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「自分たちの生活守るに必要」運転手不足で廃止のバス路線 地域住民が主体となり市などのサポートで存続へ

HTB北海道ニュース / 2025年2月12日 18時0分

(c)HTB

札幌では初めての取り組みです。北海道中央バスが来月末で廃止する厚別区の路線を、地域住民が中心となって引き継ぎ、4月から運行することが決まりました。

本間壮惟記者)

「札幌市厚別区のバス停です。バス停の張り紙には厚別ふれあい循環バス運行終了と書かれています」。

運転手不足のため、北海道中央バスが来月末で廃止する厚別ふれあい循環線。JR厚別駅を起点に新さっぽろ駅など厚別区内を循環するバスで、平日に1日およそ400人が利用しています。地域住民にとっては生活の足として欠かせない路線です。

バスの利用者)

「病院に行くのに厚別駅の。なくなったら大変困ります」。

バスの利用者)

「毎日出勤に使っています。地下鉄駅まで歩いていくしかないですよね、もう」。

バスの利用者)

「(バスの廃止に)みんな反対しているんだよね」。

バスの利用者)

「昨年免許を返納したんです。存続ができればうれしいなと思っています」。

このバスが走る地域で町内会長を務める田中昭夫さん。北海道中央バスと札幌市から路線の廃止を聞かされたのは去年6月のことでした。

厚別中央町内会連合会 田中昭夫会長)

「本当に青天の霹靂でびっくりしました。高齢化も進んできていますし、やっぱりここで循環バスが無くなるということは相当皆さんの生活に支障が出ると思いましたので、なんとかできれば守っていきたいと」。

バス路線をなんとか維持しようと、田中さんら地域住民は札幌市に相談。貸し切りバスをメインに運行するバス会社、「札幌観光バス」に協力を仰ぎました。そして12日、地域住民が主体となり市と「札幌観光バス」が運営をサポートする形で、4月1日以降の路線存続が決まりました。

札幌観光バス 佐藤圭祐常務取締役)

「地域の皆様に何らか還元できる形をですね、今回機会をいただいたということなので、そこは採用の方も頑張りながら、なんとかですね、まわしていきたいなと」。

札幌市公共交通担当部 長和田康広さん)

「札幌市としてもしっかりご支援させていただいて、継続的な動きになればいいなという風に思っております」。

ルートはこれまでと変わりませんが、運賃は現在より60円高い一律300円に。運行はこれまで通り平日のみで、1日の本数は25本から15本に減ります。

来年度は実証運行という形で、運賃収入で足りない経費は、札幌市がおよそ1660万円の国からの補助金で賄います。人件費やガソリン代などの経費の半分を運賃収入で賄えなければ、再来年度以降の運行は続けられません。田中さんは住民にさらなる利用促進を呼びかけていくと話します。

厚別中央町内会連合会 田中昭夫会長)

「自分たちの生活を守るにはですね、必要な交通機関ですから、それをみんなでしっかり守っていきましょうってことを呼びかけていきたいという風に思っています」。

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