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齊藤工が企画・プロデュース! 映画『大きな家』12.6公開&本予告解禁 児童養護施設で暮らす子供たちの葛藤、成長の姿を記録

クランクイン! / 2024年8月22日 12時0分

映画『大きな家』本ビジュアル

 齊藤工が企画・プロデュースした竹林亮監督作『大きな家』の公開日が、12月6日に決定。併せて、本予告映像と本ビジュアルが解禁されたほか、主題歌がハンバート ハンバートの「トンネル」に決まったことも発表された。

 とある中学校のクラス35人全員に密着した青春リアリティ映画『14歳の栞』(2021)を手掛けた竹林亮監督と製作チームによる本作では、児童養護施設に暮らす子どもたちに密着。家族ではないつながりの中で生活しながら、自分の運命と向き合い、葛藤し、未来に目を向けて成長していく子どもたちの等身大の姿を活写する。

 本作は、齊藤が約4年前に訪れたとある児童養護施設で、自分たちに向けられた「貴方もまた、もう二度と来ない大人なんだね」とでも言わんばかりの子どもの目が忘れられなかったこと、そして、『14歳の栞』を観た齊藤が内容に加え、子ども達を第一に配慮した上映方法やその姿勢に感銘を受け、旧知の仲である竹林に本企画を相談したことでプロジェクトがスタート。

 齊藤が個人的に訪問を重ね信頼関係を築いてきた施設に密着し、監督も撮影期間に入る前から何度も定期的に施設を訪問し、子どもたちと交流を重ねていきながら、彼らの思いや葛藤、そして成長を大切に記録していった。

 東京のとある児童養護施設。ここでは、死別・病気・虐待・経済的問題など、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちと職員が日々を過ごしている。家族とも他人とも言い切れない、そんなつながりの中で育つ子どもたちの本音と、彼らを支える眼差し。生きることへの不安。うまく築けない人間関係。変えられないものと、ともに生きていくということ。

 ここに映っているのは、特別なものではなく、葛藤しながらもたしかに大人になっていく姿と、それを包んでいる、いつか忘れてしまうような日常の景色。この映画を観終わったあとは、彼らだけでなく自分が歩んできた道のりをきっと肯定したくなる。そして、自分の“ふつう”が少しだけ広がるかもしれない―。

 予告映像で映し出されるのは、児童養護施設で暮らす子どもたちが、「一緒に暮らしている他人」「ここは家とは言わないもん」などと語る一方、彼らが血の繋がりのない他の子どもや職員とまるで家族のような日々を過ごす日常。離れて暮らす両親への想い。生活を身近で支える職員との関係性。学校の友だちとの距離感や、施設を出たあとの暮らし。“ふつう”の日常のなかで、子どもたちの葛藤や成長していく姿、そして未来へと一歩踏み出していく姿が描かれている。

 映像の合間には、「登場する子どもたちの言葉ひとつひとつが、心に響きました」(漫画家・松本大洋)、「会ったこともないのに、大切な人が増えてしまった」(テレビプロデューサー・上田遼平)、「確実に匂ってくる寂しさと力強さ、それでも前に進もうという覚悟」(俳優/映画プレゼンター・赤ペン瀧川)、「全ての人間へのエール」(アーティスト・MOROHA アフロ)、「ただただ、みてほしい。どっから来たのかわからん涙がでた」(『サンクチュアリ ‐聖域‐』脚本家・金沢知樹)と、作品に寄せられた著名人のコメントも挟み込まれている。

 本ビジュアルは、映画のなかでの子どもたちの日常をイラスト化したもの。友達と遊ぶシャボン玉や趣味のカメラ。みんなでの山登り、部活の野球、初めて結ぶネクタイ。オーストラリア出身で東京を拠点に活動するイラストレーターのエイドリアン・ホーガンが、鮮やかな色彩と温もりを感じるタッチで、子どもたちの持つ繊細さと力強さを描いている。

 主題歌はハンバート ハンバートの楽曲「トンネル」に決定。主題歌は、本作に合わせてアレンジを加えたもので、2024年の冬にリリースを予定。メンバーの佐野遊穂は「見終わった時には、説明できない気持ちで胸がいっぱいになる。なんだか分からないけど涙があふれてくる。説明できないところが、この映画の誠実さなのだと思いました」と作品の魅力をコメント。

 主題歌について、齊藤は「ハンバート ハンバートさんが『トンネル』という素晴らしい楽曲で、子どもたちや職員方、そして我々製作陣までも包み込み、光の方へ導いて下さり『大きな家』は完成致しました」と語っている。

 映画『大きな家』は、12月6日より渋谷・ホワイトシネクイント、大阪・TOHOシネマズ梅田、名古屋・センチュリーシネマにて先行公開、12月20日より全国順次公開。

 竹林亮監督、齊藤工、ハンバート ハンバートのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■竹林亮(監督)

 この映画は、ある子どもたちのごく普通の日常を記録した物語です。彼らは、様々な理由で自身の親から離れて児童養護施設と呼ばれる場所で日常を送っています。僕たちは、この映画を、出演してくれた皆のこれからの人生のお守りになるようにと願いながら作りました。彼らがもし、将来生きることに苦労するようなことがあった時に、またこの作品を観て、生きる力を呼び覚ますような存在になってほしい。そう願いながら、共に過ごした時間を記録し、編集をして一本の映画にしました。

 この映画を観てくださる方々には、これまで知らなかったすぐそこにある日常の中の「普通」の感覚の差分の中に、全ての人々にとって大切なものが隠れているのを目撃していただきたいです。同じ地域に暮らしているが、知っているようで、知らなかった葛藤を映画の主人公である子どもたちや職員の方々と共に感じ取り、感情を共有することで、より深く関心を持つための入り口として果たせる役割があるのではと考えています。

■齊藤工(企画・プロデュース)

 試写が始まり、多くの反響を頂き、偶然から始まった本作が形になる事は必然になりつつあると実感しています。同時に皆様に制作の動機を聞かれる事も多く、この場を借りて改めて簡潔にお伝えさせて頂くと、約4年前に1日限りのイベントのスタッフとして訪れたとある児童養護施設の子が、帰り際に何とも言えない表情で私達大人を見ていました。「貴方もまた、もう二度と来ない大人なんだね」とでも言わんばかりのその目が忘れられず、時折、個人的に施設にお邪魔していました。

 “質より量”と言う表現は相応しく無いですが、『大きな家』を観てもらえたらわかると思いますが、彼ら彼女らと接するには、“会う回数”がモノを言う気がしました。元々は知らないおじさんである私に、徐々に色々な話をしてくれる子どもたちのこれまでの物語や、施設での日々を、多くの人に知ってもらいたいと願った矢先に竹林監督の『14歳の栞』という、劇場のみでの上映で被写体のプライバシーを守るという誠実な映画に出逢い、本作の企画が始まりました。

 ハンバート ハンバートさんが「トンネル」という素晴らしい楽曲で、子どもたちや職員方、そして我々製作陣までも包み込み、光の方へ導いて下さり『大きな家』は完成致しました。

 本作は“被写体ファースト”で非商業的な特殊な上映を目指しているのもあり、作品に共鳴して下さった方々のサポートを必要としています。どうぞお力をお貸し下さい。

■佐野遊穂/ハンバート ハンバート(主題歌)

 大きな家に暮らす子どもたちや職員の皆さんの表情が、言葉が、余計な意味づけされずにそのまま手渡される。見終わった時には、説明できない気持ちで胸がいっぱいになる。なんだか分からないけど涙があふれてくる。 説明できないところが、この映画の誠実さなのだと思いました。登場する人たちのこんな空気を捉えられるまでには、映画チームのどんなにか丁寧なコミュニケーションがあったのだろうと思います。

■佐藤良成/ハンバート ハンバート(主題歌)

 依頼をいただき映像を観せてもらい、子どもたちを追うカメラの自然で淡々とした姿勢に感銘を受け快諾しました。どんな曲をと考えていたときに、あの曲がぴったりじゃない?とうちのスタッフから提案されたのが「トンネル」です。映像を観る前に作った曲なのに歌詞やメロディが彼らの姿と重なり、これしかないと思いました。そんなわけで曲が決まり、竹林監督からの要望をアレンジに取り入れ、映画の最後の1ピースとなるべく完成しました。

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