騙される楽しみ、再び―小松由佳&宮田俊哉が魅せられた『GREAT PRETENDER』の世界
クランクイン! / 2024年3月19日 19時0分
2020年に放送されたオリジナルアニメ『GREAT PRETENDER』の続編『GREAT PRETENDER razbliuto』がDMM TVにて配信中。今作では、ローラン・ティエリーをコンゲームの世界に誘った自称天才詐欺師ドロシーが主人公に。上海龍虎幇とのゲームに敗北し、命を落としたはずだったドロシー。しかし、海辺の小さな村、アジアの都市・台北から少しはなれたその場所に彼女の姿はあった。台北の黒社会に追われ、京都を目指す、その先に待っているものとは? この度、ドロシー役の小松由佳、そして本作の大ファンであり2021年に上演された音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』で枝村真人役を演じた宮田俊哉(Kis-My-Ft2)にインタビュー。思う存分『グレプリ』の魅力を語ってもらった。
■『グレプリ』らしさが詰まった新作 世界中から愛される理由はどこに?
――配信開始となったアニメを見られたとお聞きしました。宮田さんは『グレプリ』シリーズの大ファンとのことですが、新作はいかがでしたか?
宮田:すごくスピード感がある物語になっていました。気になるところはたくさんあるのに、考察する余裕がないくらい。ですが『グレプリ』の魅力は、「これどういうこと?」「あれってどういうこと?」という混乱からの、「うわ~! 騙された~!」という結末までの疾走感にあると思っています。新作にもその心地よい疾走感が詰まっていて、見ていてとても楽しかったです。前作をオマージュしたシーンやセリフもありましたしね。
小松:そこに気付かれるとは! 本当に前作が好きだったんだなとわかります。もちろん新作だけ見ても楽しめるのですが、宮田さんが言った通り、前作を見ていた人は「あ、このセリフって!」という細かなところからも『グレプリ』らしさを感じてもらえると思います。
――新作の決定が発表された際、海外からも多く反応がありました。この作品が世界中から愛される理由はどこにあると思いますか?
宮田:きっとみんな、騙されたくはないけれど、騙されている人を見たいんでしょうね(笑)。それは全世界共通なんだと思います。そのテーマを軸に、誇るべき技術を持つ日本がアニメーションを制作している。さらに物語の中にも日本らしさが反映されていて、アニメが好きな海外の方にはそれも“刺さる”ポイントになっているのではないかと思っています。
小松:「いつかうちの国にも来るんじゃないか」と思っていただけたら良いですよね。すでに視聴した台湾の方からコメントをいただいたのですが、「確かに台湾はこんな感じだけど、もっと良いところもあるから、次はそこを舞台にしてね!」と書いてあって。そういう見方も楽しいなと思いました。
――新作では、小松さんが演じるドロシーが主人公に。宮田さんは、ドロシーのどんなところが魅力だと思いますか?
宮田:明るくて元気な中に、色気があるところ。それがいやらしいものではなくて、上品なんですよね。そこがドロシーの一番の魅力的な部分だと、僕は思います。
――そこが小松さんの演技の真骨頂でもありますよね。
宮田:確かに! 小松さんが演じているからこそ、魅力的なドロシーになっていますよね。
小松:ありがとうございます。現実生活では全くそんなことないんですけどね(笑)。アニメで描かれているセクシーな声の方って、現実にいたらちょっと引くじゃないですか。そういうことをできるのは、アニメのキャラクターならではだなと思います。普段できない表現、自分にはない部分を演じた時に「役者って楽しい!」と感じます。
宮田:僕はそんなにたくさんお芝居をやっているわけではないですが、その感覚はわかります。自分にはないものを表現する時って楽しいですよね。
――そんなドロシーは、前作にも登場。それが2020年と新作までに少し間が空きましたが、小松さんはすぐにドロシーの感覚を思い出せましたか?
小松:正直、前作を見直しました。ディレクターさんから「設定では年数が経っているので、前作ほどキャピキャピはしていないかも」とディレクションはあったのですが、実際演じてみるとテンションの差は全くなく(笑)。演じていると、すぐに前回の感覚が戻ってきました。ドロシーはとにかくテンションが高いキャラクターなので、演じるのに大変な部分はありますが、騙されても楽しむ姿勢が大好き。私もこんな生き方ができたらなと思います。
宮田:僕は今日初めて小松さんにお会いしましたが、リアルドロシーだと思いましたよ! 天真爛漫で、みんなに気さく。役者さんに会う時、演じる役のフィルターをかけて見てしまう時があるのですが、小松さんは「ドロシーそのままだ!」と思いました。
小松:ありがとうございます(笑)。
■声優としても活躍する宮田俊哉 小松由佳に聞く“アニメの違和感”
――騙す側にも騙される側にも思惑・駆け引きがあるのが本作の魅力。それにちなんで、お2人は騙したいか・騙されたいかでいうとどちらでしょう?
