札幌すすきのホテル殺人事件 田村修被告の裁判に妻の浩子被告が証人として出廷 事件直前の娘への思い語る

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札幌・すすきののホテルで男性が殺害された事件で、殺人ほう助などの罪に問われている田村修被告の裁判。29日は妻の浩子被告が証人として出廷し、事件直前の娘への思いを語りました。

自らも被告でありながら、夫の裁判に証人として出廷した妻。最初に述べたのは、被害者への謝罪でした。

田村浩子被告）

「もしこのような事件が起きなければ、男性は大切な家族と過ごすことができたと思います。家族にも取り返しのつかないことをして申し訳なく思います」

事件はおととし7月、札幌・すすきののホテルで発生しました。

当時62歳の男性を殺害し、頭部を持ち去ったなどとして殺人などの罪に問われた田村瑠奈被告。その手助けをしたとされるのが、父親の修被告と母親の浩子被告です。

今月14日から始まり、5回目となった修被告の裁判員裁判。証人として出廷した浩子被告は、瑠奈被告との関係性をこのように話しました。

田村浩子被告）

「一般家庭と同じようにしつけていました」

事件のおよそ1カ月前、札幌のダンスクラブで初めて会った後、トラブルになった瑠奈被告と被害男性。その後、男性から謝罪を受け、再び会う約束をしたのが事件当日でした。

弁護人）

「瑠奈さんに対して行くのをやめるようには言わなかったんですか？」

田村浩子被告）

「謝ってもらったことで本人がうれしそうで楽しそうだったので言えませんでした。止めたい気持ちはありましたが、娘が自主的に約束を取り付けたという行動を尊重したいという気持ちが勝ちました」

2人が問われている瑠奈被告の犯行を手助けした罪については、一貫して無罪を主張している修被告と浩子被告。30日も引き続き、浩子被告の証人尋問が行われる予定です。