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「豊漁の兆しかも」海岸に毛ガニの甲羅や脚の抜け殻大量漂着 漁師「抜け殻はちょっと邪魔」白老・苫小牧

HTB北海道ニュース / 2025年1月29日 18時7分

(c)HTB

北海道・白老町の海岸で、毛ガニの甲羅や脚の抜け殻が大量に漂着しているのが見つかりました。専門家は、「豊漁の兆しかも」と話しています。

近江谷真由記者)

「砂浜には小さなカニの甲羅や脚が散乱しています。臭いはしませんが、おびただしい数です」

取材陣が訪れた白老町の海岸。大量の毛ガニの抜け殻が漂着し砂浜の先まで続いています。

近江谷真由記者)

「見てみると身の入っているものはありません。毛ガニでしょうか。透明でかなり小ぶりです」

毛ガニの甲羅などが見つかったのは国道36号沿いの海岸。JR白老駅などがある、町の中心部からほど近い場所です。白老町によりますと、数日前から海岸に打ち上げられているということです。

散歩中の苫小牧市民)

「最初はかわいらしい、ちっちゃいカニが落ちてるなと思ったら、もう歩くところずぅっと途切れなくすごい数だから、カニが落ちてることはあるんですけど、こんなにたくさんの数は初めて見ました」

さらに取材を進めると・・・

近江谷真由記者)

「白老の隣、苫小牧市にやってきました。ありますね、カニ。結構先まで漂着しています」

毛ガニの抜け殻は、白老町だけでなく隣の苫小牧市にかけて漂着していました。その長さは10キロ以上にわたります。

なぜ、これだけ大量の毛ガニの抜け殻が漂着しているのでしょうか。現地で調査を行っていた専門家に話を聞きました。

道総研栽培水産試験場 瀧谷明朗主査)

「いまちょうど脱皮期にあたるので、脱皮してその殻が打ち上げられたもの」

水の生き物に詳しい道総研の瀧谷主査は、海の中で毛ガニが脱皮して、その抜け殻が漂着したものだと話します。

カニは脱皮を繰り返すことで成長します。こちらは淡水に生息するサワガニが脱皮する映像です。毛ガニの場合は1年に1回脱皮し、1回の脱皮で甲羅が1センチほど大きくなるということです。

瀧谷主査は大量の毛ガニの抜け殻は、海の中に多くの毛ガニが生息しているということを示し、来年以降、豊漁になる可能性があるといいます。

道総研栽培水産試験場 瀧谷明朗主査)

「昨年いた小さいカニに比べたら数十倍に増えているので、漁獲(できるの)は8センチ以上なので、今後が楽しみ」

地元の漁協は、豊漁への期待が膨らむ一方、漁の網に抜け殻が引っかかるなどの影響が出ているといいます。

いぶり中央漁協白老支所 小川禎支所長)

Q来年以降、楽しみですね?

「来年以降は楽しみかなと思います。刺し網にもかかっているようなので、抜け殻はちょっと邪魔かな」

毛ガニが脱ぎ捨てた大量の殻。白老町によりますと、悪臭などの影響がないことから回収の予定はないということです。

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