菅田将暉主演『Cloud クラウド』メイキング&未公開本編映像も! 公開記念特番特別公開
クランクイン! / 2024年9月21日 10時0分
菅田将暉が主演し、黒沢清が脚本・監督を務める映画『Cloud クラウド』より、今回初タッグとなる菅田と黒沢監督を捉えたメイキングシーン、未公開本編映像などを収めた公開記念ナビ番組をYoutubeで特別公開。併せて、映像ディレクターの大根仁、声優の高森奈津美、俳優の松本穂香、映画監督のヨン・サンホら各界著名人からの絶賛コメントも到着した。
本作は、世界中がネットでつながるいま、“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描くサスペンス・スリラー。第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に選出されている。
転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田将暉、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じている。
この度本作の公開を記念し、『映画・チャンネルNECO』で放送(9月20~10月13日)される、映画『Cloud クラウド』公開記念ナビ番組を、Youtubeで特別公開。菅田と黒沢監督がとあるサービスエリアで偶然出会ったエピソードを和やかに語る様子から始まり、菅田将暉の出演が決まった際に「小躍りしたほど嬉しかった」と当時の心境を明かす黒沢監督と、撮影現場で印象に残った演出として「怖い扉の開け方をレクチャーしてくれた」と振り返る菅田の対談インタビューを軸に、奥平、古川、岡山、荒川、窪田らキャストたちとの本編共演シーンや撮影現場のメイキング映像が展開される貴重な映像となっている。
さらに今回、各界の著名人が本作へ寄せたコメントが到着。『富江』シリーズや『うずまき』など傑作ホラーを多数手がける漫画家の伊藤潤二は「黒沢清監督のフィルターを通過した役者達が皆、感情移入を拒絶する薄気味の悪い存在となって、私たちは先の読めない不安の迷宮を心地よく漂います」、作家の岩井志麻子は「『真面目な悪者』に対抗する人々は何かと考えてみたが、『邪悪な普通の人』で合っているのか。自分も後者かと思わされたのが怖い」、Netflixシリーズ『地面師たち』を手掛けた映像ディレクターの大根仁は「最新にして最先端で濁っている。素晴らしいとしか言い様がありません」とコメント。
「たべる牧場ミルク」などのパッケージデザインをするかたわら、ゾッとする話・ほっこりする話などフォロワーから寄せられた体験談をマンガ化、注目を集めるイラストレーターのしばたまは「そこかしこに潜む憎悪が形になっていく様が不気味で恐ろしかった。自分もどこかの誰かに…と怖すぎる妄想がずっと止まらない!」、映画感想TikTokerのしんのすけは「観る前には戻れない! 日々誰かを抹殺しようとするSNS社会の闇を、鬼才・黒沢清純度100%で描く」と、圧倒された様子。
声優の高森奈津美は「みんな違ってみんなヤバい」、精神科医の名越康文は「魂を置き忘れてきた人間は平気で人を追い詰め傷つけてしまう。でも彼らこそ、本当は丸腰なのだ」と評し、映画評論家の蓮實重彦は「途方もなく面白い。菅田将暉は、素晴らしいという言葉にはおさまりがたい存在感をあたりに行きわたらせている」と称える。
ミステリ作家の深町秋生は「今年の邦画で一番面白かった」、スリラー・ホラー映画好きとしても知られる俳優の松本穂香は「誰がまともで誰がまともじゃないのか。そんな風に見始めた自分がバカらしくなるほど、全員しっかり不気味でした。人間って怖い、だから面白い」、『新感染 ファイナル・エクスプレス』や世界的なヒットとなったNetflixシリーズ『寄生獣 -ザ・グレイ-』を手掛けた韓国の映画監督ヨン・サンホは「映画『Cloud クラウド』は日本のジャンル映画の歴史上、一つの指標となる作品と言えるだろう」と、それぞれ絶賛コメントを寄せている。
映画『Cloud クラウド』は、9月27日より全国公開。
著名人のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■伊藤潤二(漫画家)
黒沢清監督のフィルターを通過した役者達が皆、感情移入を拒絶する薄気味の悪い存在となって、私たちは先の読めない不安の迷宮を心地よく漂います。
■岩井志麻子(作家)
「真面目な悪者」に対抗する人々は何かと考えてみたが、「邪悪な普通の人」で合っているのか。自分も後者かと思わされたのが怖い。
■大根仁(映像ディレクター)
無人島に1人の監督の映画しか持っていけないとしたら、僕は間違いなく黒沢清を選ぶのですが、その理由は作品数が多いということ。でも、その監督の一作しか選べないとしたら、「復讐 運命の訪問者」か「回路」か「Cloud クラウド」か、さんざん迷って「Cloud クラウド」を選びます。最新にして最先端で濁っている。素晴らしいとしか言い様がありません。
■しばたま(イラストレーター)
一時も心が安まらない作品! そこかしこに潜む憎悪が形になっていく様が不気味で恐ろしかった。自分もどこかの誰かに…と怖すぎる妄想がずっと止まらない!
■しんのすけ(映画感想TikToker)
観る前には戻れない! 日々誰かを抹殺しようとするSNS社会の闇を、鬼才・黒沢清純度100%で描く。これは想像力が欠如した人々の物語。登場人物の誰にも共感したくない映画に出会えて、僕は幸せです。
■高森奈津美(声優)
みんな違ってみんなヤバい。観終わった後に今まで地獄の浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでただけだった事に無事気付けました!
■名越康文(精神科医)
魂を置き忘れてきた人間は平気で人を追い詰め傷つけてしまう。でも彼らこそ、本当は丸腰なのだ。
■蓮實重彦(映画評論家)
途方もなく面白い。菅田将暉は、素晴らしいという言葉にはおさまりがたい存在感をあたりに行きわたらせている。
■深町秋生(ミステリ作家)
今年の邦画で一番面白かった。誹謗中傷や暴言が忌々しいほどまかりとおる現代社会を痛烈に描いた狂気の怪作。黒沢清の黒々しい才気とユーモアが大爆発を起こしていた。
■松本穂香(俳優)
誰がまともで誰がまともじゃないのか。そんな風に見始めた自分がバカらしくなるほど、全員しっかり不気味でした。人間って怖い、だから面白い。人間臭さが溢れているのに、どこか現実離れしていて、その世界観にガッツリと心を掴まれてしまいました。
■ヨン・サンホ(映画監督)
黒沢清監督の新作「Cloud」は、人間社会の欠陥から生じる亀裂の中に深く切り込んでいる。この映画は、観客を一瞬で原初的な恐怖に叩き落とす最近のスリラー映画とは全く異なる質感を持っており、非常に濃密な方法で、「我々が毎日接している日常の集団性」から、「極端な狂気の集団性」の世界に導く。
主演の菅田将暉は本作で、黒沢清監督の独創的で明確な映画の色を完璧に表現している。それは単に「芝居が上手い」ということではなく、それ以上の意味として、映画を俳優が支配していると言える。黒沢清監督が設計し、菅田将暉が表現した映画「Cloud クラウド」は日本のジャンル映画の歴史上、一つの指標となる作品と言えるだろう。
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