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仏映画『画家ボナール ピエールとマルト』、愛と謎に包まれた夫婦の生涯を捉えた予告編解禁 場面写真7点も到着

クランクイン! / 2024年7月11日 17時0分

映画『画家ボナール ピエールとマルト』場面写真

 マルタン・プロヴォ監督によるフランス映画『画家ボナール ピエールとマルト』より、愛と謎に包まれた夫婦の生涯を捉えた予告編と、ボナールの絵画を彷彿とさせる美しい場面写真が解禁された。

 本作は、「幸福の画家」と称される画家ピエール・ボナールと、謎に包まれた彼の妻マルトとの半生を描いた物語。第76回カンヌ国際映画祭カンヌ・プルミエール正式出品、横浜フランス映画祭2024にて観客賞を受賞した。

 1893年、ピエールとマルトは画家とモデルとしてパリで出会う。ブルジョア出身のピエールは謎めいて型破りなマルトに強く惹かれ、ともに暮らし始める。田舎に家を見つけ社交的な世界から遠ざかり、クロード・モネなど限られた友人との交流を除いては半ば隠遁生活の中で絵画制作に励むピエール。マルトをモデルにした赤裸々な絵画は評判となり、ピエールは展覧会で大成功をおさめる。

 1914年第1次世界大戦が始まった夏、仕事で毎週パリに赴くピエールに不安がつのるマルト、終戦間近にはパリのアトリエでピエールのモデルになっている美術学校生ルネと出くわす。なぜかマルトはルネを気に入り3人の関係は複雑なものに…。

 今回解禁されたのは、名前も知らないまま惹かれあったピエール・ボナールと、のちに人生の伴侶となるマルトの生涯を描き出した予告編。「君なしでは生きられない」というピエールの一言から、自然に囲まれた家で紡ぐ、自由で色彩に充ちた日常が始まっていく。その毎日は、破天荒でありながらも創造的なものだったが…。

 ボナールの代表作「ベッドでまどろむ女(ものうげな女)」のモデルも務めたマルトへ羨望の眼差しを向けるモデル・ルネが現れ、夫婦の関係に変化が訪れる。遺作「花咲くアーモンドの木」の絵画を仕上げるボナールの姿に、”アーモンドの白い花が咲くとき心よりきみを慕う”という言葉が添えられ、年老いるまで深い絆で結ばれていた2人の人生の一片をのぞかせる内容となっている。

 さらに、7点の場面写真も到着した。クロード・モネをはじめとした絵画・美術界の人々との交友を窺わせる文化人としての一面を捉えたものや、バスタブに横たわるマルト、ルネをモデルに絵を描く様子など、ボナールの絵画を彷彿とさせる美しいシーンが切り取られている。

 2018年には日本でも国立新美術館でオルセー美術館のコレクションを中心とした大規模な展覧会が催された「幸福の画家」ピエール・ボナール(1867‐1947)。印象派に続くナビ派の代表格で、日本美術から大きな影響を受け、「日本かぶれのナビ」とも呼ばれた。近年の再評価と人気は非常に高く、20世紀の最も偉大な画家の一人という評価が揺るぎないものとなっている。大胆な色彩と日常の些細な事象を好んで描いたことで知られるボナールだが、平面的な画面構成を試みたり、見ることのプロセスそのものを描こうとするなど、終生実験的な姿勢を貫いていた。

 本作では、そんな彼と生涯の伴侶となるマルトの半生を描いている。マルトはピエールにとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となるのだが、2人の関係は謎に満ちていた。当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の形を営みつつも、生涯をかけ共同で充実した芸術的成果を生み出していく。

 ピエールを演じるのは、『セラヴィ!』『夜明けの祈り』でフランス映画界実力派の代表格に称されるヴァンサン・マケーニュ。妻マルト役には、『ヒア アフター』『少年と自転車』『メビウス』『幻滅』など数々の名作で知られる今やフランスを代表する名女優セシル・ドゥ・フランス。メガホンを取るのは、『5月の花嫁学校』『ルージュの手紙』『ヴィオレット ある作家の肖像』『セラフィーヌの庭』などフランス映画らしい芸術作品に定評のある名匠マルタン・プロヴォ監督だ。

 映画『画家ボナール ピエールとマルト』は、9月20日より全国公開。

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