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アベンジャーズと関わるのは無理!? 加瀬康之&山路和弘が語る『デッドプール&ウルヴァリン』

クランクイン! / 2024年7月24日 18時0分

(左から)加瀬康之、山路和弘

 マーベルヒーローながら、放送禁止用語に過激な内容でR指定をくらうも世界中で大ヒットを叩き出した『デッドプール』シリーズ。その第3弾『デッドプール&ウルヴァリン』が、7月24日劇場公開を迎えた。ストーリーの詳細は未だ謎に包まれているが――今回はなんとウルヴァリンが登場! サプライズ満載であろう本作の日本版で再度デッドプール役の声を担当した加瀬康之と、ウルヴァリン役として復帰した山路和弘にこれまでの歩みを聞いた。

■『X-MEN ZERO』から始まった二人の関係

――デッドプールとウルヴァリンの実写映画における関係性は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)から始まったかと思います。お二人は収録当時を覚えていらっしゃいますか?

山路:覚えていない…(笑)。

加瀬:僕はよく覚えています。当時もウェイド・ウィルソンという役名でした。序盤のエレベーターのシーンでウェイドが軽口を叩き、ローガンと「黙ってられないのか」「起きてる間はな」とやり取りをするシーンがありますよ。石塚運昇さんがローガン/ウルヴァリンの兄セイバートゥース(リーヴ・シュレイバー)の吹替をやっていて…。

山路:そうだったけど、覚えてないんだよなぁ。こうやってどんどん忘れていかないと、生きていけないんです(笑)。

加瀬:忘れるのも大切かもしれない(笑)。

山路:さすがに『LOGAN/ローガン』(2017)のことは覚えていますよ! …って当たり前か(笑)。

――その『LOGAN/ローガン』を経た後にここまでがっつりウルヴァリンが復活するとは思っていませんでした。お二人は本作のお話を知った際、どのように受け止められましたか?

加瀬:『デッドプール』(2016)の時から、「いつかはあるだろうな」とは思っていました。セリフの中で「オーストラリア出身のアイツがやってるウスノロヴァリンだっけ?」みたいなヒュー・ジャックマン&ウルヴァリンいじりがありましたから。『デッドプール2』(2018)の中でもチラッとウルヴァリンが登場しますし、ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの仲も良いですから、いずれ来るかもしれないなと。

山路:俺は全くもって寝耳に水で、「なんで!?」という感じでした。今回の登場シーンを見た時もびっくりしましたね。

――山路さんは久々にウルヴァリンを演じるにあたって、どんな準備をされたのでしょう。

山路:私というよりもヒュー・ジャックマンの準備が大変だったでしょうね。老いたウルヴァリンではなく、もう1回肉体作るんかい!と思いました。自分に関しては、さかのぼった気持ちになればなんとかなりますから。映像を見ていると自然と切り替わるんです。

加瀬:そうそう。この人が動いてしゃべっていればそうなる、みたいな感じです。僕も山路さんもある程度演じているキャラクターですしね。「今回はこうやろう」などはあまり考えません。

山路:向こうがやってくれている以上、余計なこともできないしね。といっても声は若い頃には戻りませんが。

加瀬:でも自分は何十年も一緒にいるから、山路さんの声が変わっているようには思えないんですよね。

山路:みんな年取ってしゃがれて、低くなっていくんだよ(笑)。

加瀬:口が回らないことはあります?

山路:あるある。しゃべれない行が増えたよ。何回やってもNGになっちゃったり。

加瀬:人は老いていくということですね。

山路:そうそう。あと少しですよ、私も。

加瀬:やめてやめて! まだあるから。ヒュー・ジャックマンもまだ50代ですし。

山路:俺が死んだ後、誰が吹替をやるんだろうね。

加瀬:考えられない…。

山路:こんな話ばっかりですみません(笑)。

――ちなみに、お二人はライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの演技の特徴をどう見ていらっしゃいますか?

■「アベンジャーズと一切関わらないでほしい」

山路:ヒュー・ジャックマンは真面目な人だから、一つひとつの芝居に理屈をつけているんじゃないかと思います。そして、にじみ出てくる本人の人柄。すごく良い人だろうなと感じるので、こちらが裏切ってしまわないようになるべく沿って演じようとはしています。

加瀬:ライアン・レイノルズはすごく難しいです。表情というよりもセリフの言い回しなどでさまざまな表現をしますから。英語圏独特のスラングだったり、『デッドプール』シリーズだと同じシーンを自分の気が済むまで回して、さまざまなセリフのパターンを試すらしいです。『デッドプール2』に出演していた忽那汐里さんがおっしゃっていましたが、とにかく同じシーンの撮影が終わらず、最終的に何が使われるのか分からないらしいです。僕が演じる上では、ライアン・レイノルズのクセに合うようにしゃべるというよりも、日本語にどう変換したらハマるんだろう、というところに重点を置いています。もちろん表情に合うようにはしたいですが、そもそもデッドプールの時はマスクをしてますし、外した時もケロイドのような特殊メイクをしているからか表情をあまり変えないんですよね。

ちなみに今回の収録だと「尊い」というセリフがあったのですが、そのまま言ったら面白くないなと思って「てぇてぇ」に変えさせていただきました。僕も初めて聞いた時は「何それ?」と思ったのですが、若いスタッフの子たちに聞いたら「使います」とのことだったので。どうやら「尊い」の最上級らしいです(笑)。これまでのシリーズでも、その時代のニーズやトレンドに合った若い子たちが使うような文言を入れたりと、割と自由にやらせていただいています。

――そのシーンを拝見できることを楽しみにしています。ちなみに、デッドプールとウルヴァリンの掛け合いのシーンについてはいかがでしたか?

加瀬:「山路さんの呼吸ってこういう感じだったなぁ」と懐かしく思いつつ、それ以上に合わせるのに必死な内容でした(笑)。

山路:お互いしゃべり出したら止まらないしね(笑)。

――今回はディズニー作品になりましたが、マーベルの作品群の中でも『デッドプール』は異端の存在ですね。

加瀬:僕はデッドプールはアベンジャーズと一切関わらないでほしいです。というかもう無理だと思います(笑)。『アベンジャーズ』シリーズは今の世界情勢をテーマに描くことが多いかと思いますが、デッドプールは全然違うところにいますから。同じマーベルの中でも独自の路線を突き進んでほしいです。

――最後に改めて、『デッドプール&ウルヴァリン』の魅力を伺えますでしょうか。

山路:早回しで見ているのでは!?となるくらいのスピード感があり、さまざまな要素が盛りだくさんの気が狂ったような映画です(笑)。

加瀬:『デッドプール』はラブストーリーで、『デッドプール2』はファミリー映画でした。そして今回は、デッドプールの苦悩が描かれます。「いいヒーローとは何ぞや」ということをウルヴァリンと共に経験していく物語になります。まぁその割にやっていることはひどくて、二人ともとんでもないのですが(笑)。

山路:本当に悩んでいるのか!?みたいなね(笑)。

加瀬:そうそう。相当ハチャメチャやっている映画ですが、最終的にはなかなかいいバディーに仕上がったのではないかなと思います。

山路:ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの仲が良いのがにじみ出ているんだよな。

加瀬:二人の関係性が見えてきますよね。そのあたりも含めて、ぜひ楽しみにしていてください!

(取材・文:SYO 写真:小川遼)

 映画『デッドプール&ウルヴァリン』は現在公開中。

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