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中沢元紀&小林虎之介、『下剋上球児』バッテリーお互いの第一印象はまったく同じ 今も続く仲間との絆

クランクイン! / 2024年7月3日 7時0分

(左から)中沢元紀、小林虎之介

 ドラマ『下剋上球児』で、投手・犬塚翔、捕手・日沖壮磨としてバッテリーを組んだ俳優の中沢元紀と小林虎之介。甲子園を目指す熱くひたむきな姿が反響を集めた彼らが、7月3日スタートのドラマ『ひだまりが聴こえる』(テレ東系/毎週水曜24時30分)で再会を果たす。ノートテイクを介して繋がる大学生の心のゆらめきを繊細に描いた人気コミックを実写化する本作でW主演を務める2人に、作品に込める思いを聞いた。

◆早くも訪れたドラマ初主演のチャンスに驚き

 難聴によっていつしか人と距離を置くことが当たり前になってしまった大学生の航平(中沢)と、明るくまっすぐな性格の同級生・太一(小林)。正反対な性格の2人を、聴覚に障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”が結びつける。シリーズ累計210万部を誇り、オリジナルBLアンソロジー「Canna」で連載中の文乃ゆきによる同名作を原作に、不器用な2人の繊細な心情を切なくも儚く描いていくヒューマンラブストーリーだ。

――はじめに中沢さんと小林さんのお2人の主演で、と今回のオファーを聞かれた時はどのようなお気持ちでしたか?

中沢:うれしいのもありましたし、虎と一緒というのもびっくりしましたし、主演ということにも不安がありましたし、本当にいろんな感情がありました。

小林:『下剋上球児』から半年くらいしか空いていませんし、もう共演か!早っ!と思いました(笑)。

――(笑)。本作は大人気コミックの実写化となります。本作の内容をお聞きになっての印象はいかがでしたか?

中沢:原作があるということでビジュアルも大事になってくると思いますし、原作ファンの方もいらっしゃるので、ドラマが受け入れられるかどうかというところに不安がありました。

――ノートテイクを介してつながっていく航平と太一ですが、2人の関係はどのように感じられましたか?

中沢:今回原作を読んで初めてノートテイクについて知りました。耳が不自由な方のために手伝って、要点をまとめて、一緒に授業を受けるというのがすごくステキなことだと思うので、これをきっかけにノートテイクが広まっていけばうれしいなと思います。

小林:映画『コーダ あいのうた』から、難聴をテーマにした作品が増えてきたなと感じていたのですが、ノートテイクに焦点を当てた作品はあまり見ていなかったので、面白いなと思いました。

――中沢さんが演じられる航平は、生まれつきではなく、高校に入るタイミングで難聴となりました。演じるうえで大切にしていることはありますか?

中沢:難しいですし、演じるにあたり責任も覚悟も必要だなと感じました。すごく多感な思春期に、今まで普通に聞こえていたのが聞こえづらくなるというのは考えただけでもしんどくてつらいこと。もちろん生まれつき耳が聞こえない方もいろいろな思いはあると思いますが、途中からのつらさというのも絶対あると思うので、そういった気持ちを大事にして演じていかないといけないと思いました。

今回たくさんの方にお話を聞く機会をいただいて、質問しづらいこともいくつかあったんですけど、航平という役を演じるには必要だと思ったので無理ない範囲でたくさんお話を聞かせていただきました。その時に教えていただいたことが役に立っているので、いろんな方の思いを乗せて演じることができたらうれしいです。

――そんな航平と向き合う太一はどんな人物ですか?

小林:明るくまっすぐで子どもみたいな大学生という感じです。いつもおなかをすかせていて、でも思いやりもあるキャラクターですね。

――『下剋上球児』では大勢と一緒に作品を作り上げるという感じでしたが、『ひだまりが聴こえる』では航平と太一の2人のやりとりが軸となりストーリーが進みます。中沢さんと小林さんそれぞれ今回初めて知った一面というのはありますか?

中沢:どうだろう…? 演技のやり方とか変えてますか?

小林:『下剋上~』とはさすがに変わった。いろんな方法を聞いて試して、この形が一番しっくりくるかなという感じでやっているけど、それもまた現場で変え始めたり。

中沢:いい意味であまりがっちり作り込んでくる感じはないですね、今回は。

小林:(中沢は)『下剋上~』の時は、わりと一緒にやっていて強い役の感じがしたんですよ。(演じていた犬塚翔は)いろいろあったけど、トータル的には強い立場の人間だったから、強い雰囲気があったんです。でも航平は難聴になった後から、周りとの差に引け目を感じているんだと思いますが、繊細で弱くなっているので、「元紀、こういう空気を出してくるんだ」と新鮮に感じるところがあります。

◆初対面の印象は?「人見知りなんだな」「まったく同じこと思ってた」


――お2人は『下剋上球児』のオーディションが初対面とのことですが、第一印象は覚えていますか?

