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暴力団関係者が旭川市の除雪作業を落札 誓約書では見抜けず

HTB北海道ニュース / 2025年1月23日 18時17分

(c)HTB

暴力団関係者であることを隠して入札に参加し、除雪業務を落札して旭川市から委託料をだまし取ったとして、暴力団の準構成員の男が逮捕されました。

永山友菜記者:

「解体工事などを行うこちらの会社は、旭川市の委託を受けて除雪を行っていましたが、その代表が暴力団関係者だということが分かりました」

詐欺の疑いで逮捕されたのは、住所不定、会社役員の清水恭兵容疑者38歳です。

清水容疑者はおととし9月、暴力団関係者であることを隠し、旭川市の入札参加資格を不正に得たうえ、除雪業務を落札し、去年1月から4月までの4回にわたり、合わせて115万5000円の業務委託料を、市からだまし取った疑いが持たれています。

旭川市内で解体工事や除雪などを行う、旭真工業の代表を務める清水容疑者。警察によりますと、旭川の暴力団の準構成員だということです。

旭川市総務部・登野弘明契約課長:

「暴力団関係者に委託料を支払ったということについては遺憾に思っております」

旭川市では、業者が入札参加資格を得る場合、暴力団でないことや関係を持っていないことなどが書かれた誓約書に、サインすることになっています。

旭川市総務部・登野弘明契約課長:

「市の登録事業者については数百社あるもんですから、全てを例えば警察に問い合わせをしてということまでは現実的ではないということもございまして、あくまでも誓約書の提出をもって確認をさせていただいているという現状にございます」

誓約書にうそのサインをして資格を得ていたとみられる、清水容疑者。

刑事事件に詳しい、東京地検の元検事・中村浩士弁護士は、暴力団関係者かどうか誓約書だけで見抜くことは難しいと指摘します。

中村浩士弁護士:

「暴力団構成員を準構成員も警察では常に更新するリストを持っている。やっぱり入れ替わりもありますし、なかなか誓約書だけでは虚偽の申告をされてしまったら見抜けず、警察に照会をかけないと原則わからないということになります。」

税金が暴力団関係者に流れたとみられる今回の事件。

清水容疑者は警察の調べに対し、「だまし取るつもりはなかった」と容疑を否認しています。

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