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アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族の姿 アカデミー賞5部門ノミネート『関心領域』、ポスター&予告解禁

クランクイン! / 2024年2月27日 7時0分

映画『関心領域』ポスタービジュアル

 第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、第96回アカデミー賞で5部門にノミネートされているジョナサン・グレイザー監督最新作『関心領域』より、ポスターと予告編が解禁された。

 本作は、英国の作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化したもの。製作は映画スタジオ・A24。

 「The Zone of Interest(関心領域)」とは、第二次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。映画では、アウシュビッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしが描かれる。

 初お披露目となった第76回カンヌ国際映画祭にてグランプリを受賞。その後も第58回全米映画批評家協会賞で監督賞・主演女優賞、第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞で作品賞・監督賞・主演賞・音楽賞、第27回トロント映画批評家協会賞で作品賞・監督賞、第44回ボストン映画批評家協会賞で監督賞・脚色賞・非英語作品賞、第36回シカゴ映画批評家協会賞で外国語映画賞を受賞した。

 第81回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞(ドラマ部門)、最優秀非英語映画賞、最優秀作曲賞にノミネート、第77回英国アカデミー賞では英国作品賞、外国語映画賞、音響賞を受賞。日本時間3月11日に開催される第96回アカデミー賞(R)では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の5部門にてノミネートを果たしている。

 空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が響く。そして、窓から見える壁の向こうでは、大きな建物から黒い煙があがっている。時は1945年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)とその妻ヘドウィグ(ザンドラ・ヒュラー)ら家族は、収容所の隣で幸せに暮らしていた。

 映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わす何気ない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?そして、あなたと彼らとの違いは?

 このたび、本作のポスターと予告編が完成。ポスターは、アウシュビッツ収容所の所長とその家族が、緑生い茂る広い庭で悠々と過ごす様子が描かれている。しかしここは、アウシュビッツ収容所の隣。本来収容所が写っているはずの壁の向こうは、漆黒に塗りつぶされている。

 予告編では、アウシュビッツ収容所の所長とその家族が平穏に暮らす様子と、それとは対照的な雰囲気の収容所の映像が映し出される中、「観たことを一生忘れないだろう」(Entertainment Weekly)、「今世紀最も重要な映画」(IGN)、「どんなホラー映画よりも恐ろしい」(Vox)、「目をそらすな」(Slash Film)と、海外映画評が警告のように並ぶ。終盤では「あなたが見るのは無関心という恐怖」というキーフレーズが挟み込まれ、観る者に重い問いを投げかけることを予感させる、不穏さに満ちた予告となっている。

 映画『関心領域』は、5月24日より全国公開。

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