1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

『ウルトラマンアーク』出演の西興一朗、3大特撮ヒーロー作品制覇に「まさかウルトラマンからお声がかかるとは…」

クランクイン! / 2024年6月29日 6時0分

西興一朗

 7月6日から放送がスタートするウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンアーク』(テレ東系/毎週土曜9時)で、怪獣災害を未然に防ぐために科学調査を行う怪獣防災科学調査所(SKIP)の星元市分所 所長・伴ヒロシを演じる西興一朗。過去に「スーパー戦隊」や「仮面ライダー」への出演経験がある西は、本作で3大特撮作品制覇となる。「まさかウルトラマンからお声がかかるとは…」と、オファーを受けたときには驚きがあったという西が『ウルトラマンアーク』の魅力を語った。

■『ウルトラマンアーク』のオファーに「えっ、マジで?」

 『ウルトラマンアーク』の舞台はとある町・星元市。そこには「怪獣の角」である「モノホーン」と呼ばれる巨大な物体がそびえ立っており、近年、大規模な怪獣災害が多発している。そんななか、地球防衛隊と共に、怪獣災害の発生・甚大化を防ぐために組織された怪獣防災科学調査所・通称「SKIP」が、日夜市民を守るために調査を続けている。そのSKIPの分所所長・伴ヒロシを演じているのが、俳優の西興一朗だ。

――ウルトラマンシリーズへの出演とオファーを受けたときの率直な気持ちを教えてください。

西:「えっ、マジ?」というのが第一印象です。というのも僕は戦隊モノ(『爆竜戦隊アバレンジャー(以下、アバレンジャー)』)のレッドをやっていたので、円谷プロさんの作品にレギュラー出演させていただくなんて思っていなかったんです。なので、驚きましたね。

――あまり前例がない流れなのでしょうか?

西:詳細は分かりませんが、なんとなく戦隊モノや仮面ライダーなどで主役をやっていた人間がウルトラマンシリーズに出るという印象がなかったので。

――そんななか、レギュラー出演が決まったときはどんな思いだったのですか?

西:うちに小学校2年生の男の子がいるのですが、前々作の『ウルトラマンデッカー』(2022年)にはまっていたので、以前マネージャーさんに「なんかゲストで出られないですかね」なんて冗談で言っていたんです。それがまさかレギュラーという話をいただいたので、すごく責任感があるなと。一方で息子のリアクションも楽しみですね。あとは『アバレンジャー』のファンの方たちにどう映るのかなというのも楽しみです。

――息子さんにはオンエアで一緒に観ているときにネタバラシするのですか?

西:いや、出演情報が解禁されてから言おうと思っています。もう物事が分かるようになってきているので「今日はなんのお仕事行くの?」と聞かれてごまかすのが、結構きついんですよね(笑)。

■『アバレンジャー』以降はほぼ悪役でした(笑)

――西さんが演じる伴ヒロシは、主演の戸塚有輝さん演じるユウマや金田昇さん演じる石堂シュウ、さらには水谷果穂さん演じるリンの上司という立場ですが、台本を読まれてどんなキャラクターだと感じましたか?

西:地球防衛隊の隊長ではなく、民間の調査所のリーダーということで、ちょっとこれまでのリーダーとは違うのかなと。台本を読んでも、どちらかというと高圧的な感じではなく、距離が近いキャラクターなんですよね。本当に近所にいるおじさんを意識しています。とても楽しく撮影ができました。

――ヒーローものの主演経験者ということで、戸塚さんにアドバイスなどはされたのですか?

西:いやいや、全然そんなことはないです。ヒーローものの主役なんて、役者を目指していてもなかなかなれないと思うんです。とてもいい経験ですが、逆にそれがプレッシャーになってほしくないと思っているので、なるべく伸び伸びとやってもらえるようとにかく楽しくというのは意識しました。

――西さんがヒーローをやっていたころと、いまヒーローを演じている子たちはどこか違いますか?

