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「続編の方がヒットした映画」5選 有名シーンは実は“2”だった作品も?<『インサイド・ヘッド2』公開記念>

クランクイン! / 2024年8月2日 6時30分

映画『インサイド・ヘッド2』場面写真

 映画『インサイド・ヘッド2』がいよいよ日本でも8月1日から劇場公開。一足先にアメリカほかで公開された本作は、早くも前作を超え、さらにはアニメーション映画史上最大のヒット記録を更新中。そこで本作にあやかり、続編の方がヒットした映画をご紹介しよう!

■『ターミネーター2』(1991)

 殺人マシンと化したサイボーグと人類の闘いを描く大ヒットSFアクションシリーズ。アーノルド・シュワルツェネッガー&ジェームズ・キャメロンの存在を世に知らしめた第1弾では、人類軍の指導者ジョン・コナーを抹消するべくジョンの母親サラ(リンダ・ハミルトン)を殺そうと、2029年から1984年のロサンゼルスへ送り込まれたターミネーター(シュワルツェネッガー)との戦いが描かれた。

 1991年に公開された第2弾は、1994年のロサンゼルスが舞台。機械軍が再びジョンの命を奪おうと最新型ターミネーター「T‐1000」を送り込んだことを受け、人類軍はジョンを守るため、旧型ターミネーターを派遣。前作で悪役だったシュワルツェネッガーが、サラとジョン(エドワード・ファーロング)を守るヒーローとなってカムバック! 機能性がアップした新型ターミネーターと死闘を繰り広げる。ターミネーターとジョンの間に芽生えた絆はエモく、前作では逃げ惑うばかりだったサラも自ら銃を構える戦士に成長。アクション映画史上最高傑作の1つとして数えられ、アカデミー賞では、最優秀メイクアップ賞と最優秀視覚効果賞、最優秀音響賞、最優秀音響編集賞を獲得。興行収入も、第1弾の7837万ドルから、5億2088万ドルとケタ違いにアップした。

■『エイリアン2』(1986)

 エイリアンとの壮絶な闘いを描くSF映画シリーズの傑作。リドリー・スコットがメガホンを取った1979年の第1弾では、地球に帰還中、救難信号をキャッチした宇宙貨物船ノストロモ号が、人間に寄生して増殖する恐ろしい未知の生物と遭遇、エイリアンとリプリー(シガニー・ウィーバー)ら組合員たちの決死の戦いを描いた。

 ジェームズ・キャメロンが監督を務めた続編では、前作から57年後が舞台。ようやく地球に帰還したリプリーが、エイリアンによって全滅したとみられる惑星の調査に駆り出され、荒くれる植民地海兵隊のメンバーとともに再びエイリアンと戦うことに! ホラー色の強い前作から一転、アクションを増やし、エンターテイメント性をアップ。マシンガン片手にエイリアンと戦う強いシガニー・ウィーバーのイメージがあるならば、むしろ2の方かもしれない。彼女は、SF映画が批評家から軽視されていた時代にあって、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。映画評価集積サイト「ロッテントマト」で両作品を比べてみると、93%と96%と批評家からの支持率は互角。しかし興行成績でみると、第1弾が1億859億ドルに対し、第2弾は1億3106万ドルと各段にアップした。

■『ランボー/怒りの脱出』(1985)

 シルヴェスター・スタローンの代表作のひとつとして知られる『ランボー』シリーズ。1982年に公開された第1作では、ディヴィッド・マレルの小説「一人だけの軍隊」を基に、トラウマを抱えた孤独なベトナム帰還兵ジョン・ランボーが、偶然通りかかった田舎町で警察から執拗な嫌がらせを受け、怒りを爆発。州兵を巻き込んで死闘を繰り広げるさまを描いた。

