来月に迫る冬のイベントは大丈夫? 北海道3月中旬から4月下旬並みの暖かさ「ある意味貴重な体験」
HTB北海道ニュース / 2025年1月20日 18時47分
朝の凍結路面から一転、20日の道内は3月中旬から4月下旬並みの暖かさとなりました。来月に迫る冬のイベントは大丈夫なのでしょうか?
加藤諒也記者)
「大雪像が着々と作られています。足場ではとけた雪をかき出す作業が行われています」。
上空に暖気が流れ込み気温がグッと上がった道内。札幌では最高気温が19日より2℃高い5.4℃となりました。道内は3月中旬から4月下旬並みの暖かさとなっています。
仙台から)
「思ったより暖かくてビックリしている。こんなに防寒しなくてもよかったかもしれない」。
東京から)
「東京とくらべてあまり変わらないと思う」。
大通公園では来月4日から始まる「さっぽろ雪まつり」の雪像作りが行われていますが、季節外れの気温上昇に気が気ではありません。
大雪像制作統括・山中年弘さん)
「建物はとけてしまうと角度が曲がってしまって、それだけで全部作り直しになってしまうので。体感的には良いお天気ですが僕ら的には暑いというところで、とけてしまうのは雪像に良くないですね」。
十勝の冬の風物詩にも異変が。例年、音更町で見られる運動不足解消のため「ばん馬」が雪の上を走る「馬追い」。20日から一般公開が始まりましたが雪はありません。「ばん馬」が走ると砂ぼこりが上がっていました。
馬追いを見に来た客)
「私何年も通っているんですが、初めて雪のない馬追いで、ある意味貴重な体験できたかなと思っています」。
家畜改良センター 十勝牧場 益子知実さん)
「気温が雪が降らないまま下がってしまって、馬場が馬の足跡がついた状態、ぼこぼこの状態で馬場が凍ってしまうと、走る時に馬がくじいてしまったりするので、そうなってくると運動するかしないか考えないといけない」。
こちらは来月1日から始まる千歳・支笏湖氷濤まつりの会場。
段木涼太アナ)
「現在気温が上がったため、散水作業は行なっていないんですが、氷像自体は9割が出来上がっていると言うことです」。
去年は気温の上昇で氷像が崩れ、会期の途中で中止となってしまいました。今年は新たな対策がとられています。
氷濤まつり委員会・小林典幸委員長)
「いつもであればあそこ1台のポンプなんですけど、今年は2台でしっかりと水をくみ上げて散水しています。氷が若干薄くなっても強度を保てるように、氷像の中の骨組みがあるものは骨組みを増やしたり、支笏湖は思いのほか気温が低くないので、低い時にいかに集中して水をかけられるかが課題なんですよね」。
雪が少ないことは氷像づくりには好都合。氷を作るための散水も2週間早く行ったことで作業は順調に進んでいるそうです。
氷濤まつり委員会・小林典幸委員長)
「多少気温が上がっても負けないくらいの氷ができていると思うので、今年は最後までしっかりとした形で皆様に楽しんでいただけるのではないかなと思っています」。
この先の道内は、2月前半まで平年より気温の高い日が多く雪が少ない状態が続く予想となっています。
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