『水滸伝』日本初の実写映像化、超大作ドラマ製作決定! 主演は織田裕二
クランクイン! / 2024年9月12日 8時0分
累計発行部数1160万部を突破した北方謙三の歴史大河小説『水滸伝』全19巻を、主演に織田裕二を迎えて、WOWOWで実写ドラマ化することが決定した。織田は梁山泊(りょうざんぱく)のリーダー・宋江を演じる。
文学史上で孤高の輝きを放つ、北方謙三の歴史大河小説の金字塔「大水滸伝」シリーズ。北方が新たな解釈をもとに大胆にアレンジし、再構築した“北方版”『水滸伝』は、世代を超えた支持を獲得している。今回、その壮大なスケールから映像化が困難と言われた『水滸伝』全19巻をWOWOWで完全映像化する。
舞台は北宋末期(12世紀初頭)の中国。同じ志を持つ漢たちが“梁山泊”に集い、腐敗した世を正すべく敢然と立ち上がる。未来を切り開こうと、想像を絶する困難に挑む登場人物たちの生き様を活写する珠玉の人間ドラマ。大迫力のアクションシーンや、権謀術数うずまく敵対勢力との暗闘。一大スペクタクルの幕が上がる―。
主人公の梁山泊の頭領・宋江(そうこう)役を務めるのは、これまで日本のドラマ・映画をけん引してきた織田裕二。織田がWOWOWドラマに出演するのは、『連続ドラマW 頭取 野崎修平』以来となる。織田が演じる宋江は、決して武力に長けているわけではないが、誠実に紡ぐ言葉とカリスマ性により仲間を束ね、後に梁山泊のリーダーとして同志を導く男。世直しを唱える書物『替天行道(たいてんぎょうどう)』を書き記し、腐りきった国家を倒すべく、壮絶な戦いに身を投じていく。
監督は、映画『沈まぬ太陽』をはじめ数多の人間ドラマを描き、『Fukushima 50』で第44回日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた名匠・若松節朗。本作で漢たちの熱き生き様に挑む。過去に主演の織田とは、ドラマ『振り返れば奴がいる』、『お金がない!』、『正義は勝つ』(すべてフジテレビ系)、映画『ホワイトアウト』でタッグを組み、近年も織田の主演ドラマ『ガラパゴス』(NHK総合)で演出を手掛けた。
脚本は、舞台『キングダム』の脚本をはじめ、ミュージカル、ストレートプレイ、アニメ、ゲームと幅広いジャンルの脚本を手掛ける劇作家・藤沢文翁。藤沢が原作・脚本・演出を務めた音楽朗読劇READING HIGH『ROAD to AVALON』を鑑賞した原作者の北方は、「新しいものを創り出す才能と力量がある」と称賛している。
なお、キーマンを演じる豪華共演陣は今後発表される予定。
織田は「これほどの長期間の撮影は聞いた事も、もちろんやった事もありません。この歳で、この様な作品と出会えて嬉しい。人生観が揺さぶられる様な撮影になる事を期待して。この閉塞感の続く日本に水滸伝は見逃せない」と意気込む。
原作者の北方は「『水滸伝』は現代劇ではない。リアリティの飛躍がある。ストーリーの飛躍がある。俳優の演技、存在感、監督や脚本家の想像力と表現力。衣装や小道具にいたるまで想像力を結集し、それらが飛躍し、映像として物凄く圧倒的な世界を作るのではないかと期待している」とメッセージ。
若松監督は「圧政に苦しむ民を救う為、巨大権力に立ち向かう革命の物語だ。逆境の中に夢を求めて抗う漢たちの革命は成就するのか、新風は吹くのか?何十人もの登場人物がそれぞれに個性的に描かれていて群像劇としての魅力も尽きない。映像化にあたり、あまりのスケールの大きさに立ち竦む自分もいる。ここは織田君はじめ出演者のエネルギーを借りるしかない」と語る。
脚本の藤沢は「作家人生でこれほど重責を担う仕事があったでしょうか。視聴者の皆様と同じく、私も北方謙三先生の大ファンです。心血を筆に滲ませて、この超大作に向き合わさせていただきます」とコメントを寄せている。
