1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

松下奈緒&小雪、欲望渦巻く『スカイキャッスル』 個性あふれるキャラクターに感じるやりがいと面白さ

クランクイン! / 2024年8月8日 7時0分

(左から)松下奈緒、小雪

 韓国で記録的大ヒットを収めたドラマを原作に、秘密を抱えた華麗なるセレブ妻たちの壮絶マウントバトルを描くドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系/毎週木曜21時)が大きな話題を集めている。本作で、誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブながらも、誰にも言えない過去を抱える主人公・浅見紗英を演じる松下奈緒と、ケタ外れの報酬を受け取り、子どもたちを志望校に合格させる敏腕受験コーディネーター・九条彩香を演じる小雪にインタビュー。欲望と嫉妬がうず巻く本作の魅力を語ってもらった。

◆「欲望に真っ向から立ち向かえる紗英は好き」(松下)

 誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブの主人公・浅見紗英(松下)。そして、才色兼備かつ慎ましい性格の二階堂杏子(比嘉愛未)、情熱的でチャーミングな夏目美咲(高橋メアリージュン)――スカイキャッスルで暮らす彼女たちは、いずれも名門「帝都病院」の医師を夫にもつ、この上なく裕福で幸せそうなセレブ妻。ところが、勝ち組の中には、《さらなる幸せを勝ち取るため、絶対に負けられない戦い》があった。彼女たちは《夫の出世バトル》に加え、同学年の子を持つ母親として《受験バトル》でも頂点を極めようと対抗心を燃やし、しのぎを削る日々を送っている。

 そこへ、セレブらしからぬ素朴さと純粋な正義感、優秀な夫&息子をもつ新たな住民・南沢泉(木村文乃)、さらに担当した生徒を100%志望校に合格させるミステリアスな受験コーディネーター・九条彩香(小雪)が出現し、女たちの戦いは新たな局面へと突入していく。しかも、この壮絶な戦いの行方を大きく左右する、《セレブ人生において致命傷になりかねない過去》をひた隠す紗英をはじめ、5人の女たちはそれぞれ《まさかの秘密、闇、苦悩》を抱えていて…。

――松下さんも小雪さんも、原作の韓国ドラマをご覧になっていたとのこと。今回出演オファーをお聞きになった時の感想はいかがでしたか?

松下:台本を拝見して、あの長いストーリーをよくギュッとまとめられたなと感じました。面白いところがさまざまに散りばめられていて、それぞれのキャラクターがはっきりしていましたし、これをどう立体的に演じていこうかと楽しみになりました。

小雪:オリジナルは話も深いしキャラクターの掘り下げもちゃんとされている脚本だったので、内容を詰めていく作業は大変だったろうなと思います。毎回初めてご覧になる方でも入り込めるような仕上がりになっているので、「なんだこれ!只事じゃないぞ!」と思っていただけるような衝撃的な内容が詰まっている作品になっています。

――松下さんが演じられる紗英はなかなか強烈なキャラクターで、これまで演じられてきた役どころとはまったく違う印象を受けました。

松下:皆さんそうおっしゃるので、そうなのかな(笑)。やっぱり人って誰しも紗英みたいな気持ちを持っているだろうと思うんですね。欲望もあるだろうし、野心もあるだろうし。それをどういうふうに表現していくかというのは人それぞれなのですが、紗英ほど正直に真っ向から立ち向かえるって、すごく竹を割ったような感じもあって私は好きなんです。

一生懸命さゆえの必死さというか、そこが格好良く見えたり面白く見えたりするのが紗英。自分でやっていても新鮮ですし、この笑顔の裏には何があるのかなと常に考えたり、出てくる人たちみんなの表情を見ながら紗英というキャラクターを演じています。

――一方、小雪さんが演じられる九条は謎の多い女性です。

小雪:そうなんですよね。クランクインしたときに、私は撮影であまり緊張しないタイプなんですけど、ものすごく緊張したんです。

松下:えっ! あのラボのシーンですか?

