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湊かなえの青春小説『ブロードキャスト』、初の舞台化決定 キャストも発表

クランクイン! / 2024年6月17日 16時0分

舞台『ブロードキャスト』(1段目左から)新正俊、木村来士、深尾あむ(2段目左から)奥村等士、山本咲希、富樫萌々香、庄司ゆらの(3段目左から)新條月渚、星波、坂本けこ美、稲垣成弥(4段目左から)風間涼香、茶谷優太

 湊かなえの青春小説『ブロードキャスト』が、初の舞台化決定。2024年8月より恵比寿・エコー劇場にて上演される。

 松たか子主演で映画化された『告白』や、戸田恵梨香と永野芽郁が親子を演じた映画『母性』など、数多くの傑作を残してきた湊かなえが初めて手掛けた青春小説『ブロードキャスト』。コミカライズも刊行された同作が、元吉庸泰を演出に迎えて、今夏に舞台化されることが決定した。

 中学時代、陸上部に所属していた町田圭祐。駅伝で全国大会を目指していたが、3年生最後の大会ではわずかの差で2位となり、大会への出場は逃してしまった。その後、スポーツ強豪校の青海学院高校に合格したが、ある理由で陸上を諦めることに。

 そんなときに同じ中学校出身の同級生・宮本正也に声をかけられた圭祐。放送部志望の正也に熱心に誘われ、なりゆきで圭祐自身も放送部へと入部することになる。陸上への未練は感じながらも、正也や同級生の咲楽、さらに先輩たちの熱意に触れ、徐々に放送部への想いを高めていく圭祐は、部員たちと共に高校放送コンテストのラジオドラマ部門で改めて全国を目指すことになる。陸上を続けようと入学したはずの高校で、圭祐は新たな夢や居場所を作ることができるのか…。

 主人公・町田圭祐役には、16歳で舞台デビュー以来主に舞台を中心に活動している新正俊。圭祐とは中学時代からの友人で、圭祐が放送部に入部することになるきっかけを作る脚本家志望の宮本正也役に、ジュニア期待の新星で、かねてより舞台出演を待望していた木村来士。内向的な性格だったものの、正也に“声”の良さを見初められて放送部に入部することになる久米咲楽役に深尾あむほか、2.5次元ミュージカルから本格派ストレートプレイでも幅広く活躍する若手実力派俳優陣が結集して傑作の舞台化に挑む。

 舞台『ブロードキャスト』は、恵比寿・エコー劇場にて8月10日より上演。

※スタッフ&キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■湊かなえ(原作)

 舞台の良さは、客席との距離が近く、観客が物語の熱量をダイレクトに受け取ることができるところだと思います。私の初となる青春小説『ブロードキャスト』は、中学時代に陸上部で駅伝に打ち込んだ主人公・町田圭祐が、高校では放送部に入り、放送コンテストの全国大会を目指して、テレビやラジオのドラマ制作をしながら成長していく物語です。挫折を乗り越えるとは。仲間との絆とは。作品を通じて伝えたいこととは。伝えるためにはどうすればよいのか。フィクションに現実の思いを重ねることができるのか。奮闘する放送部員たちの熱い思いが劇場にあふれ、観客が明日への元気を抱くことができる。そんな舞台になることを期待しています。

■三浦香(脚本)

 この度、元吉さんと脚本を担当いたします三浦香です。湊かなえ先生が書く青春作品、とても新鮮で、しかしどこか懐かしく胸が締め付けられる想いでした。運動部、文化部、帰宅部、どの青春を過ごしていても、どこか懐かしい記憶が蘇り、あの時の匂いを感じることができる作品になっていると思います。フレッシュな若手たちと演出の元吉さんが紡ぐ物語、ぜひ劇場でご覧いただければ嬉しいです。

■元吉庸泰(脚本・演出)

 何に燃やすか、何に燃えるのか。限られた時間の中で僕らはいつも迷います。そして結局選ばないなんてことばかり。でも、何かに気付けたら、誰かが気付かせてくれたら。そんなお芝居を立ち上げていきたいと思います。オーディションを経て素敵な俳優たちと出会えました。この夏に、このカンパニーが燃やせる何かを、お客様の目の前に出現させられたら幸せです。

■新正俊(町田圭祐役)

 町田圭祐を演じさせていただきます新正俊です。湊かなえさんの初めての学園青春小説の舞台化に、主演でお話を頂いた時からとても身の引き締まる思いを感じております。湊かなえさんの作品が大好きで、何作品も読んでいたため、こうして『ブロードキャスト』の舞台化に携われることがとても幸せです。

 24歳! まだまだ、青い風を吹かせていきたいと思っておりますので、2024年の夏は、恵比寿・エコー劇場にてお待ちしております。

■木村来士(宮本正也役)

 宮本正也を演じさせていただくことになりました、木村来士です。原作をしっかり読み込んで、正也はどんな人物なのか細かなところまで理解し"木村来士"らしさを捨て"宮本正也"になれるよう精いっぱい準備しようと思います。小説が原作の作品に出演させていただくことは初めてなので、作者の湊かなえさんはもちろんのこと『ブロードキャスト』を愛読されている方たちに満足してもらえるよう全力で演じさせて頂きます。

 出演者の中で最年少になりますが、誰よりも作品に花を添えられるよう全身全霊で頑張ります。ぜひ、2024年の僕との夏の思い出を作りに来てくださったら嬉しいです。劇場でお待ちしております。

■深尾あむ(久米咲楽役)

 ずっと挑戦したかった舞台への出演が決まり、身が引き締まる思いです。私が演じる久米咲楽は周りに気を遣い誤解され、いじめに遭ったりもしますが、自分のやりたいことには正直に真摯に向き合う子です。そんな咲楽を体当たりでフレッシュに演じていきたいです。ぜひ劇場でご覧いただきたいです!

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