大野商店。

本間壮惟記者)

「店の前には今年とれたシシャモがたくさん干されています。全て広尾産です」。

こちらのお店も休漁後は客が例年の5分の1にまで落ち込んでいるといいます。

カネダイ大野商店 大野秀貴代表)

「お客様がむかわ町にはシシャモがないんじゃないか、そういったイメージからか、むかわ町自体にいらっしゃらないんですよね。私たちも結構、(シシャモの)仕入れ値が上がっていますので、本当にもう厳しい状況が続いてます」。

この事態をうけ、むかわ町ではおととし新たなふ化場を建設。稚魚を放流するなど資源回復に向けた取り組みが進められています。

カネダイ大野商店 大野秀貴代表)

「むかわ町もですね、がんばってこのようにおいしいシシャモを干してますので、やっぱりこの旬の味を召し上がりにですね。むかわ町にいらっしゃって、この新鮮なシシャモを、ぜひご購入いただければありがたいと思います」。

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