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大泉洋主演『終りに見た街』9.21放送決定 吉田羊、當真あみ、堤真一、神木隆之介らキャスト12名解禁

クランクイン! / 2024年8月15日 5時0分

テレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム『終りに見た街』メインビジュアル

 大泉洋主演、宮藤官九郎脚本による、テレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム『終りに見た街』(テレビ朝日系)が、9月21日に放送されることが決定。あわせて、吉田羊、當真あみ、堤真一、神木隆之介らキャスト12名が発表された。

 戦争体験者の1人として厳しい体験を次世代に伝えることをテーマに脚本執筆された山田太一原作の『終りに見た街』が、約20年の時を経て3度目となるドラマ化が、主演・大泉洋×脚本・宮藤官九郎の初タッグで実現。

 令和の時代に東京郊外で何不自由なくありふれた日常を暮らすテレビ脚本家・田宮太一(大泉)の一家が、ある日突然、昭和19年6月にタイムスリップし、太平洋戦争まっただ中の時代を懸命に生きる姿を描く。

 このたび総勢12名の実力派キャストたちの出演が決定した。太一の妻・田宮ひかりを演じるのは、吉田羊。家庭では太一が威厳の欠片もなく家族からウザがられる一方、家事や介護に忙しくしながらも、パートの仕事にやりがいを感じて頑張るしっかり者のひかりは、戦時下でも、時に太一を叱責しながらも寄り添い、家族が生き延びるために懸命に支える。

 吉田が「守るべき家族や子どもたちがいて、愛する存在を守るという思いで自ら変わっていくことを選択していく。そういう強さを持っている人」と語るひかりを、丁寧かつ力強く演じる。

 太一たち一家と時同じくして過去の世界に迷い込んだ太一の父の戦友の甥・小島敏夫を演じるのは、堤真一。太一が愚痴っぽく、いちいち悩んだり考えたり立ち止まっている一方、陽気で人当たりが良く、目の前のことを受け入れて前向きに動く敏夫は、昭和19年の世界にもすぐになじみ、太一とは正反対ながらも、戦時下で生きる中で太一の良き支えとなり、仲間に。

 堤は敏夫の「あまりに昭和19年を受け入れすぎている」ことにやや衝撃を受けたようだが、「『もしかしたらこれは全部“田宮太一の夢”なんじゃないか?』と思えるような時もあるんですよね。そういう意味で敏夫は、太一が作り出した『自分(=太一)にできない、この世界に適用する象徴』みたいな形で出ているのかな」ということも考えながら演じたという。そんな堤が敏夫をどう表現するのか、期待したい。

 父・敏夫と一緒にタイムスリップした息子・小島新也役に、奥智哉。口数が少なく、何を考えていのるかわからないミステリアスな新也を演じる。思春期真っただ中の太一とひかりの娘・田宮信子役を務めるのは、當真あみ。令和のイマドキ女子高生の信子が、昭和19年の過酷な状況下で生きていく中でやがて変化が…。太一とひかりの息子・田宮稔を演じるのは、子役・今泉雄土哉。戦争を知らない稔が戦時下で変わっていく様を繊細に演じる。

 大泉演じる太一の母親・田宮清子を演じるのは、三田佳子。唯一の戦争体験者である彼女は、認知症が出始めているが、タイムスリップした先の昭和19年では清子の記憶が太一たちの頼りに。ただ状況を理解しているのかしていないのか、時に恋をする(!?)など、戦時下でひとりのほほんとした空気で家族をつつむ。

 現代において太一が仕事でお世話になっているプロデューサー・寺本真臣を演じるのは、勝地涼。本作でもペラッペラに薄っぺらく、軽すぎるノリなのに、物語のキーパーソンでもある寺本を熱演する。

 さらに、物語にさらなる深みを与えるキャストたちの特別出演も決定した。令和の時代、ひかりのパート先であるドッグウェア専門店のオーナー・五十嵐役に神木隆之介。太一が脚本を手掛けたドラマ『刑事七、八人』の出演者である先輩俳優役で田辺誠一、後輩俳優役で塚本高史が登場。太一と敏夫が食糧難の中でほどこしを乞う農夫役に西田敏行、タイムスリップした直後の太一に激しく詰め寄る昭和の老人役に橋爪功という豪華キャスト陣が、作品にさらなる彩りを加える。

 テレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム『終りに見た街』は、テレビ朝日系にて9月21日21時放送。

 吉田羊、堤真一のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■吉田羊(田宮ひかり役)

――山田太一さんの原作を20年ぶりに宮藤官九郎さん脚本でドラマ化する本作ですが、最初に脚本を読んだ際の感想を教えてください。

 山田太一さんの作品はこれまで見ていましたし、宮藤さんの脚本といえば俳優の皆が目指してでもご一緒したい脚本家さんですので、その2人のタッグである本作ということで、大変面白く台本を読ませていただきました。戦争経験者である山田さんが描くリアルさに、宮藤さんならではのユーモアと、そして現代的な新しい感覚が合わさって、戦争ドラマではありますが、これまでに見たことのないような全く新しい世界だなと思いました。

――吉田さんが演じる田宮ひかりという役柄の印象を教えてください。また、実際に演じられていかがでしたか?

