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二宮和也、『ブラックペアン』続編での新キャラ挑戦に自信「意味や意図がわかっていただける」

クランクイン! / 2024年7月7日 7時0分

二宮和也

 二宮和也が“オペ室の悪魔”と呼ばれる天才外科医・渡海征司郎を演じ、大反響を集めた医療エンターテインメントドラマ『ブラックペアン』。その続編となる『ブラックペアン シーズン2』が、いよいよ7日よりスタートする。待望の続編では、引き続き二宮が主演を務めるものの、主人公は渡海と瓜二つの世界的天才外科医・天城雪彦であることが明かされると大きな話題に。6年ぶりに挑む本作への思い、新たに天城役を演じる心境について二宮に話を聞いた。

◆渡海に瓜二つの新キャラ・天城役に驚きも「いろんなことができるのかな」

 本作は、2018年4月期に放送された二宮主演『ブラックペアン』の続編で、シーズン1から6年後の物語となる。原作は、海堂尊の小説『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』(講談社文庫)。

 今作で二宮が演じるのは、人も金をももてあそぶ世界的天才外科医・天城雪彦。手術の技術は天才的。しかし、天城の手術を受けるにはシャンス・サンプル(二者択一)の運試しに勝つしかなく、掛け金としてその人の財産の半分までも要求するため、医師の間では“ディアブル(悪魔)”と呼ばれている。さらに6年前に東城大学医学部付属病院にいた渡海と瓜二つ…というキャラクターだ。

 続編制作に二宮は「6年も経っていたのかというのと同時に、6年も経ったらもうやらないのかなとも思っていたので、シンプルにびっくりしました」と語る。「せっかく『ブラックペアン』というものを再び背負っていいよと言われているのであれば、できる限り同じメンバーでやることは、観ている人たちもうれしいんじゃないかと思ったので、みんなが集まれるタイミングであればぜひ参加したいですという話はしました」と明かすように、続編にも、シーズン1に出演した竹内涼真、葵わかな、小泉孝太郎、内野聖陽らが再集結。変わらぬ『ブラックペアン』の空気感を届ける。

 今回、前作と同じ東城大におなじみの顔ぶれがそろう中、二宮が演じるキャラクターだけが天城という新キャラクターになる。この設定を聞いた時の心境を尋ねると、「不思議な感覚ではあったんですけど、いろんなことができるのかな」と捉え楽しんでいる様子。「最初は、それ(天城が主人公となること)を事前に言うか言わないかの議論もありました。でも、知ってもらったうえで作品を楽しんでもらった方が早いだろうということもあったし、妙な驚きは必要ないんじゃないかとも思った」ことから、事前告知に至ったという。「このシーズン2も最後まで観ていただけると、いろんな展開があるので、違うキャラクターになった意味や意図がわかっていただけるのかなと思っています」と自信をのぞかせる。

 天城というキャラクターは、「(渡海とは)ビジュアルもキャラクターも違いますけども、渡海先生は実はいい人なんだなと思うことができた」という。「特段悪いところをデフォルメして抽出しているわけではないんですが、もうちょっと天城先生のほうが自由奔放にしているんじゃないかなと思います。渡海先生よりはもうちょっと能動的に社会と関わっている感じもありますね」とも。

 演じるにあたっては「基本的にその場に置かれた時にどれだけ異物化できるかというのが1つのテーマでもあるので、場になじんでいなかったり、場を乱したり。そんな天城がオペの時だけはリーダーになっていくという様が面白いと思っているので、オペをしている時としていない時の差というのは意識しているところかもしれないです」と語る。

 さらに、「大変なのはオペシーンですね、前回とはちょっと立場が違うので。前回は場がピンチになったところに渡海先生が出てきて、バーッとやって帰っていっちゃうので、僕はそこまで大変に感じていなかったんです」と笑う。「孝太郎君や涼真はしんどすぎると話していたので、その温度差がありました。でも天城先生は最初から最後までずっとオペの現場にいるので、『あ、このことを言っていたのか』というのはわかりました(笑)」。

