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市場や店頭にクジラの生肉並ぶ 日本で唯一の捕鯨母船 クジラ運び石狩湾新港に入港「50年ぶりくらい」

HTB北海道ニュース / 2024年12月12日 17時47分

(c)HTB

捕獲したクジラの解体などを行う、日本で唯一の捕鯨母船が11日、石狩に入港し、さっそく12日から市場や店頭にクジラの生肉が並びました。

きれいにサシが入った赤身のお肉。牛肉やマグロではなく、今年7月から商業捕鯨の対象となったナガスクジラの生肉です。

12日のあさから札幌市中央卸売市場で並び始めたもので、冷凍されていないクジラの生肉が並ぶのは初めてのことだということです。希少な尾の身は1キロあたり10万110円で、札幌の水産会社が落札しました。

安彦水産株式会社安彦哲盛専務)

「やっぱり生肉が入ってくると全然違うので、寝かせても味がだんだん変わって出てくるしうま味が出てくるし、熟成させたら肉質の本来持っている美味しさも出てくる」。

この肉を運んできたのは、11日に石狩湾新港へ入港した関鯨丸。クジラの引き揚げから解体、箱詰めまでできる国内唯一の捕鯨母船です。

12日から札幌市内のスーパーでもナガスクジラの生肉が店頭に並び始めました。

購入客)

「子どものころね、ちょっとは食べたことあるけど、昔はもうクジラばっかりだったし。今ね、生で入っていると(ニュースで)出ていたからあったら買ってこようかなと」。

「今まで冷凍は食べていたんですけど、生は初めてなので。お刺身でいただこうと思っています」。

コープさっぽろにしの店 境田崇宏店長)

「50年ぶりくらいのクジラだと思いますので、非常に珍しいと思います。普段ナガスクジラの肉は店頭には並ばないので、ぜひこの機会にお召しあがりいただけたらと思います」。

今後も道内での流通拡大が期待されるナガスクジラの肉。スーパーなどで見かけることも増えるかもしれません。

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