 続編『ランボー/怒りの脱出』では、前作の後、服役中のランボーが古巣の上官からリクルートされ、今だ捕虜としてベトナムに残るアメリカ兵の実態調査の任務に臨む。頭にバンダナを巻いたムキムキのスタローンが、マシンガンをさく裂させる映画かと思っている人がいたら侮ることなかれ。第一作では、偏見や孤独、後遺症、そしてメンタルヘルスなど、今のアメリカでも問題になっている帰還兵の抱える闇をシリアスなトーンで描き、当時まだベトナム戦争の爪痕を残す中、世界興行収入1億2521万ドルを記録した。続く『ランボー/怒りの脱出』では、アクションを強化し、ロマンスを取り入れるなど、エンターテイメント色を強くしたところ、評価こそ86%から33%(批評家)、86%から60%(ファン)と落ちるものの、興行面では倍以上の3億ドル超を記録。路線変更が功を奏したとみえる。

続編が出るたびに記録塗り替える超人気シリーズは?

■『ミッション:インポッシブル2』(2000)

 往年のドラマシリーズ『スパイ大作戦』を基に、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントらIMFの諜報員たちが巨悪を相手に世界平和のために戦うスパイアクションシリーズ。ブライアン・デ・パルマがメガホンを取ったシリーズ第1弾では、内通者の濡れ衣を着せられたイーサンが、真犯人を捜し出すさまをスリリングに描き、世界で4億5770万ドルのヒットを記録した。CIA本部に忍び込み、ワイヤで宙づりされたままデータを盗み出すシーンは、シリーズのアイコニックなアクションの1つ。

 ジョン・ウーが監督を務めた第2弾では、元IMFのテロリスト、アンブローズが奪った殺人ウィルスと解毒剤を奪還するミッションに挑み、世界で5億4639万ドルと、前作を大幅に超える大ヒットを記録。SNSでは、「ジョン・ウー監督だけあって王道な感じ」「ほかのMIシリーズに比べるとかなり異色」との声も上がっている。本シリーズは、続編が作られる度に撮影技術とトムの命知らずのアクションが更新され、スケールがどんどんアップ。それを思えば、第2弾の方がヒットしたのは当然と言えそう。

■『ダークナイト』(2008)

 『オッペンハイマー』でオスカー監督となったクリストファー・ノーランが手掛けるバットマン映画。2005年に公開された『バットマン ビギンズ』では、幼少期に両親を殺されたブルース・ウェインが、秘境での修行を経て、腐敗したゴッサム・シティでバットマンとして巨悪に立ち向かうことを決意するまでを描く。

 続く『ダークナイト』では、満を持して宿敵ジョーカーが登場し、バットマンとゴードン警部補、そして正義感溢れる新任検事ハービー・デントの前に不気味に立ちはだかる。底知れぬ何かを感じさせるジョーカーを演じたのは、公開前に薬物の急性中毒で惜しくもこの世を去ったヒース・レジャー。彼は本作で、アカデミー助演男優賞を受賞している。『バットマンビギンズ』も評価は高く、世界興収も3億7532万ドルと大ヒットを記録したが、『ダークナイト』は10億ドル突破とケタ違い。スーパーヒーロー映画史上最高傑作との呼び声も高く、The Hollywood Reporterでは、「『ダークナイト』はアイコニックなキャラクターを新時代に向けてイメージを一新。その結果、バットマンと彼の世界、そして彼のマルチメディアに対する見方を根本的に変えた。『ダークナイト』は21世紀で最も影響力のある続編である」※1と評価している。

 『Dune/砂の惑星』などで知られるティモシー・シャラメは、『ダークナイト』を観て俳優になることを決意したことで知られる。レオナルド・ディカプリオからもらったありがたい助言「スーパーヒーロー映画とハードドラッグはするな」を忠実に守りつつも、ヒーロー映画については「脚本と監督がすばらしかったら検討しないとね」※2と可能性を残したまま。今回紹介した作品は、単独映画として観ても楽しめる素晴らしい作品ばかり。『インサイド・ヘッド2』と合わせてぜひチェックしてみて!(文:寺井多恵)

※興行収入はBox Office Mojo、評価はロッテントマトを参考。
※1 The Best Movie Sequels of the Past 20 Years THE Hollywood reporter

※2 Denis Villeneuve and Timothée Chalamet: ‘Dune’ Dynasty THE Newyork Times

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