【衆議院選挙】広島３区終盤の戦い 政治とカネが争点

広島テレビ放送

衆議院選挙、広島3区の戦いを取り上げます。新しい区割りになった広島3区は、広島市の一部や北広島町、安芸高田市などに「安芸区」が加わりました。2019年の参院選を巡る「政治とカネ」問題の震源地と言われる広島3区。公明党の前職に新人3人が挑みます。

公明党・前職、斉藤鉄夫候補です。自民党派閥の裏金問題を受けた逆風の中での選挙戦…。与党統一候補として政治の信頼回復を一番に訴えます。

■斉藤鉄夫候補

「清潔な政治を最も大切にしてこの3年間頑張ってきたつもり、決意でございます。私はクリーンさにおいては、誰にも負けない。」

24日は自民党総裁の石破首相もかけつけ、自公政権の継続を訴えました。

■石破茂首相

「責任を持つ政権は我々自公しかございません。なんとしても日本のために地方から新しい日本をつくる。」

訴えるのは、国土交通大臣の経験をいかす災害対策です。西日本豪雨の被災地で今回新たに選挙区となった安芸区で地域の声を聞きます。

■斉藤鉄夫候補

「安芸区は防災減災にしっかり力を入れたい。しっかりやりたいと思います。」

■斉藤鉄夫候補

「2度とあのような人命が失われるようなことはしない。広島の命と暮らしを守るそのプロジェクトを進めていきたい。」

追いかけるのは立憲民主党・新人、東克哉候補です。「政治とカネ」の問題を追い風に与党批判の票の受け皿として声を上げます。

■東克哉候補

「誰のための政治ですか。まさに自民の自民による自民のための政治。」「何なんですかこの日本はどうなっているんですか。」

党幹事長も応援に入り自公政権の裏金事件への対応を痛切に批判しました。

■立憲民主党　小川淳也幹事長

「にっちもさっちもいかなくなったこの裏金問題に蓋をして、なかったことにしたいとしか思ってませんから。そうはいきませんからね。私たちの手で必ず政治改革を断行します。」

■「ぜひ介護の現場の声を届けてください。」

掲げるのは子育てや介護への支援です。理学療法士として携わってきた福祉施設にも足を運びます。

■東克哉候補

「介護サービスは絶対必要。持続可能な制度にしていかないといけない。現場を知っているものが声を届ける必要があると痛感している。」

■高見篤己候補

「裏金は、企業献金なんです。企業は見返りを求めずに、お金出すことありませんね。賄賂なんです。裏金政治ノーの審判、突きつけようではありませんか。」

裏金事件の徹底究明を訴えるのは共産党・新人、高見篤己候補です。長時間労働の撤廃など「働き方改革」も掲げます。

■高見篤己候補

「物価高騰で、暮らしが大変だ。働く人の賃金を引き上げること。そして労働時間を短くすること、これをセットで目指し、追求してまいります。」

党委員長も応援に入り、核兵器禁止条約への参加と平和外交の推進を広島の有権者に訴えます。

■日本共産党　田村智子委員長

「石破総理に迫りました。被爆者の側に立って核兵器禁止条約に日本は加わるべきではないのか。」

また、消費税の引き下げなど暮らしに寄り添う政治を訴えます。

■高見篤己候補

「ジャンプして「応援していますよ」と熱い声援を受けまして、手ごたえを感じて最後まで頑張り抜きたい。」

このほか、無所属・新人の玉田憲勲候補は選挙制度の改革を訴えます。

■玉田憲勲候補

「今回の衆議院選挙は違憲無効である。今の与野党国会議員はすべて、 国会議員の資格なし。私が政権を取ったならば選挙制度改革を行う。当然、政党選挙制度の廃止、これを行います。」

前回選挙に引き続き「政治とカネ」が争点となっている広島3区。審判の日まであと3日です。

（２０２４年１０月２４日放送）

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