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山崎賢人がニューヨーク・アジアン映画祭で日本人初受賞! 「海を越えてキングダムが皆さんに愛してもらえたら」

クランクイン! / 2024年7月22日 15時15分

ニューヨーク・アジアン映画祭の授賞式の様子

 俳優の山崎賢人が、ニューヨーク・アジアン映画祭にて日本人初となる「The Best from the East Award」を受賞。熱狂に包まれた現地・ニューヨークで熱い喜びのコメントを語った。

 時は紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政を壮大なスケールで描く漫画『キングダム』(原泰久/集英社)。2006年1月より「週刊ヤングジャンプ」にて連載開始された本作は、現在までに刊行された単行本72巻の累計発行部数が、集英社青年マンガ史上初となる1億部(2023年11月時点)を突破。2000年以降シリーズ化された邦画実写作品が、1作目から3作連続で50億超えという史上初の偉業を達成した。

 さらに、シリーズ史上最高傑作と呼び声の高い第4弾『キングダム 大将軍の帰還』が、7月12日に全国532館にて公開され、公開9日間で観客動員数200万人、興行収入30億円を突破。映画『キングダム』シリーズ史上No.1のみならず、邦画実写歴代No.1のオープニング記録し(※金土日3日間興収・興行通信社調べ)、興収100億を目指せる特大ヒットスタートとなった。

 そんな大盛り上がりの『キングダム』が、ついに海外へ進出。1作目からシリーズを牽引してきた主人公・信役の山崎賢人が、ニューヨーク・アジアン映画祭2024で日本人初となる「The Best from the East Award」を受賞した。

 2002年に創設されたニューヨーク・アジアン映画祭(New York Asian Film Festival/略称NYAFF)は、今年23回目を迎える北米でもっとも由緒あるアジア系映画祭。今年も7月12~7月28日に開催され、韓国・中国・タイ・フィリピンなどアジアから90作品以上が出品されており、主流の大ヒット作品からインディペンデント系の奇抜な作品、熱狂的なファンがついているカルト映画など、多様で個性的な作品を上映している。ジョニー・トー、ポン・ジュノ、パク・チャヌクなど現代アジア映画の監督たちの作品を推奨した初の北米映画祭でもある。

 授賞式に先駆け、主人公・信を演じた山崎が、現地時間7月19日に現地入りし、ニューヨークを代表する観光名所巡りを行った。最初に訪れたのは、世界3大美術館の一つメトロポリタン美術館。観光客があふれる入り口前の階段に到着すると「ニューヨークに来ました! (ニューヨーク渡航は)初めてです! 街がかっこいいですね!」と興奮気味の山崎。

 その後、緑あふれるセントラルパークに場所を移した山崎は、今回の受賞について、「日本だけじゃなく、ニューヨークでもキングダムが話題になっているんだ!という嬉しさと驚きを感じます」と喜びを露わにしつつ、翌日の作品上映について「(現地の方々は)どんな反応をするんだろう?って、すごく楽しみですね! (きっと)『キングダム』の良さは国に関係なく伝わるんだろうな」とその期待を口にした。

 最後に山崎が訪れたのは、“世界の交差点”とも言われるタイムズスクエア。さまざまな人とエンタメが集まり交差する圧巻の光景を目にし、「エンタメの1番の街で、『キングダム』が上映されるって、すごいテンションが上がりますね! ここで“ドカン!”と盛り上がってくれたら最高だなって」と率直な想いを語った。

 翌日の授賞式について聞かれると、「『キングダム』の魅力を改めて自分の口から現地の皆さんに届けて伝わればいいなと思うし、スタッフ・キャストみんなで作り上げたものなので、代表して賞をいただいて“『キングダム』、ニューヨークに来たぞ!!”ということを残して帰りたいと思います!」と、熱い意気込みを見せた。

 そして現地時間7月20日、レッドカーペットセレモニー直前の山崎に今の心境を聞くと、「この(映画祭の)ためにここまで来たので、すごく楽しみです! 賞をありがたく頂いてこれからの糧にできるように、キングダムチームを代表して受け取りに行きたいです!」と気合十分。

 実は、本映画祭で上映される『キングダム』のチケットは、発売即完売という人気ぶり。場内にすでにたくさんの観客が集まっていることを聞いた山崎は、「(このあと間もなく)『キングダム』がアメリカで初めて上映となることに、自分自身とてもワクワクしているんですけれど、お客さんに楽しんでもらえるように、スピーチも頑張りたいと思います!」と改めてその意気込みを語った。

