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リフト代値上がりも…地元スキーヤー繋ぎとめる新たな試み「日本の子どもたちが将来お客さんになるように」

HTB北海道ニュース / 2024年12月20日 19時17分

(c)HTB

本格的なスキーシーズンに入りますが燃料代などの高騰がリフト代の値上げにもつながっています。一方、スキー場では地元客をつなぎとめるための工夫も行われています。

井元小雪記者)

「ひらひらと小雪が舞い、最高のスノボ日和です。そんな中、今シーズンから大人1日券が1600円値上げとなったんです」。

値上げの波はスキー場のリフト券にも。札幌市中央区のさっぽろばんけいスキー場では、まだ雪が少なく17あるコースのうちまだ1コースしか開放できていません。燃料が値上がりしたばかりですが、人工降雪機はフル稼働で対応せざるを得ません。

札幌ばんけい酒井純子さん)

「1台だけではない。3台設置して動かしているので、かなり費用はかかっている。地元の方には近くて便利なスキー場なので頻繁に来ていただきたい」。

リピーターを増やそうと今シーズンから導入したのが「道民割」です。大人1日券は通常6300円ですが、道民は5100円となり1200円お得に。さらに、3月には札幌藻岩山スキー場でも利用できる「共通リフト券」を試験的に販売する予定です。

「地元優遇」の取り組みは、他のスキー場でも。

手稲区のサッポロテイネスキー場で導入されたリフト券、その名も「25時間券」です。

井元小雪記者)

「リフト券をかざすと残り時間24時間と表示されました。ここから1時間ごとに利用することができるんです」。

「25時間券」の仕組みです。

ゲートを通過すると1時間分が減ります。たとえば9時にゲートを通過すれば、9時59分までは何度でもリフトに乗ることができます。そして次にゲートを通過するタイミングでさらに1時間分が減ります。この例だと10時20分からの1時間分となります。

サッポロテイネスキー場 宮川卓也さん)

「これまでは1日券、5時間券はその日使っておしまいということだったが、1時間単位で使えるリフト券」

利用客)

「すごいいいと思います。例えば仕事の出勤前に1時間とか滑れる」。

利用客)

「金額的には1時間1000円みたいな感じなので、最近の値上がりからしたらいいんじゃないかな」。

うまく利用すれば、スキー場では欠かせない“あの時間”も・・・

井元小雪記者)

「スキー場といえばやっぱりラーメンですよね。こういった休憩中も時間を気にしなくていいんです」。

先ほどの例でいうと、9時59分から次のゲート通過までの間は時間がカウントされないためゆっくりと過ごすことができます。

サッポロテイネスキー場 宮川卓也さん)

「まずこの25時間券でリピーターのお客様が増えるのではと思っているので、今シーズンは25時間券推しでいきたい」。

子どもに嬉しいサービスがあるのは、夕張のマウントレースイスキー場。昨シーズンは夕張に住む高校生以下が1日券無料の対象でしたが、今シーズンから近郊の栗山町、由仁町、長沼町に住む小学生にも拡大されました。

利用客)

「めちゃくちゃうれしい。やっぱり気にしちゃう値段は。子どもたちを連れてきやすくなる」。

インバウンド需要が高まり収益が見込まれる一方で、減少する地元客を大切にしたい考えです。

マウントレースイスキー場 前川信堅支配人担当者)

「以前と比べると、日本人のお客様はどんどん減っていってます。減っていく中でも、日本人の子どもたちが将来お客さんになるように、またずっと使っていただけるようにという思い」。

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