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若者のアイデアが地元企業の悩みを解決 商品の魅力と売り上げアップに 地元信金が開催したコンテストとは

HTB北海道ニュース / 2024年12月25日 16時2分

(c)HTB

若者のアイデアで地元企業の悩みを解決。商品の魅力と売り上げアップを目指し、空知の金融機関があるコンテストを開催しました。

色とりどりのケーキに焼き菓子も。空知の長沼町にある暁パティスリーフルタ。

オープンして2年、1日およそ300人が訪れる人気ぶりですが、実は、ある悩みを抱えていました。

暁パティスリーフルタ 古田浩真さん)

「空港に置いてもらったりした時にちょっとこれだとデザインが暁だけを売っちゃっている感じなので」。

道産小麦のパイ生地でこしあんと栗を包んだ栗ゴロリに、白あんと長沼産のリンゴが入ったりんゴロリ。月に2000個が売れる看板商品です。

これまでは店の名前を知ってもらうため店名を全面に押し出したパッケージを採用してきましたが、店主の古田さんはそろそろリニューアルが必要だと考えています。

暁パティスリーフルタ 古田浩真さん)

「3年目に入って来るので、個別の銘菓として残るようにひとつひとつタレントを作り上げたいと」

そこで古田さんが参加したのが空知信用金庫が初開催した「U-29パッケージデザインコンテスト」。商品の魅力を高め売り上げアップにつながるパッケージデザインを29歳以下の若者から募りました。

空知信用金庫 中川寿一さん)

「(パッケージを)新しくすることでより一層付加価値を高められる。地域の若い人たちを巻き込んで協業してやっていくということを目的に開催いたしました」

今回は古田さんのお店を含む3社の商品デザインを募ったところ42の応募があり、先月、入賞作品が発表されました。最優秀賞に輝いたのは大学2年生の朝比奈颯天さん。三笠市の会社が販売する「ワインに合うチーズクッキー」のパッケージを、商品イメージにより近い夜空が目を引くデザインに一新しました。

優秀賞は岩見沢産のお米のパッケージデザインを手がけた空知信金の齋藤直緒さん。印象的な黒い色は、米の製造方法をリスペクトしたものなんだそうです。

優秀賞 斎藤直緒さん

「このお米が下水道の汚泥からできているというところが1番のポイントだと思ったので、汚泥の黒色に注目して、目立つように」

そして、特別賞に輝いたのが、栗ゴロリ、りんゴロリの新たなパッケージ。かわいらしいデザインを考えたのは福田茉唯希さん。高校3年生です。

特別賞を受賞 福田茉唯希さん

「ゴロリという商品なので、ゴロリ感が伝わるように真ん中に穴をあけてやりました。たくさんの人に見てもらいたいです」

暁パティスリーフルタ 古田浩真さん)

「(パッケージで)商品を押し出してくれた。これだけかわいいですから、喜んでもらえたらいいかな」

入賞したデザインはいずれも実際の商品パッケージに採用され、空知信金は来年もコンテストを実施したいと話しています。

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