満島ひかり、“シェアード・ユニバース”豪華共演者に「画面から出てくるエネルギーが本当にすごい」

満島ひかり、映画『ラストマイル』シェアード・ユニバースプレミアイベント＆完成披露舞台挨拶に登場

　女優の満島ひかりが20日、都内で行われた映画『ラストマイル』シェアード・ユニバースプレミア・完成披露舞台あいさつに出席。本作の出来栄えに対する感激を口にした。

　塚原あゆ子（監督）×野木亜紀子（脚本）で贈る同作は、ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』（どちらもTBS系）と同じ世界線上で物語が展開する（シェアード・ユニバース）、完全オリジナルのノンストップサスペンス。イベントには満島のほか、岡田将生、ディーン・フジオカ、大倉孝二、酒向芳、宇野祥平、安藤玉恵、阿部サダヲ、塚原監督が登壇し、『アンナチュラル』から石原さとみ、井浦新、市川実日子、『MIU404』からは綾野剛、星野源、麻生久美子も登場。イベントMCは『MIU404』のキャラクター・ポリまるの声を担当していた声優の緒方恵美が担当した。

　完成した本作について、主演を務める満島は「『アンナチュラル』『MIU404』『ラストマイル』と新井順子プロデューサー、野木亜紀子さん、監督の塚原あゆ子さん、ここにいるこんなに素敵な俳優さんたちがみんな持ち前のエネルギーを2時間ちょっとの映画にギュッと凝縮したような作品になっていました」とコメント。「画面から出てくるエネルギーが本当にすごいです。自分たちの人生に寄り添うような、日常の中に関係あることがいっぱい、悲しさも苦しさも痛みもたくさん出てくるような作品ですけど、人間一人ひとりのコミュニケーションの小さなところの愛情が深く描かれている作品だなと思いました」と語り、「改めてこれだけの皆さんと共演することができて、感無量です」と喜びを噛み締めた。

　また、最初に脚本を読んだ時のことを振り返り「野木亜紀子さんの脚本って一度読んだだけだと面白いんだけど難しくて、何が書いてあるのか。あとは物流業界の話というのもなかなかピンと来ないことがいっぱいあって。役柄も。『私は中心に立てないかもしれません』という話をした」と吐露。その後、役柄を意識して「『ちょっと違うことをしてみよう』と思って熱海の温泉を1人で借りて、熱海の温泉に入りながら、海の向こうを見ながら視野を広げて脚本を読んでみた」と明かし、「『行けるかもしれない』と思って新井さんに電話して『私でもできるかもしれません』と言ったら『だから当て書きって言ってるじゃないですか』って言われた（笑）」と苦笑した。

　さらに「撮影している間もずっと分からなくて、作品に巻き込まれている感じ」と告白。「でも出来上がったものを1回見て、2回目に見た時に『あ、当て書きだ』と思って。こんなに2年も時間が経ってから、（新井プロデューサー、野木、塚原監督の）3人に手の上で転がされたなと本当に思っています」としみじみ口にした。

　映画『ラストマイル』は、8月23日全国公開。