宮田:騙すぐらいなら騙されたいです!
小松:かっこいい~!
宮田:結構ドッキリをかけられるのですが、実際ちょっと楽しいんですよね(笑)。お金を騙し取られるとかだったら困っちゃいますが、かわいいのだったら騙されてもいいかなって。
小松:私は、人生で1度はハニートラップを仕掛けてみたい(笑)。でも、嘘をついてもすぐバレちゃうので、スパイや詐欺師には向いてないんだろうなぁ。
宮田:あ、僕もです。すぐに顔に出ちゃうんですよね。友達の誕生日をサプライズでお祝いすることになっても、「俺にも言わないで! バレちゃうかもしれないから!」とお願いしています(笑)。
――言える範囲で、最近何か騙されたエピソードはありますか?
宮田:少し前に迷惑メールが届いたのですが、内容が「平野紫耀だけど……」というものだったので、相手がリアルすぎてちょっと信じかけてしまいました(笑)。
――それを「リアルすぎる」と言えるのは限られた方だけですね(笑)。
宮田:そうですよね(笑)。でも、本当に気を付けようと思いました。
小松:私は、近所で工事をしていたのですが、その従業員さんが突然うちに来て「お宅の屋根がはがれているので、今なら簡単に直せますよ」と言われたんです。屋根なんてあまり確認する機会がないじゃないですか。半分信じてしまったのですが、「いや、ちょっと待てよ」と。ちゃんと自分の目で確認してから決めようと思って、その時は「知り合いに大工さんがいるから大丈夫です」とお断りしました。そうしたら、最近流行っている詐欺だったんです。皆さんもお気を付けください!
――アイドルとしてだけでなく、声優としての活動も目覚ましい宮田さん。せっかくの機会なので、小松さんに聞きたいことはありますか?
宮田:距離感についてお聞きしたいです。今、カードゲームを題材としたアニメに出演しているのですが、急に「アタック!」とか大声を出すじゃないですか。普通にしゃべっていたのに、急にどうした!? となるので、アニメでのリアルじゃない距離感にどうすれば違和感がなくなるのかと……。
小松:必殺技や名乗りのシーンになると、急に大声を出しますよね(笑)。あれは気にせず演じて大丈夫です。アニメーションが出来上がったものを見ると、アニメーターさんたちが違和感のない表現で作り上げてくれているじゃないですか。とはいえ、演じている側だと戸惑いを感じることありますよね。私も最初の頃に思っていました(笑)。
宮田:最初に当たってしまう壁みたいなものなんですかね。ありがとうございます!
――小松さんは、宮田さんにお聞きしたいことなどありますか?
小松:アイドルとして常にどんなことを意識していますか?
宮田:先日31枚目のシングルをリリースしたのですが、31作連続でオリコン1位を獲得しました。31回目でも、本当に嬉しいです。だって、それだけ買ってくれたファンの方々がいるってことだから。これを“当たり前”にしてはいけないな、というのは常に思っています。ずっと応援し続けたくなるアイドルでいなきゃなと。
小松:ファンの方にどんな方法でお礼を伝えているんですか?
宮田:ブログやSNSですね。
小松:勉強になります! 私もファンの方を喜ばせるために何かしたいのですが、なかなか思いつかず……。
宮田:声優さん同士でSNSで絡んでみるのはどうでしょうか! オタクはそれを見るのが大好きなんです。なんか「推しのLINE覗いちゃった!」みたいな感覚になるので(笑)。
小松:なるほど(笑)、やってみます。ありがとうございます!
――最後に、まだ本編を見ていない方へメッセージをお願いします。
宮田:ワクワク騙されてください! この一言に尽きます。何も知らない状態で見た方が絶対に面白いので、前情報は何も入れずに。ですが本当に面白い作品になっていますので、是非楽しんで!
小松:じゃあ私もあまり情報は言わず……ワクワク騙されてくださいね!
(取材・文:米田果織)
アニメ『GREAT PRETENDER razbliuto』は、DMM TVにて配信中。
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