西:とても真面目ですよね。当時の僕は割とストリートキッズがそのまま役者になったみたいな感じでした。演技には真面目に取り組んでいましたが、役者なんだからプライベートまでそっちに合わせなくていいんじゃないかという感じでちょっと斜に構えているところがあったんです。でも、今の子たちはとても目がキラキラしていますね。

――西さんも目がキラキラされていますが。

西:いやいや。僕は昨年『アバレンジャー』の20周年で映画が公開になりましたが、その前の10年間はほぼ悪役を演じてきましたからね(笑)。ここ何年かでようやくいい人の役がきて、やっと世の中が僕に追いついてきたって感じですよ(笑)。

――ヒーローものをやったから、そのイメージを払拭したくて、ダークな役を意識してやったというわけではないのですか?

西:そういうわけではなかったんです。そもそも性格が真面目ではなく、時代的なものもありましたが、スケボー乗って毎日クラブに行っている人が格好いいみたいな感じだったので。逆に東映のヒーローになれたときは「俺がヒーローでいいの?」みたいに思っていました。

■3大特撮制覇! 宇宙刑事シリーズも出演し、『ゴジラ』で5大特撮制覇を目指す

――本作は、すごくウルトラマンらしい素敵な作品だなと感じたのですが、西さんは作品全体のテーマなどをどのように感じていますか?

西:第1話を観させていただいたのですが、すごく明るくて、主人公のユウマに感情移入しやすい作品だなと思いました。子どもたちが観たらとても楽しいだろうなと。逆にコアなウルトラマンファンの大人たちが観たとき、どんな感想を持つのか、ちょっと不安でもあります(笑)。

――西さんは、「スーパー戦隊」だけではなく「仮面ライダー」にも出演されていて、今作でいわゆる3大特撮作品制覇となりましたね。

西:それを言うなら、僕は宇宙刑事シリーズにも出ているので4大シリーズなんです。あとは『ゴジラ』に出演すれば、5大特撮制覇ですね(笑)。まさかこんなに特撮作品に出演させていただける役者になるなんて思ってもいなかったので、驚きです。

――特撮作品の魅力とはどんなものなのでしょうか?

西:ほかの作品との絶対的な違いは、子どもたちがワクワクするということですよね。子どもたちに声をかけられる率も圧倒的なんですよ。昨年『アバレンジャー』20周年でファンの方と近くで触れ合う機会があったのですが、やっぱりすごく作品を愛してくださる方々が多くて嬉しかったですね。今作ももし可能ならそういう機会があったら嬉しいです。

――今回、戸塚さんや金田さんという若い俳優さんとお芝居をしてみていかがでしたか?

西:水谷さんを含めてお芝居がとても上手だったので何も心配がいらなかったです。僕らのころとは全く違う。もし当時の僕と有輝たちが出会ったら引くと思いますよ(笑)。だって僕ら腰パンのストリートカルチャーで普通にやっていましたからね。当時はまだそこまでSNSもなかったし、いま僕らがあんな感じでいたらめちゃめちゃ叩かれていたと思います(笑)。

――ユウマは父親から「走れ!ユウマ」と言われたことを座右の銘として頑張っていますが、西さんには座右の銘はありますか?

西:最近気をつけているのは、想像していることは実現に向かって動き出そうという思いでやっていますね。大人になって、いろいろな人と接する機会に恵まれて、やりたいことをしっかり口に出して言うと、意外と実現するんだなという実感があるんです。洋服作りたかったらやってみる、YouTubeをやってみたかったらやってみる。やりたいことはやってみようというのは心掛けています。

――『ウルトラマンアーク』の現場を経験してみていかがですか?

西:最高です! 20年ぐらい役者をやらせてもらっていますが、ご褒美のような仕事でした。現場の雰囲気もいいですし、キャストに対しての愛情もすごくある。あとはお弁当がめっちゃうまい! 本当にお弁当が格別にうまいんです。こんな現場ならあと1年ぐらいやりたいです(笑)。

――いよいよ放送がスタートしますが、楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

西:今回僕らが演じるのは、怪獣防災科学調査所という一般市民の方に近い人間なので、より親近感を持っていただけるのかなと思います。戸塚くん演じるユウマの想像力と、温かい仲間との雰囲気などを是非ご覧になっていただけたらと思います。

(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)

 『ウルトラマンアーク』は、テレビ東京系にて7月6日より毎週土曜9時放送。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください