『SCRAPPER/スクラッパー』行方不明の父が12年ぶりに現れた! 親子の衝撃初対面シーン解禁
クランクイン! / 2024年6月20日 18時0分
「サンダンス映画祭2023」審査員大賞を受賞した映画『SCRAPPER/スクラッパー』より、一人で生きる12歳の少女のもとに、行方知れずだった父親が突如現れる初対面シーンを収めた本編映像が解禁。併せて、本作に寄せられた著名人からの絶賛コメントが到着した。
本作は、母を亡くし、一人で生きる12歳の少女のもとに音信不通だった父親が突如現れたことから始まるぎこちなくて愛おしい共同生活を描いた感動作。
「サンダンス映画祭2023」ワールドシネマドラマ部門にて審査員大賞を受賞、「英国アカデミー賞2024」では『関心領域』『哀れなるものたち』『ナポレオン』と共に英国作品賞にノミネートを果たし、米アカデミー賞の前哨戦の一つであるナショナル・ボード・オブ・レビューではインディペンデント映画トップ10に選出された。
手掛けたのは、本作が長編デビューとなる1994年生まれの新鋭シャーロット・リーガン。主演のジョージー役に、リーガン監督が白羽の矢を立て抜てきしたローラ・キャンベル。本作でスクリーンデビューを果たし、たくましさと可憐(かれん)さが共存した絶妙な演技で、英国インディペンデント映画賞ほか複数の俳優賞にノミネートされた。さらに、一人娘ジョージーと親子関係を構築しようとする不器用な父親ジェイソンにふんするのはハリス・ディキンソン。
母を亡くし、ひとりぼっちになった12歳の少女ジョージー。ロンドン郊外のアパートで独り暮らしをするジョージーは、親友のアリ(アリ・ウズン)と自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながら生きていた。
このたび、一人たくましく生きていたジョージーの元に、行方知れずだった父親ジェイソンが突如現れる、12年ぶりの親子の対面を捉えた本編映像が解禁。アリと自宅で遊んでいたジョージーの背後に、何やら庭の塀を飛び越えて現れる怪しい男性が。ジョージーが「あんた誰?」と聞くと、「ジェイソンだ。お前のパパだよ」と12年ぶりに現れたにも関わらず、何の悪気も感じさせずに答えるジェイソン。
ジョージーに渡すために買ってきたであろう花束、ゴールドのブレスレット、金髪。“お父さん”とは思えない風貌で、急に父親と名乗る目の前の男を観察し、懐疑的な表情でにらみつけるジョージー。家に入ろうとするジェイソンに「消えて!」と声を荒げるも、窓をこじ開けられ「福祉事務所に通報するぞ」と言われしぶしぶ家の中に入れることに…。
12年ぶりに対面した2人の、突如始まる共同生活。「母親を捨てて育児から逃げた父親が、なぜ今自分の元に現れたのか…?」と、信用できないジョージーと、ジョージーの頑なな態度に手を焼くジェイソン。“親子”と呼ぶにはほど遠い2人の関係は、これからどう変化していくのか。
さらに今回、一足先に本作を鑑賞した著名人からの絶賛コメントも到着。文筆家・映像作家・俳優の小川紗良は「喪失の重みと、ポップな演出とのコントラストが、清々しかった。カラフルな街並みを混ぜ合わせたような、少女のグレーな心模様。彼女と出会う前にはもう戻れない。訳あり親子映画の、新たな名作」と称賛。
小説家の山内マリコは「きつい編み込みに、しかめっ面で人好きしない態度の女の子。12年の溝を埋めるには手強い相手だ。ハリス・ディキンソン演じる若い父親の、距離の詰め方が絶妙。人生を覆う湿っぽさをタフに吹き飛ばす快作」と高評価。
フリーアナウンサー・俳優の宇垣美里は「母を失い懸命に強くあろうとする捻くれた少女と突然現れた未熟な父親との邂逅。そのぎこちなく不器用な歩み寄りに癒された。まるで悪友同士のような親子、こんな関係だってありだよね」と共感をにじませている。
映画『SCRAPPER/スクラッパー』は、7月5日より全国公開。
そのほかの著名人とメディアからのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■SUMIRE(モデル・俳優)
主役ジョージーの情景の表し方がアートを見ているような工夫があり、監督であるシャーロット・リーガンの想いや個性に沢山引き込まれて最後まで楽しんで見れました。イギリスの平和な日常の中で、親子の素直になれない感情の表現に愛おしさを感じました。
■枝優花(映画監督・写真家)
親になるということは自分という人間が何者なのかわかりきれないうちに己より遥かに弱く未熟な生命と共存していくということ。互いの弱さも強さも許しあいながら、手と手を取り合うということ。こんなにも当たり前のことを、役割をもうけた途端我々は見失ってしまう。それを見つめ直すような時間だった。
■ISO(ライター)
背伸びする少女と成長しない男。同じ目線だから繋がれた2人のわんぱくな営みが、悲しみに染まった世界の色を塗り替えていく。生きている限り喪失と決別することはできないけど、それでもまた新しい宝物は増えていくんだろう。
■児玉美月(映画文筆家)
子供の無限な空想に彩られた物語のなかで、失ってしまった最愛の母親の存在には映画の魔法がかけられていない。それはジョージーが心のどこかでもう母親がこの世にいない現実をきちんと理解していることを尊重しているようでもあり、そこに『SCRAPPER/スクラッパー』という作品の美質があるといえるかもしれない。
■小川未祐(俳優)
色彩に満ちたスクリーンのなか、大人と子供の狭間にいるようなふたり。その横顔はいつもどこか儚く、強い瞳の奥には優しさと揺らぎが映る。その姿はあまりに美しく、親子そのものでした。きっと彼らは最高のパートナーとして、生きていくのでしょう。
■ScreenDaily
大胆で若々しく、炭酸がはじけるようなエネルギーに満ちている!
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