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岡村隆史、父となり実感する“アンパンマンのすごさ”「いつもすごく助けられている」

クランクイン! / 2024年6月23日 9時0分

ナインティナイン・岡村隆史

 ナインティナインの岡村隆史が、劇場版最新作『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』で、上戸彩演じるキャラクター・ルルンが守る大切な森をめちゃくちゃにしようと大暴れする「すいとるゾウ」の声を熱演。プライベートでは2022年に1児の父となり、今まさにアンパンマンに助けられる子育ての日々を送っているという岡村に、本作への思いや、子育ての中での意外な発見などを聞いた。

◆不安もあった声優の仕事 宮野真守からのアドバイスが役立つ

――映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』の台本を読んだときの印象や、魅力を感じたポイントをお聞かせください。

岡村隆史(以下 岡村):僕は台本を読むまでもなく、僕が演じる「すいとるゾウ」がどういう役柄かもわからず、「やらせて欲しい。やります!」と即答しました。アンパンマンの仕事だと言ったら、妻もすぐやっておけと言うんです(笑)。そこから台本を読んで、「うわ、結構大変かも」と思いました。ちょっと油断していたというか。マネージャーもニヤニヤしながら、「結構セリフありますよ」と言うんですね。セリフ自体は、「すいとるゾウ、ゾウゾウゾウ」とかが多いんですけど、声の仕事はあまりやっていないし、得意なほうではないので、不安もあって、とにかくアンパンマンの世界観を壊してはいけないという思いで臨みました。僕だけ浮いたら、作品がえらいことになってしまいますから。

――実際にやってみていかがでしたか。

岡村:アフレコって、画面を見るのか、どこを見たら良いのかわからなくて、軽くパニックになったりするんですね。この「すいとるゾウ」というキャラクターも、ぼんやりとこんな感じの声なのかなというイメージはあったんですが、誰かに相談したいと思って、現場でご一緒した宮野真守さんに相談したんです。そしたら、「あんまり作り込まないほうがいいですよ。現場でいろいろ対応できるほうがいいでしょうし」「いっぱい引き出しを持っていってください。語尾の『~ゾウ』だけでも、いろんな言い方があるだけで喜ばれるし、監督さんもチョイスしやすいと思いますよ」とアドバイスをいただいて。それと、ガイドの声をいただくんですが、それに無理に合わせなくて良いと言われて、気持ちが楽になりました。合わせようとするとセリフ自体がおかしくなる、多少ズレても技術的に合わせられるので、慌てないのが一番だ、と。慌てずにセリフだけちゃんと言うことに集中できた感じです。

――これまでお芝居はいろいろ経験されていますが、声の仕事はまた全然違いますか。

岡村:違いますね。プロはやっぱりすごいなと思いましたよ。ばいきんまんの声優・中尾隆聖さんとイベントで初めてお話しさせていただいたんですけど、普通の喋りから急に(役に)入られるので、びっくりしました。

――そうしたプレッシャーもある中、役作りでイメージされた「すいとるゾウ」はどんなキャラだったのでしょう。

岡村:僕とは真逆ですね。そもそも僕は「サル顔」とか「おサルさん」「ちっちゃい」というイメージがみんなの中であると思うんです。実際、僕は芸能界でそうやってお仕事して、お金をもらってきましたから。でも、ゾウは大きくて、ある意味正反対みたいなキャラクターですよね。監督さんには「イメージと違っていたらすぐ言ってください」とお伝えしておいたので、「もうちょっと迫力出していきましょうか」「ここはちょっと力強く」などと言っていただけて、やりやすかったです。

◆子どもの映画館デビューで、一緒に本作を観る予定


――声のお仕事で意外だったこと、発見などはありましたか。

岡村:オファーいただいてから声を入れるまで、ちょっと間があいたんですよ。4月になってもまだスケジュールに「アンパンマン」というのが全然入ってこなくて、6月公開間に合うのかなと思いましたが、5月に動き出して。声を入れてすぐ編集して、ギリギリのタイトなスケジュールで進むんですね。僕が思い描く現場と全然違いました。それに、台本を見ると、バーッとみんなのセリフがあるじゃないですか。ネットニュースとかでよく見るように、(同じくゲスト出演の)上戸彩さんとかと並んで声を入れるみたいなイメージでしたけど、完全にブースで1人(笑)。改めて考えると、そらそうやな、動画を撮りながら声入れなんて、集中できへんもんなと思うんですが、何も知らないから、ただ「1人やわ」ってびっくりしました。

――作品はまだご覧になっていないそうですね。

岡村:完成版はまだ観ていないです。もちろんストーリーはわかっていますし、他の方のセリフもガイドさんの声では聞いているんですけど、初めて観るのは子どもと一緒に映画館で、この作品を子どもの映画館デビューにしようと思っているので。ただ、まだ幼いので、集中できるかどうかわからないですけど。

――お子さんはお父さんがアンパンマンに出演することについて、どんな反応を?

岡村:「パパ、アンパンマンの仕事するんだ。ゾウさんをやるんだよ」と話すと、アンパンマン自体は理解しているんですけど、普段観ているアンパンマンにはゾウさんが出てこないので、なんのことかわかっていないですね。でも、あるときから「仕事に行くこと=全部ゾウさんの仕事をしている」と思っているみたいなんです。アンパンマンの仕事なのか、なんならゾウ使いの仕事なのか、わかっていないと思います(笑)。

――映画館でお父さんの声が聞こえてきたときにはびっくりするでしょうね。

岡村:作品の中でまだ観ていないから、(僕の声だと)わからないかもしれないし、それまでにちょっと慣らしておこうと思います。子どもの前でセリフを連発しようかな。これまでは子どもが寝てから練習していたんですけど、観に行って全く理解しなかったら寂しいし。とにかく映画館デビューを楽しみにしています。

◆父親になって心から実感した「アンパンマンのすごさ」


――アンパンマンと言えば、このお仕事をされる前に、昨年末の『ナインティナインのオールナイトニッポン』の中で、アンパンマンのすごさについて矢部浩之さんと語っていらっしゃったこともありましたよね。

岡村:そうそう。子どもを持って発見したことが多いんですね。特に驚いたのは、アンパンマンのことで。子どもって、どんなちっちゃいアンパンマンでも、見つけるんですよね。あれ、すごいなと思ってラジオで話したんです。街中にアンパンマンを見つけるスピードとか、誰かが「アンパンマン」って言うと、みんなが口々に「アンパンマン」と言い出すこととか。僕はアンパンマンの動画をダウンロードして行って、飛行機の中で見せることもあるんですが、誰かが飛行機で「アンパン」と言ったら、あちこちで「アンパンマン」「アンパンマン」「アンパンマン」の大合唱。絶対みんな通る道なんやなと思いました。

――声に出して言いたくなる語呂の良さもありますし、原色のシンプルな絵も強いですよね。

岡村:車の中でSpotifyでアンパンマンの曲を聴くこともあるんですが、スマホにSpotifyのアプリでアンパンマンの小さな絵が表示されるだけで、「アンパンマン!」と反応します。散歩中も、例えば散髪屋さんの窓枠にアンパンマンのぬいぐるみが置いてあると、こっちが気づかないうちに「アンパンマン!」と。この間も、散歩で赤ちゃん連れのお母さんとすれ違って、「アンパンマン!」と言うから見たら、小さいシールが貼ってあった(笑)。

――赤ちゃんにはアンパンマン探知機が入っているんじゃないかと思うくらいですね(笑)。

岡村:上戸さんもお子さんが泣いているときとか、アンパンマンに助けてもらうことがあったと言っていましたね。うちの場合、最近は、「お風呂、チャプチャプしない?」と言って、お風呂までスピーカーを持って行って、スピーカーを切るときには「アンパンマン、バイバイ」って言って、スピーカーの電源切ったりしています。スピーカーが「パワーオフ」って言うのを、子どもも一緒に「パワーオフ」まで言うんですよ(笑)。アンパンマンのぬいぐるみはずっと近くに置いていて、寝るときも一緒。突然こうやって(無表情)ブンっと投げるときもありますけど(笑)。

――(笑) 大事なぬいぐるみを無表情で突然投げる仕草は、岡村さんが昔『とぶくすり』(フジテレビ系)でよくやられていたコント「たつひろくん」(矢部の弟)っぽいです(笑)。

岡村:そんな感じ(笑)。アンパンマンじゃなくて、「ドキンちゃん」と言うときもあるし、「あかちゃんまん」って言うときもあるけど、何か嫌がったり不機嫌だったりするときは、いつもアンパンマンの仲間達に助けてもらっています。

――ご自身がお父さんになられたことで、心境の変化もありますか。

岡村:どうでしょう。まだまだ至らないところもたくさんありますが。

――アンパンマンは自分の顔を困った人に与える、究極の自己犠牲の人、無償の愛の人とも言えます。子どもを持ったことで共感するところもありますか。

岡村:自分はそこには到達していませんが、逆に子どもを持ったことによって、自分がこんなに何かを必要とするとは思いませんでしたね。今まで一人暮らしも長かったですし、誰かに助けてほしいと思うことや、何か・誰かを頼ることもあまりなかったんです。でも、子どもができて、どれだけアンパンマンというものが頼りになって、偉大な存在かをすごく感じるようになりました。

――アンパンマンは子どもたちのヒーローだと思っていましたが、そう思うと、お父さんお母さんにとっても頼もしいヒーローなんですね。

岡村:そうですね。僕はまだ育児の中で自分に何ができんねんっていうとき、アンパンマンの曲を流したり、アンパンマンのぬいぐるみを持って行ったりぐらいしかできないんですけど、 いつもすごく助けられています。

(取材・文:田幸和歌子 写真:高野広美)

 映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』は、6月28日全国公開。

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