来栖りんが歩むアイドルから声優・アーティストへの道 「誰かに喜んでもらえることが私にとって一番の原動力」
クランクイン! / 2024年3月22日 12時0分
発売中の来栖りん2nd写真集 『step by step』(KADOKAWA)。本書はアイドル卒業後、声優・アーティストの道を歩み始めた来栖りんが、台湾の地で「ホームステイ」をテーマに学生時代へタイムスリップしたような一冊となっている。今回、撮影の裏話をはじめ、自身の活動における指針と原動力をテーマに話を聞いた。
■2nd写真集『step by step』撮影の裏話
――今回の写真集のコンセプトについて教えてください。
来栖:今回の写真集は「ホームステイ」をテーマに、台湾へ訪問して撮影しました。制服を着たカットが表紙になっており、学生時代を思い出させるような、少し懐かしい感じがする一冊になっています。
――ロケ地が台湾ということですが、訪れてみていかがでしたか?
来栖:台湾は他のアーティストさんやアイドルさんがよくライブやイベントなどで来ているイメージがあったのですが、私は今回が初めての訪問だったので、新鮮な経験でした。気温は日本とあまり変わらず、雨の日が多くて少し湿度が高い印象だったのですが、街はどこも人が多くて賑やかでした。『千と千尋の神隠し』の舞台のモデルとして有名な九份を訪れたときは、まるで本物の物語の世界にいるようで興奮しましたね。
――これまでの来栖さんのアーティスト活動などを拝見していると、どちらかといえば明るい笑顔の印象が強かったのですが、今回の写真集は表紙も含め全体的にアンニュイな表情が多いですよね。
来栖:そうですね。これまでの私のMVや楽曲はポップなイメージで、キラッとした笑顔のカットを求められることが多かったので、今回の写真集のような自然な表情を撮っていただく機会があまりなかったんです。撮影していただいたカメラマンの細居幸次郎さんとはこれまでも何度かご一緒させていただいたご縁もあり、とてもリラックスした素の状態の私を見せることができました。
――制服姿のほかにもさまざまな衣装のカットがありますが、お気に入りは?
来栖:普段は白やカラフルな衣装を着ることが多いんですけど、今回の写真集ではあまり着る機会のない黒のワンピースのカットを撮っていただいて、お気に入りです。ファンの方からも好評で、私自身も着ていて「これは可愛い!」と思いました。
――撮影中とくに思い出に残った出来事は?
来栖:海での撮影中、風がとても強くて雨も降っていた日があったんです。これは撮影できないかな……と思うくらいの強風だったんですけど、その中で撮影した写真が結果的にすごく美しく仕上がっていて。そんなハプニングも含めて味のある良い写真が撮れたので、ぜひみなさんに見ていただきたいですね。
■誰かに喜んでもらえることが私にとって一番の原動力
――昨年放送されたTVアニメ『神無き世界のカミサマ活動』のオープニングテーマ「I wish」でソロアーティストデビュー、同作のシアン役で声優デビューをされた来栖さんですが、今後のお仕事において大切にしたい指針はありますか?
来栖:さまざまな活動をしていく中で、自分が何をしているのかわからなくなる瞬間があるんです。必死になればなるほど、周りが見えなくなるというか。そんなときに発売イベントなどでファンのみなさんと接する機会があり、「発売おめでとう!」「帰って見るのが楽しみ!」といった言葉をいただき、すごく救われた気持ちになって。「そうだ、私はこのためにお仕事をしているんだ」と再認識したんです。誰かに喜んでもらえることが私にとって一番の原動力になるので、今後もその気持ちを大切に活動していきたいと思っています。
――そうしたみなさんとの繋がりはパワーになりますよね。アーティストとしての最新の楽曲でいうと、4月から始まるTVアニメ『転生したらスライムだった件 第3期』のエンディング主題歌も担当されていますね。
来栖:はい。『転スラ』は元々大好きな作品だったこともあり、音楽を通じて第3期をしっかり盛り上げていきたいなと思っています。タイアップ曲の「Believer」は、自分の楽曲の中でも等身大で飾らない感じの楽曲になっているので、歌詞が持つ前向きなメッセージを直接みなさんに届けたいと思いながら歌っていて、主人公のリムルともリンクしている部分があると感じています。
――アニメの放送が楽しみですね。また、声優として今後演じてみたい役はありますか?
来栖:私の課題でもあるのですが、キャラクターを演じる際に自分の声が幼く聴こえがちなため、より幅広い年齢層のキャラクターを演じられるようになりたいと思っています。
――来栖さんは水瀬いのりさんに憧れて声優を目指されたとか。水瀬さんのとくに尊敬されている部分は?
来栖:水瀬さんを好きになったのは『ご注文はうさぎですか?』を見たことがきっかけだったのですが、アーティストとしての歌声やライブパフォーマンス、お人柄に魅力を感じています。しかも可愛らしいだけではなく、インタビューなどを拝見していてもすごく勉強になることを仰っていて、いつも刺激をいただいています。
――たしかに水瀬さんは裏表のないまっすぐに伝わる言葉を持っていますよね。役者のお仕事の中で壁ややりがいを感じる瞬間は?
来栖:ときどき不安に感じることは、自分に似たタイプのキャラクターを演じる際に、自分と役との境界があいまいになってしまうことです。たとえば、キャラクターが作中で何か言われたときに、それが自分に向けられた言葉のように感じてしまったり、その役の魅力を見失ってしまう瞬間があって。そんなときに、スタッフさんや同業の仲間に相談をして、俯瞰してキャラクターのことを考えることで、もっとその役のことを理解できた瞬間はとても楽しく、やりがいを感じます。
――周りの方々との関係が来栖さんの活動のヒントや原動力になっているのですね。最後に、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
来栖:2nd写真集 『step by step』では、いつもとは異なるリラックスした等身大の私を見ていただけると思います。そうした意味でも“隣にいるような感覚”で、親しみを持っていただける一冊となっていますので、ぜひそんなリラックスした空気を感じながら、より私のことを好きになってもらえたら嬉しいです。
(取材・文・撮影:吉野庫之介)
来栖りん2nd写真集 『step by step』は、KADOKAWAより発売中。
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