小雪:そう。なんでかな?と思ったら、リアクションをしない役ってすごく難しいんですね。やっぱり相手のセリフを聞いちゃうので感情が乗っちゃうというか、相槌やリアクションをしたくなっちゃうんです。「これ難しい! 緊張する!」って思って(笑)。

松下:すごく意外です。

小雪:九条はしゃべりながら動いたり相槌を打ったり、そういう人間的な動きをしないAIっぽい役。まばたきや呼吸をしているようにあまり見えたくなく、異様な感じに見せたいから、普通のリアクションは抑えないといけない。どこでどうしようかなって考えてるうちに緊張してたんです。私、こういうことで緊張するんだ!という発見があって面白かったです。

◆「“欲望の塊”があからさまな紗英は手玉に取りやすい」(小雪)


――キャラクターの立った役を演じることにはノリノリな感じですか?

松下:毎話、起きることが激しいので、ついていくので必死というか。

小雪:なかなか口にしない、特殊なセリフも多くてね。

松下:1つのことが収まったと思ったら、また一難また一難と起こっていくので、最終話にはどうなってしまうんだろうと思います。楽しみつつも考えながらやっているところですね。

――第2話までに、紗英と九条先生は袂を分かってしまいましたが、お互いのキャラクターをどのようにご覧になられていますか?

松下:キリッと歩いている九条先生がすごく素敵で格好いいんですよ、寄せ付けないオーラを放っていて。でも紗英はその九条先生に果敢に立ち向かっていくので、静の九条先生、動の紗英というまったく真逆に見えるコントラストが面白いところなのかなって思います。

小雪:(紗英は)“欲望の塊”代表の役じゃないですか。それをあからさまに表現できている人だと九条の目には映っていて。こういう方は格好に手玉に取りやすい(笑)。

松下:確かに手玉に取られてます(笑)。

小雪:こういう欲がある方はとても扱いやすいです。そういう意味で、白に見えますけど内に持っているものは白なのかって言う方(紗英)と、黒の人(九条)との対比が面白くて、見ごたえがあるのかなと思います。

――お二人は今回が初共演とのことですが、共演されての印象はいかがでしょう。

小雪:男っぽいよね、私たち。

松下:みなさんサバサバしていて気持ちのいい現場ですね。みんなオープンな感じで、おしゃべりが止まらないことがあるのでそこは注意しています(笑)。

小雪:なかなか前室から戻ってこない(笑)。

松下:ドラマの中ではみんな胸の内を明かさず、欲が渦巻いていますけど、現場はカラッとしていて面白いですね。

――松下さんが演じられる紗英は、娘の合格のためなら何でもするという母親ですが、演じるうえでのお気持ちはいかがですか?

松下:子どもたちがお母さんにしてくれてます。私は娘のためだけを思ってと肝に銘じてやっているんですけども、娘たちが本当にかわいいし、時に憎たらしいし、リアルですね。娘たちに助けられている部分が多いです。

小雪:今回子どもたちを演じる皆さんは、子役じゃなくてもう素晴らしい俳優さんたちなのでやりやすいですよね。

――それでは最後に、これからの展開が予想もつかない本作ですが、今後の見どころを教えてください。

松下:紗英は、幸せになりたい、娘の合格をどうにかして叶えたいと、いろんな気持ちになって1人で立ち回るんですけど、まったく変わらず堂々としている九条先生にどういうふうに向かっていくのか。最初は娘の合格という受験が入口ではありますが、それ以上のことが起こっていくので、今後受験をきっかけに、登場人物たちがどういう絡み合いをするのか楽しみにしていただきたいです。

小雪:みなさんキャラクター設定がはっきりしているので、自分の道が正しいと信じてどこまでも突き進んで行くんですね。紗英は欲望があるんだけど、翻弄される役で。いろんなところにブレブレになって、また戻ってみたいなところがある。でも人ってそういうものじゃないですか。なのでとても感情移入しやすいと思います。

九条は九条でこういう方っているかもしれないと思わせるような、圧倒的な自分の信念を持っている人。すごく異次元の世界にも思えますが、でも自分の中にどこか共通点を見出すことができるかもしれない面白さもあると思います。九条先生は、真夏の暑さに適した涼をお届けできると思いますので期待してください(笑)。

松下:あははは(笑)。

(取材・文:渡那拳 写真:高野広美)

 ドラマ『スカイキャッスル』は、テレビ朝日系にて毎週木曜21時放送。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください