ジュリアン・ムーアの見事な演技に「最高！」 『メイ・ディセンバー』“ヒリヒリ”シーンをキャストが語る映像公開

映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』場面写真

　『キャロル』のトッド・ヘインズ監督の最新作で、ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアが豪華共演を果たした、現在公開中の映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のコメント動画がクランクイン！独占で公開された。

　本作は、全米に衝撃を与えた、実在の“メイ・ディセンバー事件の真相を、さまざまな角度から見つめる心理ドラマ。当時36歳だった女性グレイシーは、アルバイト先で知り合った13歳の少年と情事におよび実刑判決を受ける。その後少年との子供を獄中で出産し、刑期を終えてふたりは結婚。夫婦は平穏な日々を送っていたが、事件の映画化が決定し、女優のエリザベス（ナタリー）が、映画のモデルになったグレイシー（ジュリアン）とジョー（チャールズ・メルトン）を訪ねるというストーリーだ。
　
　当事者であるグレイシー・ジョー夫妻を取材する女優のエリザベスは、グレイシーの心の奥底に潜む、後悔や後ろめたさといった“隠れた芽”を探し出そうと、グレイシーや夫ジョーを取材していく。その中で、“あの時の真相”と“現在の秘められた感情”が徐々に浮き彫りになってくるのだが、本作が「今年一番の意地悪な映画」と評されるように、＜作為／無作為＞が入り混じった女たちの腹の探り合いは、観客をヒリヒリさせる。

　そんなヒリヒリする腹の探り合いシーンの裏側を、ナタリー、ジュリアン、チャールズが語るコメント動画が今回公開。

　撮影スケジュールの変動により、このシーンの撮影は突然始まったそうで、さすがのジュリアンも質問攻めに答えるシーンに、「6ページほどセリフがあるから、絶対に無理だと思った」と弱音をこぼしていたという。だが、そんなジュリアンにナタリーは「平気よ。だってジュリアン・ムーアよ。名女優なのに。それなのに“演じきれない”と。冗談でしょ」とジュリアンの不安を一掃したそう。ジョー役のチャールズは、「僕は食べながら、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアを“マジか、マジか”と眺めてるだけ」と二人の演技合戦を楽しんでいたそうだ。

　劇中「人の心の中には初めは気づかなくても、後になってようやく見えてくる何かがある。そういう“隠れた芽”を探し出したくて」と必死で何かを引き出そうとするエリザベスに対し、わざと絶妙な間を空け、嫌そうな空気を醸し出しながら反応するグレイシー。ジュリアンの見事な受け答えに「作為的よね、最高！」と盛り上がる3人の姿が収められている。

　映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は全国公開中。