山間のまち・三次市甲奴町と故カーター元米大統領の絆 広島
広島テレビ ニュース / 2025年1月9日 19時48分
2024年12月、100歳で亡くなったアメリカの元大統領、ジミー・カーター氏の国葬が行われます。カーター氏は、広島とも深いつながりがありました。
広島市の本通に店を構える「ひろしま夢ぷらざ」。県内各地から選りすぐりの特産品が並びます。
その中に…ありました。「カーターピーナッツ」です。
■ひろしま夢ぷらざマネージャー 今永知樹さん
「売り切れて、きょうがカーター大統領の国葬ということで慌てて発注しました」
第39代アメリカ大統領、ジミー・カーター氏。大統領を退いた後も平和や人権活動に力を入れ、1984年には大統領経験者として初めて広島を訪れました。滞在中にはランニングを楽しむ姿も。
■カーター氏
「I feel very good.Beautiful city, nice run!」
さらに、その6年後には山間のまち・甲奴町へ…。風船や星条旗を手にした町の人々から熱狂的な歓迎を受けました。カーター氏と甲奴町を結び付けたのは…。
■正願寺の鐘
「ゴーン♪」
町にある正願寺の鐘です。カーター氏もついたこの鐘は2代目で、初代の鐘はアメリカ・ジョージア州にあります。戦時中、軍事物資として供出されたものが数奇な運命をたどり、カーターセンターに寄贈され「平和の鐘」として展示されています。
寺を守る現在の住職は…。
■正願寺20世住職 吉井祥道さん
「平和の鐘として高らかな音を響かせられるというのは大変光栄なことだなと思っております」
カーター氏の名を冠した通りや施設など、つながりは今も続いています。
カーター氏に贈られた種で栽培が始まったピーナッツは今では町を代表する特産品になりました。カーターピーナッツを片手に世界の紛争解決と平和を願い続けたカーターさんを偲んでみませんか?
■正願寺の鐘
「ゴーン♪」
(2025年1月9日放送)
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