◆6年前と変わらない部分と進化した部分が共存 撮影現場に圧倒的信頼感


 シーズン2には、新キャストとして、田中みな実、石坂浩二、段田安則、そして、Kカルチャーブームの立役者の一人であるチェ・ジウ、韓国の若手俳優キム・ムジュンも参戦。二宮はムジュンについて「すごく頑張り屋だなと思います。僕も何度か経験がありますけど、異国でいつも通りに仕事をするということがいかに大変かというのは理解しますし、ムジュンの場合は母国語と違う言葉を、それも術名だったり臓器や病気の名前だったり難しい言葉を話さないといけない。ムジュンは僕らのセリフもちゃんと頭に入れているので、本当に時間がいくらあっても足りないだろうなっていうくらい頑張ってくれていますね」と絶賛。「日本でのお芝居が楽しかった、このチームとお芝居がやれてよかったと思って帰ってもらうのが僕らの目標になってくるので、お芝居だけじゃなくいろんな経験ができたらなと思っています。いろいろ食べたいものを聞いて一緒に食事に行く約束をしたりと、コミュニケーションを取ってます」と座長としての心配りを見せた。

 気心知れた顔ぶれがそろう現場は「チームワークはいいと思います。演者さんたちが前作とほぼほぼ一緒なので、現場もやりやすい」と感じている。「前作を経て今作に入ってきている役者さんたちは1シーズンを通してきた人として、(『ブラックペアン』の世界として)それは譲れるけれど、それは譲れないということをスタッフさんにもしっかり伝えていますし、いい形で物を作れているんじゃないかなと思います」。

 「僕が不思議というか、面白いなと思った感覚は、これまでにいろんな作品に顔を出させてもらい、いろんな経験をさせてもらったんですけど、『ブラックペアン』って言われるとあのころの感じが戻ってくるというか。やり方的には6年前と同じやり方をしている。現場にそれを許していただけているというのが一番大きいんですけども、僕は現場に入って、空気を見て出てくるもので勝負したいタイプ。なので、それをよしとしてやらせてもらえるスタッフの人の力と、それに対応してくれる共演者の人たちというのが、『あ!「ブラックペアン」の現場に戻ってきたな』という感じがして、懐かしさがあったりして不思議な感じでした」と明かす。

 反対に、6年前との違いを尋ねると、「共演してる人たちと、今日撮るシーンの話をするようになったというか。『ここをこうしたいんだけど、大丈夫?』というような話を、前室や待っている間に『じゃ、僕はこうします』『私はこうやります』と役者間でやりとりできるようになったというのは大きいところかもしれないですね。僕もそうだけど、みんなも6年経って、いろんな現場を経験してきている人たちなので、そういう人たちが『ブラックペアン』のやり方で、今現場をやっているというのが、僕はやりやすくて好きなんです」とチームに対して圧倒的信頼を寄せた。

 本作で天城は“シャンス・サンプル(二者択一)の運試し”を軸に、手術を引き受けるか否かを決めていく。二宮にとって、これまで最大の「シャンス・サンプル」はどんなものだっただろう?「それでいうと、嵐と金八先生のどっちがいい?って話になった時に、僕は『金八先生』、風間(俊介)はバレーボールやりたいって言って。それがなんでだか知らないけど、気づいたら逆転していて今に至るっていう感じなんですけど。その二択が一番大きかったんじゃないですかね」と振り返った。

 「天城先生の手術を求めて運を試す方々が、毎話毎話すごい方たちばかりなんです。そうしたところもあわせて楽しんでいただけるのかなと思っております」と、日曜劇場ならではのパワフルでスケールの大きい本作をアピールする二宮。信頼関係が満ち溢れる現場で、どんな新しい『ブラックペアン』の世界が展開されるのか、期待して見届けたい。(取材・文:田中ハルマ 写真:松林満美)

 日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』は、TBS系にて7月7日より毎週日曜21時放送。

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