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櫻坂46・藤吉夏鈴にとって“ライブ”とは 「楽しいだけじゃなく、苦しいこともあるけれど」

クランクイン! / 2024年8月3日 18時0分

櫻坂46・藤吉夏鈴

 櫻坂46の二期生・藤吉夏鈴が『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(8月9日公開)で映画初出演にして初主演を務める。演じるのは、高校の新聞部に新米記者として入部する1年生・所結衣。今年に入り、ドラマ、映画への出演が続いているが、昨年から「演技にも挑戦したい」と切望していたという。そんな思いが実現した現状について尋ねるとともに、「もの作りが好き」という彼女に、グループの活動の要でもあるライブへ懸ける思いを聞いた。

■「演技にも挑戦したい」思いが実現して

――本作で映画初出演にして初主演。グランジ・遠山大輔さんのYouTubeチャンネルに出演された際に、撮影を振り返って「新鮮」「毎日必死でした」と語っていました。

藤吉:監督がすごく細かいところにまでこだわりを持っていらして、そんな方に出会ったのが初めてだったんです。でも、私自身に監督の要求に対応できる力がなくて、苦戦していました。

――監督は特にどんなところにこだわりを?

藤吉:何度もご指導いただいたのは目です。人って、自分の言いたいことを本当に伝えようとするとき、目の輝きが増すというか、目に光が入る。そういうことをご指導いただきました。撮影した映像を確認しても、意識する前と後では全然違っていたので、今回一番の学びで、新しい感覚でした。

――それまで櫻坂46のMV撮影などではそこまで要求されることはなく?

藤吉:櫻坂の撮影では、割と自由にやらせてもらうことが多かったので、細かなディレクションに対応する力が付いていなくて。でも、ご指導くださっているときの監督の目が、少年のようにすごくキラキラしていて、その姿を見ているだけですごく楽しくて、新鮮でした。

――高校1年生で、新聞部の新米記者という役柄をどのように演じようと思いましたか?

藤吉:すごく純粋で、いろんな感情を吸収して表に出すような子なので、出会う人たちに対して興味を持っていく姿を見せられたらと思いながら演じました。特に部長のかさね(高石あかり ※高は正式には「はしごだか」)とのシーンが多かったので、彼女に怒られながらもついていく姿が愛らしく映れば、物語のポイントになるかなと思っていました。

――愛らしいといえば、結衣が憧れる正体不明の作家「緑町このは」だと思った相手に対して、「ファンです」と握手を求める場面はかわいかったです。

藤吉:愛らしいおバカちゃんに映ればいいなと思って、ちょっとおバカっぽくやってみました(笑)。

――昨年、ラジオ番組に出演されたときに、2023年は「演技をやりたい、とずっと言っていた」とお話しされていました。実際に『アオハライド』(WOWOW)、『作りたい女と食べたい女』(NHK)、そして本作と出演が続きましたが、経験されてみていかがでしたか?

藤吉:とにかく楽しかったです。新しい経験って、だんだんなくなってくるじゃないですか。それをここ1、2年くらい強く感じていて。そんなときにドラマや映画の現場で、新しく出会うすてきな人たちと同じ場所に集まって、1つの目標に向かいながら、ものを作っていくっていう経験をさせていただいて、それがとにかくうれしくて。ずっとワクワクしていました。

――経験したことをグループの活動に活かせたことはありましたか?

藤吉:ライブがすごく変わったって、スタッフさんやメンバーに言われるようになりました。自分でもライブ映像を確認すると、なんだか私じゃないみたいで、気持ち悪さもありつつ(笑)、ちょっと寂しさもあって。でも、いいって言ってもらえるのならそっちの方がいいですし、いろいろと経験させていただいたおかげで、少しずつ変われているのはうれしいです。

■ライブは「楽しいだけじゃなく、苦しいこともあるけれど」


――いまのお話にもありましたし、過去のインタビューでもMV撮影やジャケット写真撮影といった「制作」の現場が好きだとお話ししていたこともありましたが、もの作りが好きなのでしょうか?

藤吉:大好きです。多くの方が集まって、1つのものを作っていく姿はカッコいいですし、1人1人がこだわりを持って、作品を作っていく過程がすごく好きなんです。愛おしいなと思います。

――もの作りには、1人でできるものもあれば、大勢の人と関わりながら作っていくものもありますが、どういうタイプのものが好きですか?

藤吉:人とお話しするのが好きなので、たくさんの方と関わりながら作っていく方が好きです。

――そういう意味では、櫻坂46の活動の要でもあるライブもその1つで。冒頭でも挙げた遠山さんとの動画の中で、ファンに対して「私もライブで一生懸命生きるから、あなたたちも一生懸命生きてね」と語っていて…。

藤吉:すごくちゃんと見てくださって(笑)。ありがとうございます。

――とてもいい言葉だと思ったのですが、藤吉さんにとってライブはどういうものなんでしょう?

藤吉:どうなんですかね…。(しばらく考えて)楽しいだけじゃなく、苦しいこともたくさんあるんですけど、それでもライブをする理由はなんだろうって考えると、ファンの方に「ライブを見て、あしたからも頑張って生きてみようと思った」ってミーグリ(ミート&グリート)で言っていただくことがあって。ライブは私にとって、楽しいだけじゃなくて、苦しかったりもするけど、そんなふうに言ってくださる方たちのためにも、「私も頑張るので、皆さんも頑張ってください」っていう思いです。

――先日、東京ドーム公演が終わったばかりで、(取材は6月に実施)素晴らしいライブでした。これまで藤吉さんは、自身がセンターを務める「Start over!」を初披露した「3rd TOUR 2023」大阪城ホール公演での景色が忘れられないというお話をされていたこともありましたが、今回の東京ドームでは、あのときを超えられた瞬間はありましたか?

藤吉:あのときを超える感情の高まりみたいなのは、たぶんもう味わえなくて。そうですね…(しばらく考えて)難しいというか、無理だと思ってます。いろんなことが重なって、あのライブができたと思うので。でも見てくださっている方は、大阪公演よりも、ZOZO(マリンスタジアム)のときが好きだとか、それぞれあると思うんです。だから私の感情で言えば、そうなんですけど、見てくださっている皆さんにとっては、私があのときを超えたかどうかは重要じゃないというか…そんなふうに思っています。

――率直な思いをありがとうございます。では最後に。今回の作品では、新聞部の新米記者という役どころですが、藤吉さんはアイドルとして6年目。新人という意味ではグループの後輩に三期生がいますが、普段どんなふうに接していますか?

藤吉:みんなかわいくて。でも最初の頃は私も人見知りしてしまって、三期生から怖がられている気がしたんです。これじゃダメだなと思ったので、いまは自分なりにかわいがって、変な壁を作らないようにしています。

――特に距離の近づいたメンバーはいますか?

藤吉:村山美羽はたぶん私のことを信頼してくれていると思います。不器用なので、あの子も。面倒を見たくなるというか。

――確かに藤吉さんと村山さんは雰囲気が似ていますね。

藤吉:2人とも同じような感じで。でも村山に対しては、後輩っていう感覚はないかもしれません。後輩よりは同期に近い感覚。私の気持ちをすごく理解してくれていると思うんです。実際は分からないですけど、私はそう思っています。なので、後輩感はなくて、不思議な感覚です。

(取材・文:堀タツヤ 写真:上野留加)

 映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』は8月9日より全国公開。

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