※主演、原作者、監督、脚本家、プロデューサーのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■織田裕二(宋江役)
これほどの長期間の撮影は聞いた事も、もちろんやった事もありません。それを若松監督をチーフディレクターとして若松組の皆さんと一緒にやれる! 原作は北方謙三さん。漢(おとこ)とは? 今の時代、これほど漢を貫いている人は数少ない。まさに漢を体現している愛嬌溢れるチャーミングでワイルドな兄貴、、、その人が書いた原作を実写化する。ワクワクするに決まってる。
この超大作を企画したプロデューサーは、まだ30代の青年だと聞いて驚いた。彼は10代の時にこの水滸伝に出会ったんだそうだ。そしてキャスト。魅力的な出演者が多いのが、この水滸伝。どんな素晴らしい役者と出会えるか、楽しみ。多くの人の胸を借りよう。
この歳で、この様な作品と出会えて嬉しい。人生観が揺さぶられる様な撮影になる事を期待して。この閉塞感の続く日本に水滸伝は見逃せない。
■北方謙三(原作)
はじめは「本当に作れるのだろうか」と思った。それが、今は、「本当に作れるのだ。良かった」と感じている。
作家の仕事は、本になった段階で完結している。原作は、映像を構成する素材のひとつに過ぎない。その素材をどのように生かすか、私は見てみたい。小説通りではない、新たに生まれる未知の創造物を見てみたい。
『水滸伝』は現代劇ではない。リアリティの飛躍がある。ストーリーの飛躍がある。俳優の演技、存在感、監督や脚本家の想像力と表現力。衣装や小道具にいたるまで想像力を結集し、それらが飛躍し、映像として物凄く圧倒的な世界を作るのではないかと期待している。
■若松節朗(監督)
中国の歴史物語「水滸伝」(北方謙三版)がドラマ化される! 圧政に苦しむ民を救う為、巨大権力に立ち向かう革命の物語だ。逆境の中に夢を求めて抗う漢たちの革命は成就するのか、新風は吹くのか?何十人もの登場人物がそれぞれに個性的に描かれていて群像劇としての魅力も尽きない。
映像化にあたり、あまりのスケールの大きさに立ち竦む自分もいる。ここは織田君はじめ出演者のエネルギーを借りるしかない。中国舞台の壮大なドラマの映像化に今、我々が試されている!
■藤沢文翁(脚本)
作家人生でこれほど重責を担う仕事があったでしょうか。初めてお会いした時、そこには水滸伝の原作者という“人”ではなく、北方謙三という“文学”が立っていました。それは私という人間が受け止めるには、あまりにも巨大なものでした。しかし、先生は「小説家の仕事はペンを置いた時に終わっている。あとは好きに書け」と仰ってくださいました。笑顔をくださいました。私の舞台を観劇してくださいました。熱い盃を交わす夜をくださいました。
視聴者の皆様と同じく、私も北方謙三先生の大ファンです。心血を筆に滲ませて、この超大作に向き合わさせていただきます。
■大原康明(プロデューサー)
世界中に閉塞感の漂う今だからこそ、北方謙三先生の「水滸伝」が求められていると思っております。この壮大なプロジェクトのために織田裕二さんをはじめ最高のキャストの皆様、そしてスタッフの皆様が集結してくださいました。
私自身、原作の大ファンです。いつかこの作品に携わることを夢見て、エンターテインメントの世界の扉を叩きました。制作準備が進むにつれ、原作をお預かりする重圧と責任をひしひしと感じております。しかし、開発を進める中で、このチームなら最後まで駆け抜けることができると確信しております。
原作を初めて読んだあの日の滾るような高揚感と感動を映像で届けるために、皆の志をひとつに、全身全霊をかけて挑みます。WOWOWの挑戦に、是非ご期待ください。
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