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【北方領土の日】根室に住む元島民四世の高校生 ノーベル平和賞受賞した日本被団協の男性の元を訪れる

HTB北海道ニュース / 2025年2月7日 18時44分

(c)HTB

シリーズ「戦後80年・記憶をつなぐ」北方領土に関する企画です。

根室に住む元島民四世の高校生が、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の男性の元を訪れました。

近藤妃香さん)

「元島民の高齢化が進む現在、一人一人が領土問題についてさらに意識を高められるよう全国の同世代に訴えなければならない」。

根室で開かれた住民大会。決意表明をしたのは根室高校の3年生、近藤妃香さんです。

近藤さんの曾祖母、西舘トミエさんは国後島出身。80年前の戦後の年、8歳のときにふるさとを追われました。

近藤妃香さん)

「ひいおばあちゃんが写真に残していたり話を聞くと本当にあった出来事なんだと思います」。

高校では「北方領土根室研究会」に所属する近藤さん。領土問題を世界に伝えたいと卒業後はイギリス留学を予定しています。

「こんにちは」

先月、ある人に会いに岐阜県まで足を運びました。長崎で被爆を経験し、いまは日本被団協の事務局長を務める木戸季市さんです。

木戸季市さん)

「ピカってして大体20mくらい飛ばされて気を失った」。

長年、核兵器の廃絶を世界に訴え続けた木戸さん。日本被団協は去年、ノーベル平和賞を受賞しました。

木戸季市さん)

「次の世代に命を渡すということができるのはなんだと。核兵器をなくすことですよね」。

ウクライナ侵攻の影響でビザなし訪問は中断され、元島民はふるさとに帰ることができません。近藤さんの曾祖母も最後に島に渡ったのは26年前です。

近藤妃香さん)

「いつかロシア人と日本人が共存して過ごせる北方領土ができたらいい。ひいおばあちゃんたちもそこが自分たちの故郷なのでいつか生きているうちに一度でもいいから帰らせてあげたい」。

木戸季市さん)

「その土地に住んでいる人間が幸せになるためには何をするのか。それを柱にして考えれば道は出てくるんじゃないかと思いますね」。

近藤妃香さん)

「どちらも風化させてはいけない問題だと思うので。全国民に国民の問題だと伝えられたらいいかなと思いました」。

元島民の平均年齢は89歳。風化を防ぐために、若い世代の活動への期待の声も。

色丹島出身・得能宏さん)

「今一番若い4世が元島民と一つの輪になって訴える。日本全国に広がっていくし世界にも伝わっていくと思う」。

近藤妃香さん)

「ひいおばあちゃんの体験したことをできる限り全部聞いて次の世代に伝えていくために物語やスライドだったり。作っていけたらいいかなと思います」。

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