古川日出男×坂田明×向井秀徳による幻のライブセッションが映画化！ 『平家物語 諸行無常セッション』予告解禁 9.7より上映へ

映画『平家物語 諸行無常セッション』ポスタービジュアル

　2017年に高知県・五台山竹林寺にて開催された、小説家・古川日出男×サックス奏者・坂田明×ロックミュージシャン・向井秀徳(ZAZEN BOYS／NUMBER GIRL)が邂逅した一夜限りのライブイベントの模様を映画化した『平家物語 諸行無常セッション』より、予告映像、ポスタービジュアルが解禁。9月7日～13日まで東京・新宿K’s cinemaにて全日イベント付1週間限定上映されるほか、全国巡礼上映を行うことも決まった。

　映画『犬王』の原作、古典文学「平家物語」を現代語全訳（池澤夏樹＝個人編集 日本文学全集／河出書房新社）を完成させ、そのテレビアニメ化で“平家ブーム”へと導くひとりとなった古川、以前より朗読と演奏で「平家物語」を翻案してきた坂田、音楽を通じて“諸行無常”を繰り返し唱えてきた向井の3人が交錯し、圧倒的な熱量のセッションを繰り広げた伝説の一夜が、64分のライブセッション映画に。

　その幻夜を、映像で記録したのは、七尾旅人『兵士A』や齋藤陽道主演のドキュメンタリー映画『うたのはじまり』など、人間の内面からあふれ出た音が世界や状況と交わるさまを作品にしてきた映画監督・河合宏樹。三者の重なり合う響きを最大限に引き出し再現した音響に葛西敏彦。

　公開された予告映像では、僧侶たちの読経と鐘が響くと「祇園精舎の鐘の音を聞いてごらんなさい」と呼びかける古川の朗読がはじまり、3つの魂の祈りが重なりあう。

　リニューアルオープンした公式WEBにて公開となる古川日出男の特別ロングインタビューは、「諸行無常セッション」「平家物語」「朗読とドキュメンタリー」をテーマに掘り下げ、3回にわたり掲載。その第二回目が公開された（聞き手：九龍ジョー／編集・ライター）。

　なお本作は、東京・新宿K’s cinemaでの限定上映を皮切りに、全日イベント付上映にて全国を遍路巡礼し、その祈りを、その土地にあわせた特別ゲストとともに行脚して届ける。初日9月7日には、古川日出男、坂田明、向井秀徳、河合宏樹監督が登壇する。

　映画『平家物語 諸行無常セッション』は、東京・新宿K’s cinemaにて9月7日～13日まで全日イベント付限定上映。ほか全国遍路巡礼上映。