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すすきのホテル殺害事件 犯行を手助けしたとされる母親の7回目の裁判 口にしたのは被害者家族への謝罪

HTB北海道ニュース / 2024年12月12日 18時46分

(c)HTB

札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られた事件。12日に母親の7回目の裁判が開かれ、被害者へ謝罪の言葉を口にしました。

田村浩子被告)

「このような事件が起きていなければ大切なご家族と過ごしていると思ったら大変申し訳ないです。取り返しの付かないことになったことを深くお詫び申し上げたい」。

6月の初公判以来、およそ6カ月ぶりに法廷で言葉を発した田村浩子被告。まず、口にしたのは被害者とその家族への謝罪でした。

前田愛奈記者)

「白い防護服を着た捜査員が中へと入って行きます」。

去年7月、札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られた事件。娘の田村瑠奈被告、父親の修被告、母親の浩子被告の親子3人が起訴されています。死体遺棄ほう助などの罪に問われている浩子被告。午前11時から始まった7回目の裁判で弁護側からの被告人質問が初めて行われました。

初公判では起訴内容を否認した浩子被告。髪の毛を一つに結び青のセーターに紺のロングスカートで法廷に姿を表しました。事件のおよそ1カ月前に被害者の男性とホテルで会っていた瑠奈被告。事件当日、再び会うことをなぜ止められなかったのか聞かれると・・・

田村浩子被告)

「不可能だと思った。引きこもりがちな娘が男性を見つけまた会う約束という成功体験になると思ってやめてと言えなかった」。

自宅浴室に置かれていた被害者の男性の頭部を見たときの気持ちについて問われると。

田村浩子被告)

「絶望的な気持ちになって最愛の娘が取り返しのつかないことをしたと思いました」、「常軌を逸していると思いましたが瑠奈を不安定にさせないようにすごいねと返したと思います」。

弁護人)

「逮捕までの間、瑠奈さんの今後について修さんと話し合ったことは?」。

田村浩子被告)

「『地獄っていうのは死んでから行くものでなくていま、目の前にあるんだね』という話はしました」。

また、事件に気付いてから何かできることはなかったのかと聞かれると涙ながらにこう答えました。

田村浩子被告)

「通報するべきだったとは私は思っていません。世界が敵になって瑠奈が1人ぼっちになったとしても私は瑠奈の側でいたい。今でも私から通報しなくてよかったと思っています」。

これまでの裁判で最も長い時間、証言をした浩子被告。次の裁判は来週20日で、検察側の被告人質問が行われます。

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