中沢:人見知りなんだろうなと感じました。(本作の)太一ではなかったですね(笑)。僕も人見知りなので、一緒なんだろうなって。オーディション中で、同世代も多くバチバチだったっていうのもあるんですけど、あまりみんなとしゃべっている感じじゃなかったです。

小林:まったく同じこと思ってました。人の後ろにいて、前に立っているって感じじゃなかったですね。オーディション中は誰といたっけ?

中沢:(菅生)新樹か、ひとり(笑)。

小林:球場に行く途中のコンビニに、(伊藤)あさひと(生田)俊平がいて、そのかたまりの中に元紀がいたのは覚えてる。絶対しゃべってないけど(笑)。

中沢:みんなについていった(笑)。人数も多かったですし、オーディションということもあり深く関わろうとしていなかったのは自分にもあったので。作品に入ってからのほうが印象は強いですね。

――『下剋上球児』の最終回から半年ほど経ちました。この間のそれぞれの活躍はチェックしていましたか?

中沢:もちろん見ていました。いろんなドラマに出ていていいなぁと思いつつも、僕も頑張んないと!という思いはありましたし、虎のお芝居が好きなので、変わらずいいお芝居するなぁと思っていました。研修医やサラリーマンなどいろんな職業をやっていてうらやましいなって(笑)。

小林:大変だったけどね(笑)。元紀のインスタをフォローしていて情報が逐一入ってくるので、僕も見てました。朝の番組とか出てたよね? 月9もいいなぁーと思ってました。

――『下剋上球児』のザン高のメンバーとは今でも交流はありますか?

中沢:LINEグループも動きますし、ちょくちょく会ったりしますね。

小林:『ひだまりが聴こえる』で元紀と共演することも、「いいじゃん!」「話題になるじゃん!」って言ってくれたり。

中沢:兵頭功海くんが、『ひだまりが聴こえる』の公式の投稿にコメントしてくれたんです。それを、わざわざ僕と虎と彼の3人のLINEグループを作って、「投稿したから見て!」って(笑)。

小林:“かまちょ”(編集部注:かまってほしがる人)だよね(笑)。

中沢:(笑)。本当に犬っぽいなと思って。どうもありがとうって伝えました。

小林:彼が海外から帰ってきて日本食を食べたいって言うので朝まで一緒に飲んだこともあります。かわいいやつなんですよね。

――本当の部活の友人みたいな感じなんですね。本作では「ひだまり」がキーワードになりますが、お2人にとって、「ひだまり」のような存在を挙げるとすると、どんなものでしょうか?

中沢:実家に猫がいまして、最近なかなか会えていないので、姉にお願いして写真を送ってもらったんです。それを見るたびに心癒やされて、次に会える時まで頑張ろうと思ってます。

小林:地元ですかね。年に1回くらいしか帰らないんですけど、ずっと同じ町で過ごして離れなかったから、ここが原点だなと感じます。友達に会ったら懐かしくてうれしいですし、そういった場所は落ち着きますね。

――以前インタビューさせていただいた時に、地元のファミレスでファンの方に気付かれたというお話がありました。

小林:学生の時に死ぬほど通っていたファミレスでそんなことが起きるなんて、人生ってわかんないものだなと思いました(笑)。

――切なさやはかなさ、優しさやあたたかさなどいろいろな感情の詰まった『ひだまりが聴こえる』ですが、楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

中沢:撮影を重ねてきて、すてきなシーンばかりなので、どう答えようかなってずっと思っていたんですけど、やっぱり難聴でふさぎこんでいた航平にとって太一は、初めて会った太陽みたいな人だと思うんですよね。ノートテイクを介して、どんどん航平が心を開いていくさまと、それによって変わっていく太一との関係性に注目して観ていただきたいです。

小林:コミカルな部分や繊細なシーンなどがあり、すごく楽しんでもらえるドラマになっていると思います。毎週楽しみにしていてください。

(取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美)

 ドラマ『ひだまりが聴こえる』は、テレ東系にて7月3日より毎週水曜24時30分放送。動画配信サービス「U-NEXT」では毎週水曜21時より毎話独占先行配信中。

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