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軽乗用車脱輪衝突事故 運転していた男と車の所有者の男の初公判 2人とも起訴内容認める 札幌・西区

HTB北海道ニュース / 2025年1月16日 18時47分

(c)HTB

札幌市西区でおととし、走行中の車のタイヤが外れ女の子に直撃し、意識不明となっている事故。16日午後、運転していた男と車の所有者の男の初公判が開かれ、2人は起訴内容を認めました。

いつも2人の娘と歩くこの道で、突然の事故は起きました。

女の子の父親)

「女の子っぽいものが好きで、いつも明るくておしゃべりが好きな、家族のムードメーカーでした。また正義感が強く、将来は警察官になりたがっていました」

こう語るのは、娘がいまも意識不明となっている5歳の女の子の父親です。

伊藤榮祐リポート)

「現場は幼稚園のすぐ隣の市道です。坂の上には前輪の無い軽乗用車が止まっています」

おととし11月、札幌市西区平和で、坂道を下っていた軽乗用車から左前方のタイヤが外れ、近くを歩いていた女の子に直撃しました。

女の子は頚髄を損傷するなどのけがで、1年2カ月を過ぎたいまも意識不明のままです。

女の子は父親と姉の3人で、現場の坂道を登っていました。

外れたタイヤはガードレールの切れ目から歩道に乗り上げたとみられ、およそ70m転がり女の子と衝突。タイヤはそのまま転がり続け、衝突場所から140メートルほど下で見つかりました。

これは現場から250mほど離れた場所に設置された防犯カメラ映像。

事故のおよそ10分前、事故車両と同じナンバーの車が、走りを確認するかのように回転しています。運転手が車を降りて、左前のタイヤ周りを確認する様子も映っていました。

札幌地検は軽乗用車を運転していた若本豊嗣被告(51)と、軽乗用車の所有者である田中正満被告(51)を起訴。

起訴状などによりますと、2人は事故のおよそ2週間前、軽乗用車のタイヤを安全基準を満たさない状態に改造したとして、道路運送車両法違反の罪に問われています。

また若本被告は、タイヤのナットに緩みなどがないか点検を怠って軽乗用車を運転し、タイヤを脱落させ、女の子に直撃させて重傷を負わせた過失運転致傷の罪にも問われています。

そして16日、札幌地裁で開かれた2人の初公判。

大原麻潤記者)

「検察官が起訴状を読み上げる際、田中被告と若本被告は2人とも腕を前に組み、少しうつむきながら聞いていました」

若本被告)

「間違いないです」

田中被告)

「間違いないです」

裁判長の問いかけに、2人は起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、田中被告が若本被告に日常的に車の改造を依頼していたと指摘。

さらに、田中被告は事故の2日前にハンドルがぶれる違和感を感じ、事故当日に若本被告に確認を依頼したものの、若本被告の確認が不十分で事故が起きたとしました。

女の子の父親は、被害者参加制度を使い裁判に参加。初公判後の記者会見で胸の内を明かしました。

女の子の父親)

「事故の原因が単なる整備不良であるということで済ませて欲しくない。被告人らと改造に関わった関係者には、日常的に安全に配慮するという意識があったとは到底思えませんでした」

次回の裁判は来月17日に行われます。

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