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JO1 木全翔也、目指すは“ジブリ”声優 『トラペジウム』出演を経て踏み出した第一歩

クランクイン! / 2024年5月6日 8時0分

JO1 木全翔也

 乃木坂46 1期生・高山一実の小説を原作としたアニメーション映画『トラペジウム』が、5月10日より公開となる。本作は、アイドルを目指す少女・東ゆうが、東西南北の美少女を仲間にし、夢をかなえるまでを描いた物語だ。そんな本作にて、ゆうの協力者となる少年・工藤真司をJO1の木全翔也が演じる。自身もアイドルになることを夢見て応募したオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で念願のデビューを果たした木全。紅白歌合戦や国内外のイベント出演を経験し、今年で5年目を迎えた彼の目線から見た本作の魅力とは?

■演じた真司は「いい意味で普通の人」

――本作への出演が決まった際のお気持ちはいかがでしたか?

木全:本当にびっくりしました。声優のお仕事をやりたいと思っていたんですけど、映画の役どころも重要な役で…自分としては良い経験になりそうな役でしたし、すごく緊張していましたね。ファンの方にも声が好きだと言ってもらうことが多かったので、それを活かしたお仕事の大きな一歩だなと。

――作品に対してはどのような印象を抱かれましたか?

木全:自分の人生に似ている部分もあるし、「なるほど」と思う部分がたくさんありました。

――木全さんが演じられた真司に対してはどうでしょう?

木全:本当にいい意味で普通の人ですよね。主人公のゆうは周りからすれば夢見がちな人というか「何言ってんだ?」と思われるようなこともあるかもしれないキャラクターだと思うんです。でも、そこにフラットな意見やアドバイスができるのが(真司の)魅力かなと思います。

真司はゆうに、夢をかなえるための近道もあるのにどうしてこういう方法を取ったのか聞くんですけど、それはゆうにとっては言ってほしくない言葉なんですよね。誰もが思うようなことを大事なところでちゃんと言うのがすごくリアルだなと感じました。

――収録まではどのように心の準備をされていたんですか?

木全:お話をいただいてから、収録まではあっという間で。心の準備ができていたかどうかは分からないです(笑)。本番の日も、血の気が引いていて、なんだかすごく寒く感じました。手も冷たいし。

――それは緊張で…?

木全:そうですね。普段は手が温かいタイプなんですけど、手も冷たいし、唇も冷たくなってお湯を飲みながらやっていました。

――緊張も大変だったかと思うのですが、演じる上で苦労された部分はありますか?

木全:とにかくナチュラルにというディレクションでした。絵に対してどう声を合わせるかとか、もっとこういうふうに言ってみてとか、細かいところに気を付けるのは大変でしたけど、「そのままで、素朴に演じてみて」というディレクションが多かったです。僕はわりと平凡に、派手には生きていないタイプなので、真司の演技にもそれがにじみ出ているんじゃないかなと思います。

――収録中に印象的だったことはありますか?

木全:いろいろな人と一緒に収録することもあると思うんですけど、僕は一人だったので寂しかったです(笑)。広い部屋に一人で、端っこで録っていて。ソファーも大きいものが置いてあるのに、ちょこんと座って。一人でこの感覚をつかんでやっていかなきゃいけないのが大変でしたね。

――その中で新しい発見もありましたか。

木全:もちろん課題も見つかりましたし、新しい発見で言うと、絵に合わせて演技するのって大変なんだなって。台本を読みながらすり合わせていきました。

■今後挑戦してみたい役は?

――本作では、アイドルを目指すゆうが“東西南北”の少女たちを集めて夢を追い求めていきますが、客観的に見て木全さんはどんな印象を抱かれましたか?

木全:ゆうに感情移入しないで見ると、アイドルを目指すために、もっといい方法があったんだよ、ということはやっぱり思います。でも、結局人生って何が正解か分からないので。客観的なその意見が外れるかもしれないし、その通りになるかもしれないし。 “東西南北”で仲間を集めるところにこだわりすぎるとタイミングが合わなかったかもしれないですよね。たまたま仲間がそろったからいいですけど、難しいことを実現しようとしているなというのはありました。でも、ゆうにとってそのこだわりは絶対だったんでしょうね。

――ちなみに、“東西南北”4人の中では一番誰に共感しますか?

木全:やっぱりゆうに感情移入しちゃいますね。僕もわりと周りから反対意見もある中、「やってみて後悔するか決める」という形でオーディションを受けたのでそういう点では似ているというか。やっぱり、賭けみたいなことをしないと夢ってかなわないんですよね。失敗するかもしれないけど、とりあえずやってみることが大事だと思います。

でも、この業界に入る前だったら、それこそ真司のような考えでずっと生きてきたかもしれないし、どこで変わるか分からないですよね。18歳までは普通に応援する側もやってきたので。でも、アイドルじゃなく、別の仕事に置き換えてもゆうの気持ちは考えることができるので、みんなゆうの気持ちは共感できる部分があるんじゃないかな、と思います。

――作中ではさまざまなセリフが登場しますが、木全さんが共感したセリフはありますか?

木全:ポスターにもある「人間って光るんだって。」ですね。僕が生まれて初めて行ったライブがGOT7さんだったんですけど、そのときにメンバーの皆さんが光って見えたんです。遠いから、絶対に見えないはずなのに、目がキラキラしているのが見えて「すごいな」って。だから、「人が光る」というのは確かにって思いました。

――木全さんご自身は「自分が輝いているな」と思う瞬間はありますか?

木全:ごはんを食べているときが一番輝いています!

――いろいろなお仕事をされている中で、今回、劇場版に声優としてのご出演です。特別な思いもあるかと思うのですが、何か意識されたことはありましたか。

木全:とにかくがむしゃらでしたね。(収録当時は)映画の声優の仕事は初めてでどうやっていったらいいんだろうとか、しかもセリフも多かったので、不安な気持ちはあったんですけど、何かにつながったらいいな、という思いでした。

――声のお仕事をする上での一歩をまた踏み出せたような。

木全:本当に一歩進みましたね。小さな一歩ですけど、これが、二歩三歩と続いていけるようになったらいいなと思います。

――今後、挑戦してみたい役どころはありますか。

木全:夢はでっかく、なんですけど、ジブリが大好きなので、素朴な声を活かしてやってみたいですね。

――憧れのキャラクターとかいらっしゃるんですか?

木全:それこそ神木隆之介さんが演じられている役は憧れますし、アシタカの声も好きだし…ジブリの声優をやられている方の声って自然で天然水みたいで、憧れますね。昔から見てきていて、やっぱりすごいなと思いますし。オーディションの機会があれば挑戦したいです!

――最後に本作の見どころを教えてください!

木全:まずはすごく絵がきれいです! そして、苦労して成功する話というよりは、頑張っている人の裏側を知ることができる映画です。何回も失敗しているところもあるし、人生の糧にしてもらえる、そんな作品じゃないかなと思います。

(取材・文:ふくだりょうこ 写真:上野留加)

 アニメ映画『トラペジウム』は、5月10日より全国公開。

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