【中継】広島市西区で道路が陥没し周辺の建物が傾く 宮脇キャスターが現場からリポート

広島テレビ放送

２６日午前、広島市西区で道路が陥没し、周辺の建物が傾く事態になっています。現場から中継で伝えてもらいます。宮脇さん！

■宮脇靖知キャスター

広島市西区の道路が陥没した現場です。いま、画面の先に見えているのが横断歩道です。横断歩道の部分に交差点がありました。その交差点が１５メートル×４０メートルにわたって大きく陥没したということです。交差点に向かって下り坂、そしてその先は上り坂と波打っているように見えますが、普段はまっすぐ平らな道だったということです。いかに大きく交差点部分が陥没したか、うかがうことができます。周辺の建物も交差点に向かって斜めに傾いている様子がうかがえます。周辺の方は不安を感じています。

■県民記者

「うわ～、我が家が…」

午前９時頃、「道路に陥没がある」と通報がありました。広島市によると、付近では下水道の工事をしており、業者から「工事中にトラブルがあった」と連絡が入ったということです。

■付近住民

「ドアを開けたり閉めたりしようとしたらスムーズにいかない。外に出ると管理人さんが『すぐ避難してください』。まさかこんな状態になるとは夢にも思ってない」

広島市によると、少なくとも付近の建物８棟に傾きやひび割れの被害が確認されているということです。市は近くの小学校を避難所として開放し、５５世帯９０人に避難を呼びかけています。

■避難している人

「予兆は全くなかったんですよ。閉じ込められた人もいましたし、バール持ってきて開けてくれた人もいます。だからなんとか皆さん無事です」

■広島市の担当者

「シールドマシンと呼ばれる掘削機で新しい雨水管を掘削し、下水管を築造するという（工事をしていた）」

広島市は会見を開き、事故の状況を説明しました。現場では地下３０メートルの深さで雨水をためる「雨水管」の工事をしていたということで、市は事故との関連を調べるとしています。また、陥没している範囲は少なくとも１５メートル×４０メートルに及ぶということです。復旧の見込みは立っていません。

■宮脇靖知キャスター

実際に道路が陥没した場所から半径５０メートルの範囲は立ち入り警戒区域となっています。この付近にお住まいの方も入ることができません。道路が陥没した直後から、不安を感じている方もいました。中には、帰れないので友人の家に泊めてもらうことに決めた方もいました。朝から昼にかけて傾きが大きくなっているという方もいらっしゃいました。建物が「メキメキ」と音をたてて傾いている様子を感じるという声もありました。広島市によると、地中の様子がわからないため水道も道路も復旧の見込みは立っていないということです。

（２０２４年９月２６日放送）

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