櫻坂46・藤吉夏鈴、監督からの手紙に涙「何度も暗い部屋の中にいるような感覚に」

櫻坂46・藤吉夏鈴、映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる！』完成披露先行上映に登場

　櫻坂46の藤吉夏鈴が11日、都内で行われた映画『新米記者トロッ子　私がやらねば誰がやる！』完成披露舞台あいさつに、高石あかり、久間田琳加、中井友望、綱啓永、高嶋政宏と共に出席。本作を手掛けた小林啓一監督からの手紙に藤吉が涙する場面があった。

　本作は、高校の新聞部を舞台に、誰しもが人生で経験するであろう“学校”という社会の縮図の中の“はしっこ”で奮闘する新米記者少女の視点を中心に、社会で生きる私たちに“善悪”や“正義”とは何かを問いかける、“社会派”青春エンターテインメント。主人公である新聞部の新米記者“トロッ子”こと所結衣を藤吉が演じる。

　藤吉は「映画初主演ですし、こういうイベントも初めてなので、すごく今、変な感じ」と緊張の面持ち。続けて「普段、櫻坂というグループをしているんですけど、あまりこういう機会がないのですごくうれしい気持ちです」とはにかんだ。

　作品に絡めた「新人だったからこそ許されたエピソード」というトークテーマでは、藤吉が「全然新人じゃない、1年以内の話なんですけど、グループのお仕事の時に宮崎にみんなで飛行機で移動することがあったんですけど、飛行場まで車で送っていただいて、その車から降りて飛行機に乗らなきゃいけないのに、メンバー20何人いる中、1人だけ飛行機に乗れずに爆睡していました」と失敗談を告白。そして「マネージャーさんから飛行機の中から電話が掛かってきて、『藤吉今どこにいる？』『車ですけど』『もう出発する』って言われて、1人でチケットを取って宮崎に行きました」と打ち明けた。

　その後、“新米記者”の作品タイトルにちなみ、“米”のお菓子をキャスト陣が記者に配る場面も。藤吉は「恥ずかしいかも！」と照れながらお菓子を報道陣に配っていた。

　終わりには本作を手掛けた小林監督からの手紙が読み上げられ、「主役という重圧や慣れていない環境の中、かなり不安だったと思いますが、藤吉さんは要求に1つ1つ真剣に答えてくれました」「決して器用なタイプではないと思います。辛かったと思います。でも、藤吉さんの頑張りで唯一無二の主人公像が出来上がりました」「藤吉さんとご一緒できて本当によかった。僕にとって藤吉さんは戦友です。役者・藤吉夏鈴の今後が楽しみです」などと労われた藤吉は思わず涙。

　藤吉は「涙が...。今日、泣く予定じゃなかったのに」とつぶやくと、絞り出すように「この映画を作ってる時、何度も暗い部屋の中にいるような感覚になることがたくさんあったんですけど、監督と皆さんと1つの作品を作ることができて、今振り返るとすごく幸せでしたし、完成した作品を見た時に、すごく愛おしかったです。監督に会いたいです」と心境を語った。

　映画『新米記者トロッ子　私がやらねば誰がやる！』は、8月9日よりテアトル新宿・グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて公開。

　※高石あかりと高嶋政宏の「高」は「はしごだか」が正式表記