 ひかりさんはとても真面目で責任感が強い人なんですよね。現代においても、家事をこなしながら手に職を持っていることを誇りに両立しているんですが、昭和19年にタイムスリップしてからは、最初は戸惑いながらも、彼女はわりと早々に受け入れて、そして前向きに色んなものを諦めていきます。彼女には守るべき家族や子どもたちがいて、愛する存在を守るという思いで自ら変わっていくことを選択していく。そういう強さを持っている人だなと思いました。もし私だったらこんなにスピーディーに受け入れられるだろうかと考えましたが、自分もまた、もしかしたらそういう選択をしていくかもしれないなと思った時、そういう意味では自分の思考に近いキャラクターだなと思いました。

 ただ、このお仕事を始めてから、私は戦前戦中の役を演じた経験はそんなに多くなく、お芝居とはいえ当時の格好をして、昭和19年を生きる俳優さんたちと対峙した時にやっぱり怖かったんですよね。この時代の人々がこれをリアル体験していると考えたらどれだけ怖く、絶望的な気持ちで日々を生きていたんだろうと思うと、改めて本当に恐ろしい時代だと感じました。

――大泉洋さんとはご夫婦を演じられましたが、本作で共演されていかがですか?

 大泉さんの存在は安心感がとてつもなくありました。何をやっても受けてくださるし、もちろん洋さんの方から発信してくださるアイデアもあって。実際に洋さんが現場で提案されたことが採用されてシーンに風穴が開いたり、深まったり、広がったりということが幾度となくあったので、座長としても、そしてお人柄も本当に心から尊敬している、その気持ちを新たに抱いた現場でした。

――令和の今、この作品を届けることについてどう思いますか?

 まさに今、世界で戦争が起こっている時代だからこそ、やる意味がある作品かなと思います。山田さんご自身が戦争体験者でいらっしゃいますので、山田さんが描かれる描写は、とても詳細で見ている人がありありと思い浮かべることができるリアリティがあるんですね。そこに宮藤さんならではのユーモアと現代の感覚を持ったリアリティが重なることで、若い方にも身近に感じていただけると思います。なので、このドラマをきっかけにより自分事として戦争をとらえて、できればご家族で話し合いの時間をもって「これはどう思う?」など、戦争について考えを深めていただきたいなと思います。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

 このドラマは戦争ドラマではありますが、自分が理不尽な状況に置かれた時や自分ではどうしようもできない力が働いてる場所に身を置くことになった時に、「あなたはどう生きるか?」「どう選択するか?」ということを問われている作品でもあると思っています。太一さんがとった選択にご自身を重ねて、自分だったらどうするだろうと考えていただいたり、現実世界においても、例えば、自分ではない誰かが理不尽な環境に置かれている時に、どういう声掛けができるのかなども考えていただけるきっかけになったらいいなと思います。

■堤真一(小島敏夫役)

――山田太一さんの原作を20年ぶりに宮藤官九郎さん脚本でドラマ化する本作ですが、最初に脚本を読んだ際の感想を教えてください。

 僕は元の作品を知らなかったのですが、山田太一さんが描かれたベースのテーマと、宮藤くんの軽快さというか、会話の妙みたいなものが合わさって、本当に面白いよくできた作品だと思うと同時に、恐ろしい作品だなと思いました。

――本作で演じる小島敏夫という役柄の印象を教えてください。また、実際に演じられていかがでしたか?

 僕が演じた小島敏夫というのは、タイムスリップを何度もしているんじゃない?と思うほど、あまりに昭和19年を受け入れすぎている男で、「しょうがないじゃん」みたいな感じで、どんどん時代に適応していくんです。そういう適応力や生きていく能力に長けた人ですが、僕自身を考えた時に、こんなバイタリティもないし、なんだったらパニックを起こして、それだけで終わってしまうんじゃないかと思うほど、敏夫とは全く違うし理解できなかったです。ただ、脚本を読んで演じていくうちに、「もしかしたらこれは全部“田宮太一の夢”なんじゃないか?」と思えるような時もあって。そういう意味では、敏夫は太一が作り出した「自分(=太一)にできない、この世界に適用する象徴」みたいな形で出ているのかなと思うこともありました。

――令和の今、この作品を届けることについてどう思いますか?

 僕らが若いころは、毎年夏になって終戦の日である8月15日が近づくと、各局で終戦や戦争関連の作品が放送されてきましたが、昨今はどこかその空気が薄くなってきていて、特に若い人にとっては「そんな大昔の話は知らん」という気持ちになっている人もいたと思うんです。でも、そういうことから離れてきている時代にこそ、宮藤くんの脚本ならではの軽快さとドラマとしての面白さと最終的にきちんと“戦争の悲惨さ”を訴えていくというのはとても意義のあることだと思うので、宮藤くんが書いたことはとても大きいと思います。

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