7歳の人気子役・永尾柚乃、セリフは「寝る前に台本を読んで寝れば、すぐ覚えられます」
クランクイン! / 2024年4月10日 7時0分
映画『ゴールデンカムイ』のオソマ役やドラマ『ブラッシュアップライフ』の近藤麻美(安藤サクラ)の子ども時代などで注目されている永尾柚乃。バラエティ番組にも積極的に出演し、大人顔負けの発言と愛らしい笑顔で人気を博している。そんな永尾は、3歳の頃から「ハリー・ポッター」が大好き。現在、ロングラン上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の春の応援大使にも就任した。「お仕事が楽しい」とキラキラした目で話す永尾に、「ハリー・ポッター」の魅力を聞いた。
◆ハリー・ポッターが大好き! ハーマイオニーの衣裳に笑顔
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンとともに舞台のために書き下ろした「ハリー・ポッター」シリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に新たな冒険物語が描かれる。
映画『ハリー・ポッター』シリーズは、これまで何度も見ているという永尾。「おもちゃもいっぱい持っていますし、映画は何度も観ていて大好きです。特に(シリーズ1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』で)ホグワーツ特急でハリーがロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーに出会うところが好き。そこから冒険が始まるので、ワクワクします」と話す。この日の取材には、ハーマイオニーの衣裳で登場し、「ハーマイオニーが大好きなので、今日はなれてすごく楽しい気分になりました!」と満面の笑みを見せた。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』応援大使とあって「舞台はたくさんの魔法が次々と飛び出してきます。公衆電話から突然いなくなったり、薬を使って変身したりするのは本当にすごかったです。ポリジュースやタイムターナーもすごく思い出に残っていますが、魔法で言ったら、ウィンガーディアム・レヴィオーサが一番好き。昔から大好きだったので、目の前で見られて嬉しかったです」と舞台もしっかりアピールした。
もし、同舞台に出演することができたら、何役をやってみたいか尋ねると、「2人いて、ローズ・グレンジャー・ウィーズリーと嘆きのマートル」という答えが。
「ローズ・グレンジャー・ウィーズリーは毎日元気でニコニコなので、自分と似ているなと思うところがあったのでやってみたいなと思いました。嘆きのマートルは心がコロコロ変わって、怒ってると思ったら笑っていたり、いろいろな顔を見せているので、そういうところが面白そうだと思います」。
◆「寝る前に台本を読んで寝れば、すぐ覚えられます」
映画やドラマなど映像作品で活躍してきた永尾だが、「舞台にも出てみたい」と意欲を見せる。
「舞台は全部が面白そうだなと思います。目の前にお客さんがいるので、観にきてくれた皆さんが注目して観てくれるというのは楽しいですし、お客さんは観たくて来てくれるというのもいいなと思います」。
さらにお芝居については「いろいろな役ができるのが楽しい。台本に漢字があったらママに教えてもらって、表情は鏡を見て自分で練習しています。寝る前に台本を読んで寝れば、すぐ覚えられます」と高いプロ意識を見せる。
大ヒットドラマ『ブラッシュアップライフ』では、安藤サクラが演じた主人公・近藤麻美の幼稚園時代を演じたが、33歳で亡くなったときまでの記憶を持っている幼稚園児という難しい役どころを好演。役作りについて尋ねると、「自分の7歳の心をバンって抜いて、33歳をバンって入れる感じです。すごく楽しかったです」とにっこり。
とはいえ、撮影中には苦労もあったようで、「公衆電話に行くシーンで、ドアを開けて閉めるんですが、ガッチャンって大きな音が出てしまって。そこが難しくて覚えています」と明かした。
◆将来の夢は「監督」 早くも脚本も執筆中
大人っぽい発言と仕事への高い意識を感じさせる永尾だが、しかし一方で、素顔は7歳の女の子。「学校は楽しいです! うんていとか鉄棒とかジャングルジムとか、バナナ鬼とかが流行っていて、みんなで遊んでます。好きな教科は算数と国語と生活と道徳と体育と…音楽も大好き。嫌いな教科はないです!」と楽しそうに教えてくれた。
お休みの日には、自宅のスペシャルな場所で遊んでいるそう。
「お家のベランダに“柚乃ちゃんワールド”という場所を作って、妖怪の本とかサウナの本とかを読んだり、おいしいジュースやお菓子を持っていって、それを食べたり飲んだりしています。それが今、幸せなんです。“柚乃ちゃんワールド”は今もまだ作り途中で、それもすごく楽しいんですよ。ここはこんな飾りを置こうとか、ここにシールを貼ろうとか。中にいるのも楽しいんですが、作るのも楽しいので、サグラダ・ファミリアみたいに、ずっと作ってます(笑)」。
大好きなのはお笑い。「大好きな芸人さんはいっぱいいます。例えば、シソンヌさんとチョコプラさん、バナナマンさん、ダイアンさん、千鳥さん、もういっぱいです」。これまでお仕事で会って一番嬉しかったのは「ドリフターズ」。たまたまテレビで見てドリフターズを知ったそうで、「誕生日プレゼントにママにドリフターズのDVDをもらったんです。本当に面白くて。加藤茶さんと高木ブーさんに会えたのがすごく嬉しかったです。あと、落語も大好きなので、林家木久扇師匠に会えたのも嬉しかったです!」と目を輝かせた。
将来の夢は、「監督」だ。「『よーい、スタート』ってやるのがかっこいい! 俳優さんたちに、こうしてとか言っているのもかっこいいなと思っています。脚本も書いているんですよ。いろいろな物語を書いています。悲しいのも面白いの、怖いのもあって、頭にポツンポツンって入ってきたのを書いています。テレビを見ている時とかぼーっとしている時とかに、ポツンって入ってくるんです。今、6個くらい書いてあります」。
役者としてのみならず、監督、脚本家としても今後が楽しみな永尾。これからどんな成長を見せてくれるのか、注目だ。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、TBS赤坂ACTシアターでロングラン上演中。
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