名物スパゲッティも食べ納め かつて炭鉱で栄えた街歓楽街唯一のスナック閉店 夫婦で歩んだ51年 夕張市
HTB北海道ニュース / 2024年12月2日 16時46分
北海道・夕張市でおよそ半世紀にわたり営業してきたスナックが閉店しました。
市内有数の繁華街で、夫婦2人で営み、地域の人にも愛されたお店。炭鉱産業の衰退にも負けず続けてきたお店の最終日を取材しました。
「やっぱり寂しいよね」
「最後は楽しくね」
「楽しく」
夕張市内にあったスナック「みやさか」。
11月30日、営業最終日には市外からも別れを惜しむ客が訪れました。
マスターこと宮坂聰さんと妻の由美子さん。
夫婦2人だけで51年間にわたり店を続けてきました。
スナック「みやさか」があるのは、夕張市の梅ケ枝通。
かつて、夕張一の歓楽街としてにぎわった地区です。
スナック・みやさか 宮坂聰さん)
「炭鉱の街で、ここの通りは北炭の夜の街というかすごいお客さんがいました」
炭鉱産業で栄えた夕張市。スナック「みやさか」がオープンした1970年代の梅ヶ枝通には多くの飲食店が軒を連ねていました。ただ、その後、炭鉱は閉山し、市は2006年に財政破綻。街の姿は大きく変わってしまいました。
スナック・みやさか 宮坂由紀子さん)
「夕張にお客さんは少なくなったよ。だけど、少なくなったらこうやって宴会とかしながら夕張で商売出来て…(だけど)コロナ」
客は減っても何とか踏ん張って営業を続けてきた宮坂夫婦。しかし新型コロナが追い打ちとなりました。コロナによる休業が明けても客足が戻ることはなく、年齢もマスターの聰さんは82歳、妻の由美子さんは73歳。体力の衰えもあり、閉店を決意しました。
「みやさか」の名物はマスター手作りのスパゲッティ。開店当初からの看板メニューです。
お客さん)
「分からないと思うんですけど、普通のスパゲッティとちょっと違うんですよ。美味しいんですよ」
Q.皆さん楽しみにしていましたがどうですか
スナック・みやさか 宮坂聰さん)
「そうやって言われると照れくさいんだよね」
最後に食べるみやさかのスパゲッティ。常連の客も思い出の味をかみしめ、店への感謝を伝えました。
お客さん)
「この「みやさか」でカミさんとの出会いがあった」
「楽しい思い出というか、記憶があるお店です。ありがとうございました」
午後10時すぎ。スナック「みやさか」は51年の歴史に幕を下ろしました。
スナック・みやさか」宮坂聰さん、由紀子さん)
「(お店をやってきて)楽しかった比率の方が多かったですね」
Q.今後は何をする
「(夫婦で)旅行三昧だね」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
すすきの、夜だけじゃない!商業施設開業で昼夜問わず賑わう街に
Japan In-depth / 2024年11月29日 7時0分
-
【川崎 八丁畷・カクウチクボタ(久保田酒店)】街の進化と共に変容する創業100年超の老舗酒屋は「地域の人たちが笑顔を交わす場所」
NEWSポストセブン / 2024年11月26日 16時15分
-
札幌ススキノの“コンカフェ”に「知らない男が店舗に入っている」防犯カメラで確認し通報、店のカウンターから現金1万円を…出入り業者の男「生活が苦しくて」
北海道放送 / 2024年11月23日 9時26分
-
5年前に「全区間廃止」された北海道夕張支線。廃線跡を巡って分かった“夕張市の現在”
日刊SPA! / 2024年11月9日 8時52分
-
【特集】書店が次々と閉店… 「当たり前の本屋をなるべく長く」 地域に寄り添うまちの本屋さんの挑戦
広島テレビ ニュース / 2024年11月7日 21時41分
ランキング
-
1韓国で44年ぶり「非常戒厳」→解除 福岡で不安の声「きょうしか行けない」「家があるので」
FBS福岡放送ニュース / 2024年12月4日 18時6分
-
2韓国戒厳令、情報源はYouTubeやBBC...日本メディアの扱い少なすぎに嘆きの声
J-CASTニュース / 2024年12月4日 14時36分
-
3参院政倫審、23人が非公開希望=野党「非常に遺憾」
時事通信 / 2024年12月4日 20時1分
-
4「死の砂漠」230haを緑地と農場に…中村哲さん殺害から5年、現地住民の感謝は消えず
読売新聞 / 2024年12月4日 9時45分
-
5地位協定改定、同盟持続性から検討=石破首相「党で議論し成案得る」―参院代表質問
時事通信 / 2024年12月4日 17時57分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください