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半導体ラピダス この春いよいよ始動 大きな期待 変わる千歳の街 不動産は?商業施設は?

HTB北海道ニュース / 2025年1月10日 10時2分

(c)HTB

特集です。この春、いよいよ千歳のラピダスでは次世代半導体の試作品の製造が始まります。

国をあげてのプロジェクト、ラピダスの進出にともない、千歳市では様々な変化が見えてきています。

ラピダス小池淳義・社長「半導体を使うことによって生活がより充実してですね、しかも生きがいのあるものになるという半導体を作るっていうことが我々の大きなミッション」

千歳市で、回路の線の幅が2ナノメートル以下、世界最先端の半導体の量産を目指すラピダス。4月の試作品の製造開始に向けて、準備は着々と進んでいます。

工場には先月、半導体の製造の要となるEUV露光装置がオランダから到着しました。

全長10.3m、重さは70トンもある巨大装置です。

おととし9月に建設をはじめた工場は順調に工事が進んでいて、試作品の製造に必要な施設は2月に完成予定です建物の面積は、およそ5万4000平方メートル、プレミストドームとほぼ同じ広さです。

半導体の製造だけでなく、パートナー企業や研究機関と共同で開発を行うための施設も作られています。

ラピダス小池淳義・社長「世界中のやっぱり優秀な方々がですね、こちらに来て集まっていただくのは我々の大きなゴール」

ラピダスによる道内への経済効果は2036年までの累計で18.8兆円ともいわれるビッグプロジェクト。

道内の経済界も、その動きに注目しています。

北海道電力 藤井裕会長

「北海道の産業の基盤として北海道さらには日本そして世界に貢献できるよう我々としても汗をかいてまいりたい」

北海道銀行 笹原晶博会長

「新たな産業構造に作っていく、作り変えていく大きなチャンス」

そんな千歳市ではラピダスの進出にともない変化が見られています。

本吉智彦・記者「JR千歳駅に直結する複合ビルには国内外の半導体関連の企業がオフィスを構えています」

半導体製造装置を手掛ける東京エレクトロンや、オランダのASML社など千歳には、すでに33社が進出を決定、ほかに47社もが進出を考えているといいます。

こうした企業の進出を支えるのが千歳市におととし発足した、「次世代半導体拠点推進室」です。

千歳市次世代半導体拠点推進室 森周一室長

「オフィスと倉庫が中心なので、製造業っていうのは、やはり量産開始以降、2027年度ぐらいから伸びてくるんだと思います。なかなかこうオフィス物件が少ない街なので、そこが今課題です」

市はラピダスの工場からも近いJR南千歳駅周辺に新たな工業団地を作ることを決めました。

3区画あわせておよそ45ヘクタールで事業費はおよそ100億円。

2028年度には一部の区画の利用を開始できる計画です。

千歳市の人口はおよそ9万8000人市が去年11月に発表した予測では半導体関連産業だけで15年後に、およそ7900人の人口増加を見込んでいます。

千歳市次世代半導体拠点推進室 森周一室長

「半導体がまず製造がうまくいってですね、量産化されていく中で、AI技術の進歩に寄与するものになると思いますので、そういった産業が増えてくるんじゃないかと。」

オフィスや住宅需要に備え、札幌の不動産会社も千歳に力を入れていますこちらはオフィスやテナントが10室、住宅が50室入る複合型の建物で駅から近いのが売りです。

この建物を手掛ける不動産会社はラピダスによる大きな変化を感じているといいます

アルファコート 樋口千恵副社長

「千歳ってよくわかりません、空港しかないですよね、っていうリアクションだったのが、いまは千歳の駅近くで分譲マンションやりたいとか全国的な着目が高まっている」

この会社では観光需要も見越して大規模なホテルを千歳市内に着工しています。

また、半導体関連企業の住居確保などを見越したマンションなども、市内で10物件を新築する計画であわせた投資規模はおよそ100億円にもなります。

こちらは別の不動産会社が手掛ける、賃貸マンションです。

すでに去年10月から入居を始めています。

本吉智彦記者

「ダイニングとリビング、スペースも広くとられています。そして陽当たりは抜群です。

空港から近いですが、飛行機の音は、ほとんど気になりません」

ラピダス進出決定以前から計画していたもので地元の人のみならず、道外から進出してくる企業やセカンドハウスとしての利用も見越しています。

道外から移転してきた人も多く、ラピダス進出に伴う申し込みもあります。

「ホームセンターにドラッグストア、スーパーさらに家電量販店など複数の店が入る大型の商業施設が誕生しました」

去年11月に誕生したのが、複合商業施設「ランドブレイン千歳モール」です。

ランドブレイン企画開発課 齊藤茉佑さん

「ラピダスの発表があった件でかなりの問い合わせがあり、ここまで大きな商業施設を作ることができました」

当初の計画より増え13店舗が入居、駐車場は1000台分以上あります。

利便性も高く利用者は順調に増えているといいます。

買い物客「今までなら北広島とかに行っていたのでだいぶ便利になりました」

買い物客「北海道を代表するような街になってもらえたらいいなという期待感」

ラピダス進出の影響は、こんな場所でも

札幌市青少年科学館が、この冬休み、特別展のテーマに選んだのが「半導体」です。

簡単な実験や体験を通じて、半導体のことを知ってもらおうという仕掛けがいっぱいです。

札幌市青少年科学館 手島駿さん

「半導体業界で働いてみたいなとか半導体って面白いなという方が、ぽつぽつとうまく生まれてくれたら」

半導体に実際に触れた子供たちは、どのようなイメージをもったのでしょうか。

小学6年生「いま以上に生活が進化して暮らしやすくなったらいいなと思います。」

小学3年生「半導体をつくる仕事をしてみたい」試作品の製造開始まで3か月弱。

いよいよこの春動き出すラピダスに、ますます注目が集まります。

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