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丹羽哲士、岡本信彦、ファイルーズあいが語る『喧嘩独学』の舞台裏「岡本さんの気遣いが本当に嬉しかった」

クランクイン! / 2024年4月10日 12時0分

テレビアニメ『喧嘩独学』インタビューより(左から)岡本信彦、丹羽哲士、ファイルーズあい

 フジテレビ「+Ultra」枠にて、4月10日より放送開始となるテレビアニメ『喧嘩独学』。本作は、全世界で100億回閲覧された『外見至上主義』をはじめ、ヒット作を連発する漫画家T.Junが手がけるwebtoon作品のアニメ化。動画配信サイトで喧嘩を独学して成り上がっていく貧弱主人公を描く。今回、メインキャストである志村光太役の丹羽哲士、金子亨(カネゴン)役の岡本信彦、八潮秋役のファイルーズあいに収録の舞台裏を語ってもらった。

■技術と勇気で巻き起こす逆転劇

――原作を読まれた際の感想を教えてください。

丹羽:原作を読んで最初に志村の状況を知った時、体格差では絶対にハマケンには勝てないと思いました。しかし、ある技を闘鶏から独学で学び、それを使って逆転する様子を見て、人はパワーだけでなく技術でも勝利を掴めることを知りました。とくに、志村が弱いところから成長していく姿に深く没入しました。

岡本:怖い人たちがいっぱいいるな……というのが第一印象でした(笑)。もしも自分がその状況に置かれたら、志村のようになれるかと考えると、かなり難しいだろうなと。彼が持つ恐怖に立ち向かう力、それが彼の本質なのか、背水の陣によるものなのかは分かりませんが、その立ち向かう勇気は本当に素晴らしいと思いました。

ファイルーズ:私は元々T.Jun先生の『外見至上主義』の大ファンで、その世界観や、キャラクターたちの濃厚な個性が現実にも通じる説得力を持っている点に魅力を感じていました。『喧嘩独学』については、バトル漫画では主人公が強くなるほど敵も強くなる傾向がありますが、この作品では特定のスキルを特化させることで勝利を収める点が新鮮で、しかも毎回同じ戦略が通用するわけではなく、新たな強さを開拓する必要があるため、強さの種類が増えていく過程が楽しく飽きさせない作品だと思います。

――それぞれが演じるキャラクターの紹介と、演じる際に意識されていることを教えてください。

丹羽:志村は、非常に健気に頑張っているキャラクターです。彼には父親がおらず、母親も病気で入退院を繰り返しているのですが、そんな状況でも決して折れずに必死に頑張っていて。その健気さが志村の魅力でもあると思うのですが、年齢の割には痛みに慣れすぎていて、ある種の“闇”を抱えているというか。演じる際も、彼がどんなに強くなろうとも、その根底にあるものは“折れた状態”であることを意識していて、常に希望を探し求める姿勢を表現することを心がけています。

岡本:カネゴンは、第1話では中途半端なクズという存在として描かれていて、長いものに巻かれるようなキャラクターですが、それはある意味で社会生活を送るうえでの必要性からくるものなのかなと思いました。演じる際も彼のその性格を最大化するようにお芝居をしていて、全体を通してマスコットキャラのような振り幅のある存在になっていると思います。

――カネゴンは志村との絡みも多いですよね。

岡本:そうですね。最初志村のことを見下していたところから、だんだんと関係性や距離感が変わっていくので、演じていても楽しいですし、誠実な性格の志村と対比状態になれたらいいなと思いながら第1話を収録していました。

丹羽:岡本さんのお芝居に引っ張ってもらっています。毎回掛け合いをしていてもすごく楽しいんです。

――頼りになる先輩が隣にいる現場は心強いですよね。ファイルーズさん演じる八潮秋はどのようなキャラクターですか?

ファイルーズ:秋は、自分の信念を貫き通す強さと柔軟さを兼ね備えた女の子です。時には自分の意見が強すぎて頑固になることもありますが、それは他人や志村のことをおもんぱかるがゆえのもので、そうした側面も魅力的だなと思います。アフレコでは、とあるシーンで音響監督から「もっとおじさんっぽく」というディレクションを受けたのですが、これが難しくて、おじさんになりきるためにYouTubeで色々なおじさんの動画を研究しました。

岡本:「おじさん独学」してたの? すごいね(笑)。

ファイルーズ:「おじさん独学」してました(笑)。そのシーンはぜひ楽しみにしていただきたいです。

■志村が周りを巻き込んで、ともに成長していく物語にしたい

――脇を固めるキャストも豪華ですが、印象に残っているアフレコ現場でのエピソードは?

ファイルーズ:私は最初の方は出番が限られていたので、最近アフレコチームに本格的に合流したんですけど、ルミ役の青山吉能さんと「今日のファッションのこだわりは?」みたいな美容系の話をしています。

丹羽:僕は現場では緊張してガチガチだったのですが、みなさんが優しく話しかけてくださって。とくに印象深かったのは、2話目の収録でマイクの位置が遠いと感じ、変更をお願いしたときに、岡本さんが「丹羽くん、こっちのマイク入っていいよ」と言ってくださって。その気遣いが本当に嬉しかったです。

岡本:自分が新人だった頃のことを思い出すと、やはりやりやすい環境が良かったと感じることが多いので、『喧嘩独学』の現場も丹羽くんにとってそういう場であってほしいと思って。

――これだけのキャスト陣の中で初の主役となると、緊張してしまいますよね。

丹羽:そうですね。小学生の頃から憧れていた方々と同じ現場にいるということで、まずはファン感情を捨てなければと思いながらアフレコに臨みました。

ファイルーズ:捨てなくていいじゃない!

岡本:杉田さんのファンだったの?

丹羽:はい。僕は杉田さんの『ジョジョ』を見てアトミックモンキーに入ったんです。みなさんと雑談をする余裕もまだ持てなくて。音響監督の濱野さんからは「この作品の丹羽くんなりの方向性を見つけていこう」という目標をいただき、志村が周りを巻き込んで、ともに成長していく物語にしたいと思っているので、そのためにもっとこの現場に馴染んで、みなさんともコミュニケーションをとって良い作品にしていきたいなと思っています。

――最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

丹羽:『喧嘩独学』は原作から非常に人気があり、アニメ化されたことでさらにその魅力が増しています。とても完成度の高い作品で、アニメのスタッフの皆さんやキャスト陣のお芝居も相まって素晴らしい出来に仕上がっています。毎週水曜日の放送をぜひお楽しみください。

岡本:時代の流れを反映したこの作品は、動画好きな人はもちろん、アニメファンにも楽しんでもらえる内容になっています。予測不可能な展開が多く、ドキドキしながら見ていただけると嬉しいです。

ファイルーズ:この作品には音楽やアクションへのこだわりが詰まっており、見ているだけで強くなれたような気分にさせてくれます。「喧嘩独学チャンネル」の視聴者の一員として楽しむも良し、志村と一緒に成長していくも良し。さまざまな楽しみ方がありますので、ぜひご覧いただき、感想をハッシュタグとともにシェアして、作品を盛り上げていただければと思います。

(取材・文・撮影:吉野庫之介)

 テレビアニメ『喧嘩独学』は、フジテレビ「+Ultra」枠にて、4月10日より毎週水曜24時55分放送。

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