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日向坂46四期生、全力で走り切った武道館3日間 ダブルアンコールも「武道館、跳べ!」

クランクイン! / 2024年8月30日 0時0分

日向坂46「四期生ライブ」

 日向坂46による「四期生ライブ」が27日〜29日に東京・日本武道館で開催された。日本武道館といえば、日向坂46の前身・けやき坂46時代の2018年、欅坂46(現:櫻坂46)のライブ中止を受け、急きょ3日間の単独公演を行なった地。グループにとって歴史ある場所で、四期生11名が全力のパフォーマンスを見せ、おひさま(=日向坂46ファン)を魅了した。

 初日、2日目とパワフルなステージを見せつけた四期生たち。最終日の公演では、オープニングの「Overture」の後に、スポットライトを浴びたメンバー11名が順々にソロダンスを披露。これから始まるライブへの期待が高まっていく。そのままスタートした1曲目は、正源司陽子がセンターを務める「どうして雨だと言ったんだろう?」。ダンスとともに1人1人の歌唱もしっかりと響かせていく。続く、「月と星が踊るMidnight」では小西夏菜実がセンターに立ち、「青春の馬」では間奏がロングバージョンに。センターの清水理央がメンバー全員とダンスをした後、最年少メンバーの渡辺莉奈と息のあったペアダンスを見せ、会場を沸かせた。

 最初のMCでは四期生最年長の平岡海月を進行役にトークを展開。台風10号の影響により、ライブ開催が危ぶまれたことに触れた平岡は、「台風の影響できょうがどうなるか分からなかったんですけれども、無事開催することができて本当にうれしく思います」とあいさつ。11人の中で唯一東京出身の石塚瑶季は「どうしてもやりたいことがあって」と切り出し、「今から私が“ただいま”って言ったら、“おかえり”って言ってほしい」とファンに要望。「みんな〜、ただいま〜!」と石塚が発すると、ファンは「おかえり〜!」と応えた。

 MCを終えると、カラフルな衣装にチェンジしたメンバーが登場し、平尾帆夏がセンターを務める四期生楽曲「ロッククライミング」を元気いっぱいにパフォーマンス。「みんな歌って!」と平尾が呼びかけると、観客は大合唱した。

 曲が終わったところで、竹内希来里と渡辺による“寸劇”がスタート。サーカスを舞台に渡辺による“わるりな”のキャラクターが発揮された人形劇に観客から笑いが起きたところでそのまま、竹内がセンターの「君しか勝たん」に突入した。サーカスをイメージしたようなきらびやかなステージを見せていく。続く、「真夜中の懺悔大会」では石塚が間奏で藤嶌果歩に“懺悔”する一幕もあった。

 MCを挟んだところでライブは中盤戦へ。平岡がセンターの「川は流れる」、正源司センターの四期生楽曲「シーラカンス」、宮地すみれが強い表情を見せ、ソロダンスも披露した「ガラス窓が汚れてる」と続いていく。

 ここからの2曲は11名が2組に分かれて、正源司、竹内、平尾、藤嶌、山下葉留花、渡辺による「夢は何歳まで?」、小西、石塚、清水、平岡、宮地による二期生楽曲「You’re in my way」を披露。力強い楽曲が続いたところで、渡辺がセンターの「アディショナルタイム」でダメ押しして、会場は沸きに沸いた。

 MCとキレのあるダンストラックを挟むと、ライブは後半戦へと突入。アッパーチューンの「キツネ」を山下がセンターで盛り上げ、小西がセンターを務める四期生楽曲「雨が降ったって」ではMVの世界観を表現。曲終わりには、暗転せず、転換の様子を観客に見せる“見せ転”で、メンバーがセットチェンジを行なった。

 ここから一気にクライマックスへ。グループ初の選抜制導入によるセンターに選ばれた正源司の「君はハニーデュー」が始まると、冒頭の「イエーイ!」で観客のテンションはマックスに。さらに続く、藤嶌センターの四期生楽曲「見たことない魔物」では、会場の熱気と興奮は最高潮に達した。そして本編ラストには、最新の12thシングル「絶対的第六感」に収録される四期生楽曲「夕陽Dance」を今回のライブで初披露。自身初のセンターを務める渡辺が最年少とは思えない堂々としたパフォーマンスを見せた。全17曲を披露した四期生は最後に1人1人あいさつし、本編を締めくくった。

 アンコールの声を受け、再び登場した11名は、藤嶌の“あざとかわいい”笑顔からスタートした「アザトカワイイ」、小西が中心を担った「NO WAR in the future 2020」をパフォーマンスし、会場は再び興奮に包まれる。

 最後のMCでは、山下が自身のオーディション時に上京した際、最終審査の前日に緊張で眠れず、両親と一緒に日本武道館を訪れた思い出を披露。そのとき、「いつか日本武道館でライブができますようにって祈ったら、2年越しにこの地に立てている」と願いがかなったことを明かした。

 続けて、正源司も「けやき坂46時代から日向坂46まで引っ張ってくださった先輩方がたくさん卒業されていってしまって。でも今度は新しいメンバーが私たちのことに…おこがましいんですけど憧れてくだっさったりして、アイドルってすてきだなって思っていただけていて。私も憧れて入らせていただいた身なので、夢を諦めずに一生懸命走り続けることはもちろん大変だけど、そのぶん絶対にいいことがあると信じて走り続けることはすごく最高なことなので、それがこの武道館公演を通じて皆様に伝わったらうれしいなと思います」と心境を語った。

 ライブの終わりが近づく中、平岡は「みんなで円陣しません?」と提案し、マイクを使わず、11人で円陣を披露。清水を中心に気合いの声を上げると、観客からは盛大な拍手が送られた。

 ラストには、彼女たちにとって初の楽曲となる四期生曲「ブルーベリー&ラズベリー」を清水センターでパフォーマンス。加入時から一段と成長を遂げた四期生たちが輝いていた。

 アンコールを終え、ここでライブが終了と思われたが、観客の止まない声を受けて、メンバーが再び登場。ダブルアンコールとなり、今度こそ本当のラストとして、「誰よりも高く跳べ!2020」を披露。曲中で平岡が「武道館、跳べ!」と絶叫すると観客からは大歓声が上がった。

 最後に平岡が「武道館3days、本当にありがとうございました。日向坂46も、四期生もまだまだこんなもんじゃありません。これからも素晴らしいグループになっていけるように精いっぱい頑張っていきます」と力強くあいさつし、3日にわたる四期生の単独ライブは幕を閉じた。

 日向坂46「四期生ライブ」最終日公演のセットリストは以下の通り。

Overture
1.どうして雨だと言ったんだろう?
2.月と星が踊るMidnight
3.青春の馬
4.ロッククライミング
5.君しか勝たん
6.真夜中の懺悔大会
7.川は流れる
8.シーラカンス
9.ガラス窓が汚れてる
10.夢は何歳まで?
11.You’re in my way
12.アディショナルタイム
13.キツネ
14.雨が降ったって
15.君はハニーデュー
16.見たことない魔物
17.夕陽Dance

<アンコール>
1.アザトカワイイ
2.NO WAR in the future 2020
3.ブルーベリー&ラズベリー

<ダブルアンコール>
「誰よりも高く跳べ!2020」

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