山崎賢人、「The Best from the East Award」を受賞! 喜びの声を届ける

 20日12時、リンカーン・センターで行われたレッドカーペットセレモニーに、山崎が参加。多くの海外メディアが集まる中、黒のフォーマルな衣装に身を包んだ山崎が登場するやいなや、フラッシュの嵐。沢山のカメラに「Thank you!」と声をかけながら笑顔を向け、最後にはキングダムポーズを決めてレッドカーペットセレモニーを終えた。

 上映前に行われた授賞式では、『キングダム』シリーズを牽引してきた山崎が、「The Best from the East Award」という、日本映画とアジア映画全般における優れた功績を評価する世界の映画とエンターテインメントの展望に多大な貢献をしたアーティストを称える栄誉ある賞を日本人で初めて受賞。

 この賞の受賞理由をMCでありNYAFFディレクターであるサミュエル・ジャミエは、「多くの映画やドラマを通じて日本だけでなくアジア全体、そして世界中に数多くのファンを持っていて愛されています。特に『キングダム 大将軍の帰還』は、これまでのシリーズ3作で大ヒットを続け、多くの優れた俳優たちの演技が胸躍る興奮と感動を提供しています。山崎さんは、このシリーズの主役として魅力的な熱演と感動的な演技を披露し、爽快なアクションシーンでも見事なパフォーマンスを見せてくれました」とコメント。ステージ上で「童信、素質がありますよ」と『キングダム』らしく王騎将軍の言葉にのせてトロフィーを渡した。

 これを受けて山崎は「Hello everyone. My name is Kento Yamazaki. It's great honor to be here today」(皆さんこんにちは、山崎賢人です。ここに来れてとても光栄です)と、英語で堂々としたスピーチを披露。会場は大いに盛り上がりを見せた。

 さらに「今回このような賞をいただけて本当に嬉しく思います。『キングダム』という作品は自分にとってもすごく大切な作品の1つです。20代の7年間をキングダムという作品、信という役と共にもう一つの人生のように生きてきました。1人では、このような賞をいただくこともできなかったと思うので、キングダムを愛していただいている皆さんにこの場を借りて感謝を伝えたいです。ありがとうございます!」と、緊張しながらも観客に向かって丁寧に感謝の言葉を述べた。

 そして、「日本の最高のスタッフ・キャスト、みんなで作り上げたからこそ、この賞をいただけたと思うので、チームを代表してこの賞をいただきたいと思います。(トロフィーが)すごく重いです! 今回初めてニューヨークの皆さんに大スクリーンでキングダムを観てもらえること、本当に嬉しく思います。これを機に海を越えてキングダムが皆さんに愛してもらえたら嬉しいです」「Thank you, New York! Enjoy Kingdom!」と、飛信隊の隊長さながらに堂々としたスピーチで会場を大いに沸かせ、トロフィーを高らかに掲げた。

 授賞式後は、マスコミ向けのフォトセッション会場へと移動。先ほど受け取ったトロフィーを手に、その重みを感じながらカメラの前に立つ山崎の姿が。1つ1つのカメラに丁寧にポーズを向け、撮影に応じた。

 その後に行われた本編上映では、終わった瞬間に観客から割れんばかりの拍手が巻き起こった。感動と熱気に包まれている場内に、主演・信役を務めた山崎と本作のプロデューサーである松橋が登壇すると、会場内のボルテージは最高潮に。そして、司会のキャレン・セバンズ(NYAFFプログラマー)と現地の観客からのQ&Aが実施された。

 「世界中で愛される信の魅力は何だと思いますか?」とMCからの質問に山崎は、「まっすぐで嘘がない、気持ちのいい人間だからかなと思います。信からまっすぐな部分や気持ちに影響を受けて自分もそうでありたいと思っていたので、観ていただいた皆さんも信のまっすぐさに心動かされているのかなと思います」と、7年間信を演じてきた山崎ならではの回答をした。

 また「王騎将軍の矛と、『ベスト・フロム・ザ・イースト賞』のトロフィーどちらが重いですか?」という観客からの質問には、「王騎将軍の矛の方が重いです!」と笑いながら回答。多くの観客からの質問に応え、朗らかにQ&Aが終了した。

 最後に山崎は、「ニューヨークの皆さんが温かく迎えてくれたので、すごく楽しかったです。日本ではなかなか聞かれないような角度の質問も多くて、また違った角度で自分の中でも『キングダム』の魅力を伝えられたかなと思います。ニューヨークの皆さんに観てもらえて凄く嬉しかったです」と話し、初めてのニューヨークの思い出となった本イベントを振り返った。

