『猿の惑星/キングダム』は「観客が求めるものすべてが詰まった作品」 キャストが“3つの魅力”を明かす
クランクイン! / 2024年4月18日 17時30分
映画『猿の惑星』シリーズの完全新作『猿の惑星/キングダム』が5月10日に公開される。本作は現在から300年後、支配者が人間から猿へと完全に移り変わった世界を舞台に、猿と人間の“共存”か人間の“絶滅”かをかけた新たな衝突を圧倒的なスケールで描く物語。キャスト陣はそんなスケールアップした本作には特に自信があるようで、主人公のオーウェン・ティーグらがその魅力を語った。
物語の舞台は今から300年後、猿に支配された世界。大都会だった人間の世界は荒廃し、高い知能と言語を得た猿たちは文明的なコミュニティを持つ巨大な帝国<キングダム>を築こうとしていた。一方で人類は衰退し、文化も技術も、社会性も失い、まるで野生動物のような存在となっていく…。
そんな本作の魅力を誰よりも知るキャスト陣は、「迫力のアクション」「共感必至のストーリー」「唯一無二の特殊な世界観」の3つの見どころについて熱弁。
物語のカギを握る人間の女性ノヴァを演じるフレイヤ・アーランは本作について「素晴らしいアクションが魅力的です。ダイナミックなアクションシーンがたくさんあるのですが、人間が追いかけられる場面など一作目へのオマージュも含まれているので演じていて楽しかったです」と明かしており、映像として“ド派手”なだけでなく過去作へのリスペクトが込められたオマージュもアクションシーンを通して堪能できると言及している。劇中には猿が馬に乗って人間を狩猟するシーンや、人間の立場を巡り対立する猿同士のバトルシーンなどが登場するそうだ。
また、ノヴァと共に冒険に出る主人公の若き猿ノア役を務めるオーウェン・ティーグは共感必至のストーリーを推しており、「これは猿を主軸にした物語ですが、その中では僕たち人類が今経験している実際の問題が語られます。観客は人間ではなく猿を見てメッセージを理解するのです。非情に素晴らしい表現だと思います」と熱弁。猿の物語であっても風刺的要素を入れることで他人事にできない、心をつかむストーリーが生まれると解説している。これまでも猿同士の中で起こる派閥争いや仲間の裏切り、“憎しみ”から連鎖する復讐劇など風刺的要素が散りばめられてきたが、本作もそのレガシーを受け継いでいるようで、オーウェンは「今回は“権力”について語られます。人がどのようにして権力を持つようになったのかこの物語から見ることができるでしょう」と明かし、新たに語られる重厚な物語への期待を高める。
ノアの宿敵で、全てを牛耳ろうと目論む独裁者プロキシマス・シーザーを演じるケヴィン・デュランドは人間と猿の立場が逆転した本シリーズならではの世界観について「人間の世界が何者かに侵略される映画はたくさんありますが、この作品の面白いところは、猿に世界が掌握されていくにもかかわらず、僕たちが猿を応援したくなってしまうところなんです」と力説。冒頭から猿と人間の立場が逆転した世界が堂々と展開される本作で描かれる人類と猿の新たな物語から目が離せない。
完全新作として新たな物語が語られる“猿の惑星”。3人のキャストが異なる魅力を語るように、見る人の数だけ楽しみ方が存在するだろう。『猿の惑星』シリーズを見たことがない人にも神話的名作と言われる“猿惑””の魅力を伝える伝承の物語であり、最新の技術で唯一無二の世界観をスケールアップさせた挑戦作でもある本作に期待がかかる。
映画『猿の惑星/キングダム』は、5月10日より全国公開。
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