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「全てのシーンが愛おしい」絶賛集まる『SCRAPPER/スクラッパー』、監督インタビュー&アザーポスター4種公開

クランクイン! / 2024年7月11日 17時0分

映画『SCRAPPER/スクラッパー』アザーポスター

 現在公開中の「サンダンス映画祭2023」審査員大賞を受賞した映画『SCRAPPER/スクラッパー』より、アザーポスター4種が解禁。併せて、シャーロット・リーガン監督が主演のローラ・キャンベルについて語るオフィシャルインタビューが到着した。

 本作は、母を亡くし、一人で生きる12歳の少女のもとに音信不通だった父親が突如現れたことから始まるぎこちなくて愛おしい共同生活を描いた感動作。

 「サンダンス映画祭2023」ワールドシネマドラマ部門にて審査員大賞を受賞、「英国アカデミー賞2024」では『関心領域』『哀れなるものたち』『ナポレオン』と共に英国作品賞にノミネートを果たし、米アカデミー賞の前哨戦の一つであるナショナル・ボード・オブ・レビューではインディペンデント映画トップ10に選出された。

 手掛けたのは、本作が長編デビューとなる1994年生まれの新鋭シャーロット・リーガン。主演のジョージー役に、リーガン監督が白羽の矢を立て抜てきしたローラ・キャンベル。本作でスクリーンデビューを果たし、たくましさと可憐(かれん)さが共存した絶妙な演技で、英国インディペンデント映画賞ほか複数の俳優賞にノミネートされた。さらに、一人娘ジョージーと親子関係を構築しようとする不器用な父親ジェイソンにふんするのはハリス・ディキンソン。

 このたび、4種のアザーポスターが解禁。どのポスターも、フィルムカメラで撮られたようなどこか懐かしさを感じさせる仕上がりで、主人公ジョージー(ローラ・キャンベル)と、ジョージーの前に12年ぶりに現れた行方知らずだった父親(ハリス・ディキンソン)の姿が写し出されている。

 劇中でも大人顔負けの話術で福祉の目をかいくぐり、一人たくましく生きてきたジョージーの「私は自立してるから大丈夫」「父親なんていらないと思ってた」などの大人びたセリフが並べられるほか、「ママの代わりはいらないけど、あなたを知る前には戻れない」という、2人がお互いぎこちないながらも“親子”になっていく様子が伝わってくるコピーも。別々で過ごした時間を埋めるように会話を紡いでいく2人の姿を、切り取ったビジュアルとなっている。

 また今回、シャーロット・リーガン監督が主演・ローラ・キャンベルについて語るオフィシャルインタビューが到着。

 リーガン監督は、オーディションでのローラを振り返り「当時、まだ10歳だったと思いますが、緊張していたのか、人見知りなのか、私たちが質問したことに全く答えてくれず、近所にあるショッピングセンターで売っているお気に入りのロウソクについて話し始めたんです。それ以外はほとんど何も喋らない…。変わった子だなと思っていたんですが、いざカメラで撮ってみると、私もプロデューサーも顔を見合わせて思わず歓喜しました、『ジョージー役は彼女しかいない!』と。ところがローラは、すぐに『イエス』とは言ってくれなかったんです…」と述懐。

 そして「これは後々わかるのですが、ローラは人を見る目が非常に厳しく、本当に信用できる人としか関わらないところがあるんです。ですから、彼女の家に何度も足を運び、紅茶とビスケットをいただきながら信頼関係を少しずつ築いていって、ようやくOKをもらえたという感じです」と、立場が逆転してしまったユニークなエピソードを披露した。

 「実際に撮影してみて、ローラは期待通りの演技を見せてくれましたか?」と問われると、「ジョージーも(ローラの)親友のアリ(アリ・ウズン)もそうなんですが、脚本上ではキャラクターをゆるく設定してあるので、ローラたちの個性に合わせてどんどんプランを変えていったという感じです」とコメント。

 続けて「ただ、撮影初日は大変でした。父親のジェイソン(ハリス・ディキンソン)が残したボイスメッセージを聞きながら、いろんな思い出がフラッシュバックする大切なシーンをいきなり撮ることになったんですが、ローラは前日のリハーサルにも参加せず、このまま演じてくれないんじゃないかとドキドキしていたんです。ところが撮影当日、姿を現した彼女は完璧に準備ができていて、私たちの想像を遥かに超える素晴らしい演技を披露してくれました。この日を境に、ローラは何かに解き放たれたよう演技を楽しんでいました」と、当時のローラの様子を明かしている。

 映画『SCRAPPER/スクラッパー』は公開中。

 シャーロット・リーガン監督のオフィシャルインタビュー全文は以下の通り。

<シャーロット・リーガン監督 インタビュー>

■シャーロット・リーガン(監督)

――ジョージー役のローラは、オーディションで選ばれたそうですが、彼女から輝くものを感じたとおっしゃっていました。ただ、同時に個性が強すぎて大変だったとも…。そのときの様子を教えていただけますか?

 当時、まだ10歳だったと思いますが、緊張していたのか、人見知りなのか、私たちが質問したことに全く答えてくれず、近所にあるショッピングセンターで売っているお気に入りのロウソクについて話し始めたんです。それ以外はほとんど何も喋らない…。変わった子だなと思っていたんですが、いざカメラで撮ってみると、私もプロデューサーも顔を見合わせて思わず歓喜しました、「ジョージー役は彼女しかいない!」と。ところがローラは、すぐに「イエス」とは言ってくれなかったんです…。

――でも、オーディションはローラ自身の意志で来たんですよね?

 オンライン広告を見て来てくれたそうなので、この企画に惹かれてはいたんだと思います。ただ、演技経験がなく、私たちに対しても懐疑的だったので、不安があったのではないでしょうか?これは後々わかるのですが、ローラは人を見る目が非常に厳しく、本当に信用できる人としか関わらないところがあるんです。ですから、彼女の家に何度も足を運び、紅茶とビスケットをいただきながら信頼関係を少しずつ築いていって、ようやくOKをもらえたという感じです。

――立場が逆転しているところが面白いですね(笑)。ローラは、演技に関しては全くの未経験者だったのですね?

 TikTok世代なので、演技の学校に通って基礎を身に着けるとか、そういう発想はないようです。普段はSNS上で、有名な映画のワンシーンを再現したり、俳優の動きを真似たり、独自のパフォーマンスを配信しているようです。

――実際に撮影してみて、ローラは期待通りの演技を見せてくれましたか?

 ジョージーも親友のアリもそうなんですが、脚本上ではキャラクターをゆるく設定してあるので、ローラたちの個性に合わせてどんどんプランを変えていったという感じです。ただ、撮影初日は大変でした。父親のジェイソン(ハリス・ディキンソン)が残したボイスメッセージを聞きながら、いろんな思い出がフラッシュバックする大切なシーンをいきなり撮ることになったんですが、ローラは前日のリハーサルにも参加せず、このまま演じてくれないんじゃないかとドキドキしていたんです。ところが撮影当日、姿を現した彼女は完璧に準備ができていて、私たちの想像を遥かに超える素晴らしい演技を披露してくれました。この日を境に、ローラは何かに解き放たれたよう演技を楽しんでいました。

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