 続けて「『キングダム』は最高に面白いのでニューヨークの皆さんに今日観ていただいて、もっともっと『キングダム』の面白さが広がっていったらいいなと思います」と今後も世界各国で愛されていくことを願いながら、「これだけ心震わされて熱くなれる作品なのでぜひ映画館の大スクリーンで観てほしいし、日本のエンターテインメントの最高峰だと思うので、シンプルに映画館に楽しみにきていただけたらいいなと思います!」と、さらなる大ヒットへ向けてのあふれる想いを語った。

 映画『キングダム 大将軍の帰還』は公開中。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記。

 山崎賢人のイベント後の感想、山崎と松橋真三プロデューサーのQ&Aのコメントは以下の通り。

<コメント全文>

■山崎賢人

――イベント後の感想

山崎:ニューヨークの皆さんが温かく迎えてくれたので、すごく楽しかったです。日本ではなかなか聞かれないような角度の質問も多くて、また違った角度で自分の中でも『キングダム』の魅力を伝えられたかなと思います。改めて今回、ニューヨークの皆さんに観てもらえて凄く嬉しかったです。ニューヨークの皆さんに今日観ていただいて、もっともっとキングダムの面白さが広がっていったらいいなと思います。これだけ心震わされて熱くなれる作品なのでぜひ映画館の大スクリーンで観てほしいし、日本のエンターテインメントの最高峰だと思うので、シンプルに映画館に楽しみにきていただけたらいいなと思います!

<上映後、MCと観客からのQ&A(一部)>

――この7年間、あなたは信というキャラクターを演じてきました。7年前に最初に映画『キングダム』が始まったとき、7年間もこの役を続けることになると思いましたか?

山崎:1作目を作ったときには、今観ていただいた『大将軍の帰還』は決まっていなかったのですが、ここまで作ることを目指してやってきました。1作目が終わったときにもう1つの人生だと想いながら気持ちを込めて演じてきたので、「俺は天下の大将軍になるのに、なんでここで撮影が終わってしまうんだ」と信の人生が一旦ストップしてしまうという矛盾にもがいていましたが、今はここまで信を演じることができて本当に幸せに思います。

――世界中で愛される信の魅力は何だと思いますか?

山崎:すごくまっすぐで嘘がない、気持ちのいい人間だからかなと思います。自分自身も信からまっすぐな部分や気持ちに影響を受けて自分もそうでありたいと思っていたので、観ていただいた皆さんもその信のまっすぐさに心動かされているのかなと思います。

――信というキャラクターを演じる中で、自分自身も成長したと感じる部分はありますか? 信からご自身は何を学びましたか?

山崎:信が天下の大将軍を目指すように自分自身も俳優としてすごい俳優になりたいなという気持ちがあって、信は強くなるために剣の修行をしますが、俳優としてはアクションの練習やできる準備はしっかりするなど、すごく信と自分がリンクするところはたくさんあります。

その他にも、信とえい政の関係性や信と王騎将軍の関係性と同じように、えい政を演じた吉沢亮くんとは同世代の友達だけど一緒に俳優として上を目指していく存在、王騎将軍を演じた大沢たかおさんは大先輩でいろんなものを与えてくれる方…、自分自身との関係とも似ていて、素直に信と同じようにまっすぐ向き合うことで信を演じられたのかなと思います。

――他の役と比べて、どれくらい楽しかったですか?

山崎:20代は、信しか演じてないくらいなので比べるまでもないというか、それくらい信はもう1人の人格のような感覚。すごく体を動かすことが好きなので、信として一緒に体を動かすことも楽しい要素の一つでもあるし、キングダムは本当に面白いので、すごく楽しいです!

――私たちが見てきた劇中の素晴らしい風景について少し教えてください。どうやって撮影実現したのですか?

松橋プロデューサー:撮影はコロナ真っ最中だったので日本から出ることができなかったんです。本当は中国の雄大な景色で撮りたかったのですが、それが適わなかったため日本で相応しい場所を探しました。ただ、中国の雄大な景色は撮影したかったので、リモートで中国のスタッフと打ち合わせをしながら中国パートの撮影をしてもらい、素材を後々合体させる作業をしながら撮影をしました。同じ1枚の画の中に手前は日本で後ろは中国になっているものなどもあり、さまざまな工夫を凝らして撮影しました。

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